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ロマンス小説の七日間
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ロマンス小説の七日間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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主人公の職業はハーレクイン小説の翻訳。彼女の実生活と煮詰まる翻訳作業が入り混じって小説は原作をはみ出しあらぬ方へ…。 日本という風土からすると何かと腰砕けになるロマンス小説、確かにこの国ではなかなかシュールなものですが何せそんな現実を離れてどっぷり浸ることができることが魅力のひとつ。 現実への腹いせとばかりに小説はどんどんエスカレートしていき主人公でさえ追いつかないかのような暴走ぶり。故にやがて迎えるエピローグにはしんみり。うまい具合あちら側とこちら側が沿って離れてそれぞれの居場所にかえっていきます。 不思議なのは「ニッポンの日常」と乖離した世界「ロマンス小説」を体にとってはいるもの実際は劇中劇とも入れ子式ともとれないところ。 ◇追記◇ 著者のあちら嗜好が苦手な方でも多分に妄想特急を走らせがちな方ならば一度試してみられては。 | ||||
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歯の浮くような英国中世騎士道ロマンの翻訳を依頼されたあかりが、ボーイフレンドの神名とのドタバタ騒ぎに苛立って、勝手に作品を書きかえてしまう。やがて、フィクションとリアル、ロマンス小説と現実世界が渾然と一つになっていく。この趣向にはちょっと期待させられもした。あかりがリライトするロマンス小説の部分は、結構よくできている。でも、肝心のリアルの部分がちっとも面白くないし、翻案部分とうまく噛みあっていかない。こういうのをアイデア倒れという。──太宰治に「ろまん燈籠」という作品があるのを思い出した。正月の座興に、五人の兄弟姉妹が交代で五日かけて一つの物語(王子とラプンツェルのロマンス譚)を書き継ぐ。そこに子供たちの性格が露骨に反映していって、最後にちょっとした「感動」を誘うオチがつくという、愛すべき小品だった。 | ||||
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三浦しをんという作家が気になっていた。装丁は微妙だし、あらすじも何だか微妙そう。思い切って買ったらはまった。 自分で訳して自分で突っ込む。笑わしてくれる。しかし話はありきたりで、登場人物も平凡。 だが、この作者はその平凡な人間、ストーリーを面白くする力は確実に持っている。他の本もぜひ読んでみたい。 | ||||
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お姫様の恋の話から、現代を生きる一人の女性の話へ。このギャップが面白くもあり、どことなく似ている点が可笑しかったりします。小説を面白くしていく手法を知っている人なので、他作品も楽しみにできそうです。 | ||||
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はじめて三浦しをんの小説を読みましたがとても よかった。愛を語る語彙がたくさんあって、 著者の作家としての力を見せ付けられました。 ストーリーもとてもいい。翻訳と登場人物の実生活 という2つの物語が交錯して流れていくなど、ひねりも きかせてあり、おもしろかった。 | ||||
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ロマンス小説の翻訳に追われているヒロインと、突然「今日、会社を辞めてきた」と彼女に何の相談もなく一方的に切り出してきた青年の1週間の物語。本書で特筆すべきなのは、小説内小説であるロマンス小説が翻訳を飛び越えて、彼女自身が物語のつづきを書き進めてしまうところにある。その物語には現実世界における青年との些細な齟齬や誤解から生じる彼女の揺れる思いが色濃く反映される。ロマンス小説の中盤でヒーローの騎士にとんでもない出来事が起こる辺りから、本来の予定調和の世界から逸脱していく。主人公の姫はどうなってしまうのか・・・現実のふたりの関係と共に見逃せなくなるのがミソ。変化球の切れ味抜群の恋愛小説である。ヒロインの父親もいい味だしてます。 | ||||
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女性翻訳家が、半同棲中の彼とのトラブルに悩み、友人の引っ越し騒動に巻き込まれながら、騎士とお姫様が主人公のロマンス小説を翻訳するという物語です。自分の翻訳の「暴走」に悩みつつ楽しんでいる翻訳家が滑稽で、親しみがもてました。 難しいことを考えず、軽いノリで読めば、とっても楽しめます。明るい恋愛小説を読みたい方にお薦めします。 | ||||
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タイトルに惹かれて、ちょっと買ってみた。 なかなかいい。作中で翻訳しているロマンス小説と小説本体が同時並行で、進行して、1章おきに並んでいる配置。 恋愛小説ばかり書いている人かと思ったのだが、意外にもそうではないらしい。他の小説も読んでみてみたくなる感じの小説だった。 読後感はすっきり。 | ||||
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