■スポンサードリンク
ロマンス小説の七日間
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ロマンス小説の七日間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の職業はハーレクイン小説の翻訳。彼女の実生活と煮詰まる翻訳作業が入り混じって小説は原作をはみ出しあらぬ方へ…。 日本という風土からすると何かと腰砕けになるロマンス小説、確かにこの国ではなかなかシュールなものですが何せそんな現実を離れてどっぷり浸ることができることが魅力のひとつ。 現実への腹いせとばかりに小説はどんどんエスカレートしていき主人公でさえ追いつかないかのような暴走ぶり。故にやがて迎えるエピローグにはしんみり。うまい具合あちら側とこちら側が沿って離れてそれぞれの居場所にかえっていきます。 不思議なのは「ニッポンの日常」と乖離した世界「ロマンス小説」を体にとってはいるもの実際は劇中劇とも入れ子式ともとれないところ。 ◇追記◇ 著者のあちら嗜好が苦手な方でも多分に妄想特急を走らせがちな方ならば一度試してみられては。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
歯の浮くような英国中世騎士道ロマンの翻訳を依頼されたあかりが、ボーイフレンドの神名とのドタバタ騒ぎに苛立って、勝手に作品を書きかえてしまう。やがて、フィクションとリアル、ロマンス小説と現実世界が渾然と一つになっていく。この趣向にはちょっと期待させられもした。あかりがリライトするロマンス小説の部分は、結構よくできている。でも、肝心のリアルの部分がちっとも面白くないし、翻案部分とうまく噛みあっていかない。こういうのをアイデア倒れという。──太宰治に「ろまん燈籠」という作品があるのを思い出した。正月の座興に、五人の兄弟姉妹が交代で五日かけて一つの物語(王子とラプンツェルのロマンス譚)を書き継ぐ。そこに子供たちの性格が露骨に反映していって、最後にちょっとした「感動」を誘うオチがつくという、愛すべき小品だった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!