■スポンサードリンク


シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱

シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱の評価: 3.89/5点 レビュー 19件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.89pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(5pt)

コイツわ

性別逆転モノでも面白いし、シャーロックモノとしても面白かった。色々伏線が有る様だけど単体としても良い感じでした。
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.18:
(5pt)

女同士のホームズ&ワトソン

ホームズもワトソンも女でロンドンオリンピック真っ最中~直後くらいの時代という設定のシャーロックホームズ物パスティーシュです。

この巻は『緋色の研究』のパスティーシュですが、基本的にキャノン(正典)と呼ばれるコナンドイルの書いたシャーロックホームズシリーズ原作に忠実で、原作読んでる人ほど、あー、なるほどなー、となる内容だと思います。

また女同士に変換してみると、あのホームズとワトソンの共依存に近い関係(故にパロではゲイ関係にされることも多い)も、割と女子校ノリであるあるだなぁ、と思えてきます。

ホームズ物パスティーシュとしては良書でオススメだと思います。
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.17:
(4pt)

面白かった

女性版のパスティーシュとしてさっくり読める。
キャラクターの持つ属性が殆ど反転していて、現代物らしい流れだった。
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.16:
(4pt)

楽しい内容でした。

サクサク読める感じの小説を探していた時に見つけました。登場人物は皆ユニークで、ストーリー展開も淀みなく進んで心地良く読めました。ミステリーとしても悪くない出来だと思います。このシリーズはこれからも読んでいきたいと思います。
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.15:
(5pt)

読みやすかった

本屋に2巻が置いてあって、気になったので1巻を購入。
掛け合いが楽しくて、読みやすかった
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.14:
(5pt)

続きが読みたくなるホームズもの

女性のホームズもさることながら、ワトソンが結構ぶっとんでいて楽しい。
二人とも闇が深そうだけど、仲良しなのも良いな。
先が楽しみ。

ミセス・ハドソンは、うちにもほしい…!
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.13:
(4pt)

Kindle版で再読。

ハードカバーで読んだけれども、バスカヴィル家の狗をKindle版で読んだので買いなおした。
ホームズとワトソン出会いからライヘンバッハの滝の後のワトソンの結婚まで描かれていた。
バスカヴィル家の狗が面白かったので、原典に沿ってこの先も書いてほしいな。
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.12:
(3pt)

面白いっちゃ面白いが

不消化感が強かった
続編前提物の続きが出てない感じ

…使い始めた時分に薄々感じていたが、『「経験」がない場合、内装生理用品を使用しない』はやっぱり標準のお約束だったのか…
不文律を守れない質である自覚があの頃からあれば人生違ったかもなあ…と、全然本とは違う事思いを馳せてしまった
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.11:
(3pt)

原作への愛に……

個人的な読後感としては、登場人物設定にホームズ世界という元ネタありきの
女子ペア物僕TUEEEE&ご都合サイバーラノベです。
元ネタ一切抜きにすると、とても微妙な内容でした。
これが「221b!~女医の僕の同居人がチートすぎる美女名探偵な件~」というタイトルで
そういったレーベルで売り出されたのであれば文句もありませんが
せめてもう少し全編通して重厚な文体であったならなあ…身バレだのネット民だの
ワトソン博士にあたる人物が「ファッキン私を振った男たち!!!」
………。
冒頭は「おっよさげ?」と感じたのですが、最後の方は「お……おう……」
「作者さん最初の方背伸びして頑張って書いてたんだね……」
「何この続編ありきの思わせぶりさ……1冊で完結してない…」となりました…。
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.10:
(4pt)

現代で女性

2014年に出た単行本の文庫化。もともと『ミステリマガジン』に連載されたもの。
 ホームズとワトソンを、現代に舞台を移し、さらに2人とも女性にしてしまったというパスティーシュ。19世紀末と現代のギャップ、男女でのギャップなどが読みどころ。小ネタもいろいろ仕込まれており、楽しい。
ただ、それだけではなく、キャラクター、物語としての魅力がきちんとある。ミステリとしても、よくできていると思う。
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.9:
(5pt)

作り込まれたホームズパスティーシュ

「ホームズ」の名前と素敵な表紙に惹かれて購入。現代版ホームズ+登場人物女性化という枠組みの中で、本格的な冒険活劇とミステリが展開される長編小説です。
現代版ということで、ホームズではお約束のベーカー街221Bやバーツも、現代風(近未来風?)にきっちりリニューアル。特にミセス・ハドソンは・・・・・・。ミステリ+SF好きとしては、彼女の登場シーンが一番高鳴る!
持ち込まれる事件は謎に満ち、本家のホームズを想起させます。女性化して改めて構築された魅力的なキャラクター達が、ハチャメチャに動き回る一冊。キャラクター達が秘める謎と苦悩の結末は如何に。次回作発売(いつになるかは分からない!)までの間に、ぜひご一読されては如何でしょうか。
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.8:
(3pt)

『SHERLOCK』のパスティーシュ

原作のシャーロック・ホームズではなく、現代版ホームズ物BBC『SHERLOCK』
(ベネディクト・カンバーバッチ主演)の女性化バージョン。
てっきりホームズ物のパスティーシュかと勘違いされるかもしれない
ので、要注意。

かく言うぼくも出だしの乗馬服のところで一旦投げましたが、その後あらためて
『SHERLOCK』のパロディとして読むと「なるほど、そうきたか」と
けっこう楽しめました。
元々TV版が「緋色の研究」をかなり捻ったストーリーと設定だったので、
本書ではそれをさらに捻り倒すという、二重倒錯というかパロディの
パロディとして書かれています。
いささか誇張気味のトンデモSFとかキャラ創りを狙って
いるので、正統派シャーロッキアンには噴飯ものかもしれません。

モリアーティとのねちっこい関係はまさに「原作どおり」で、
まず『SHERLOCK』を観てから読んだ方が楽しめます。
展開もスピーディで、現代ロンドンの豊富な知識を拠り所に
雰囲気のある場面が繰り広げられます。

女性ではないので、あのトリックはどうなんだと思いますが(笑、
トリックはその後の展開のための伏線のような気がしました。

百合的に期待できるものは何もありませんが、
むしろサバサバした関係が良い感じ。

『SHERLOCK』のファンで、多少突拍子もない
話でOKなら、お勧めです。
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.7:
(2pt)

推理小説としては出来の悪い同人誌程度

シャーロック・ホームズのパスティーシュ(いわゆる二次創作)といえばかなりの数があるなか、
現代劇かつ登場人物がオール女性、というのはなかなか珍しい、目を引くアプローチではないでしょうか。

では肝心の内容はどうか、というと、端的に言えば表題のとおり。
推理小説を読みたい、という欲求を満たすには稚拙で、粗が目立ちます。

個人的に一番不満なのは、ミセスハドソンの存在ですね。

原典では下宿の親切なおかみさんですが、今作では、車の自動運転制御からペースメーカーの管理、
果てはロンドンじゅうのパソコンへのハッキングまで何でもこなすスーパー人工知能。
製作者はマイクロフトにあたる人物ですが・・・つまりこの人はトニー・スタークばりの天才ということになりますね。
この部分だけがSFで、納得できない。
設定は2012年と明記されていますので大変なオーバースペックですし、
ぶっちゃけコレがあれば大抵のことはわかってしまうはず・・・探偵必要ですか?という感じ。

推理小説において情報入手の過程は重要で、全部「ハッキングで調べました」というのは
あまりに風情がないし、現実から乖離しすぎていてノレない。
現代の探偵を表現するには良かったかもしれませんが、やりすぎた感は否めませんね。

そんなこんなで、推理小説としての評価ははっきりいって低調です。
キャラものにしても、設定がキレ過ぎていて万人受けはしないでしょう。

帯の煽り文に『原作への愛に溢れた~』とか書いてあるけど、ちょっとそうは思えません。
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.6:
(5pt)

しつこいようですが「シャーロック・ホームズ」のパスティッシュです。

他の方のレビューが百合じゃないよと念押ししてるってことはどれだけみなさん「百合」期待なのかとw

お話としてはホームズシリーズの主要キャラを全部女性化(一部機械化)したパスティっシュです。で、肝心のホームズパスティッシュ恒例の作者たちが頭をひねりにひねったと思しきトリックだの倒叙だのメタトリックだのアクロバット推理はお話の中ではそう大層なものは出てきません。なんだ__
しかしむしろこれはドラマそのものを楽しんでいくサスペンスの色彩の強い作品です。
叙述がジョー・ワトソンの一人称というところが味噌。こういう場合小説読みの間では「信頼できる語り手」の問題がクローズアップされますよね。詳しくは書けませんが、人はどんな直接関係ない事態についても自分に害にならない叙述しかできません。

幾多のホームズパスティッシュで「信頼できないワトソン」が最大のエニグマというのは少ないでしょう。ホームズという人間のキャラ造型をコナン・ドイルが強烈に作りすぎたおかげかもしれません。しかも私たちは彼女の目と言葉を通してしかこの作品の世界の把握ができないわけですから。そして「サスペンス」としての本作の性格は今後ますますこの部分を軸に発揮されるはず。
というのもたぶん続編は出てくるんでしょうから。このテンポの良いお話の続きで何が飛び出すか、楽しみです。

全然深みのないレビューじゃないかと言われそうですがもともと19世紀にストランド誌に連載されたホームズシリーズも軽い紳士のお楽しみだったわけですよ。
あ、そうだね。ジョーが三文ハーレクインライター崩れってのも上の「信頼できない語り手」の不穏な予兆か?作家ほどうそつきはいないと言ったのは誰だったかな?ね、ジョー?
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.5:
(1pt)

インチキだらけの推理ごっこ

誰もが知るシャーロック・ホームズの登場人物を全員女性に置き換えた長編+短編1のミステリ。しかし本作は、本格推理の金字塔として歴史に残る原作とはまったく趣が異なるため、まっとうな推理小説を好む読者にはおすすめできない。

登場人物の設定が、シュールなコメディかと思うほど馬鹿馬鹿しい。
探偵のシャーリー・ホームズは人工心臓と人工知能(AI)の補助を受けてなんとか探偵業をこなす虚弱な女性で、感情の起伏が乏しく、相棒には「ロボットやアンドロイド」に映るらしい。完璧に自律稼働する人工心臓ももちろんSFだが、特にAIが酷い。シャーリーの指示ひとつで家事、運転、検索、ハッキングとなんでもこなす万能機械は、まさにインチキ。現代そのままのロンドンを舞台としているのに、探偵の周囲にだけ高度に発達した科学が存在するという一点だけでも、本作の馬鹿馬鹿しさを物語っている。
また、語り部のジョー・ワトソンの設定も常軌を逸している。現在はニートだが、アフガニスタン帰りの元軍医で、元ハーレクイン風ラブロマンス作家で、節操なく男性と交際する依存体質で、国際的テロリストの元愛人である。しかもテロリスト云々は次回作への伏線を含ませるためだけの嫌らしい設定であって、作中ではなんら明かされない。
このような背景をもつジョーは、被害者の存在を忘れ、罪もない四人を憂さ晴らしで惨殺したサイコキラーに深く同情を寄せる人間でもある。テロリストの愛人という設定は、彼女がまともな感情を持たないサイコパスであることを強調するための設定なのだろう。

ロボットとサイコパスのコンビに加えて、悪役のモリアーティの設定も強烈だ。一人で現代ロンドンの犯罪の半分を牛耳るこの人物は、卓越した数学者・科学者・医者でもある。天才とされているが、やっていることはただの快楽殺人である。

幼稚で支離滅裂でくだらないキャラクターはただただ不快で共感を持ち得ない社会不適合者でしかなく、原作への愛情もうかがえない。
肝心の事件はどうかというと、「生理、タンポン、経血」という言葉が百回以上も執拗に繰り返される展開なので、苦手な方はご注意を。
どの点を見ても、売上を伸ばすためだけにホームズとワトソンの名前を借りた作者が、ミステリとバカSFと安っぽい犯罪ドラマをごちゃ混ぜにしただけの粗悪な同人誌としか映らなかった。
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.4:
(5pt)

原作に忠実ながら、オリジナリティがあり、エンタメとして高品質

おもしろかった!

ホームズ、ワトソンをはじめレストレード、モリアーティなど主要な登場人物が女性になっていて、百合な設定になっているシャーロキアンのパスティーシュ――だったらそこまでおもしろくはないが、SFの要素を組み込んだり、より複雑なホームズとモリアーティの関係性を構築するなど、本作単体でもクオリティが高く、エンタメとして高品質。
ロンドンの描写も非常に丁寧で、それでいて文章は軽快で読みやすい。

続編をぜひ読みたい。
とどめは解説を『ジョン、全裸連盟へ行く』の著者が書いているという憎さ。
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.3:
(4pt)

「百合」という要素は置いといて読んだ感想ですが…

と、いうよりもあとがきで読んで「え、百合向け?の話なのこれって」と思ったくらいには何も気づいてなかったのですが(苦笑)

有名な、シャーロックホームズの「緋色の研究」をパスティーシュ(大雑把に言うとアレンジ?)したもので、主な登場人物が
性別を逆にした全員女性(果てにはAI)になっているというお話。ちなみに「緋色の研究」を読んでいなくてもお話にはついていけるかと思います。
ただ、やっぱり知っていたほうが「なるほどこんなアレンジの仕方が!」と比較してろいろ驚くところもあるので、楽しむためには読むことをおすすめします。

シャーロック、もとい「シャーリー」の性格はちょっと孤高な女王然とした女性です。コミュ症(という表現が合っているのかは不明)ですが、優しさもちゃんと持ち合わせます。対する相棒ワトソン…ジョーは、軍医あがりのお医者様。人好きのしそうな性格ですが、女っ気がないので、男には振り回されてばかり…のどたばた?コンビ。
前半は、少々とっつきにくかったものの、事件と、そのトリック、そして何よりもタイトルとの関連にはびっくりです。
主人公の正体、もなるほどとうなりました。いろいろあった設定にはそんな意味が!あったのかと。

主人公ジョーを密かに見守るシャーリーにきゅんときました。いい人ですね~
お互いが、口に出さない(主人公、ジョーはやや出す)ものの、これからも支え合っていくんだろうなという予感をさせてくれる会話がちらほらあって、女の友情(友情という言い回しがあっているのかは不明)、という感じがしました。(その辺が百合要素なのかな?)
壮丁もとても可愛らしいです(だだ、読んだ後に見るとちょっと複雑な気もする笑)し、続きも気になるのでぜひ、シリーズ化してほしいです。
あと、ロンドンは現代版アレンジですが、こちらもなかなかよかったです。あまり土地に詳しくないので、雰囲気が、というところではありますが。
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.2:
(4pt)

百合要素はありません

BBCの「SERLOCK」にインスパイアされて、登場人物をすべて女性に置き換えたパスティッシュ。
内容としては「SHERLOCK」に「サンダーバード」のペネロープを足したような感じ。自家用車もベントレーだし(ペネロープが使う車はロールスロイスだが、ベントレーはロールスロイス社の自動車部門で、経営が傾いたロールスロイス社は自動車部門を丸ごと売却したので、たぶんそういう系譜を踏まえてベントレーになっているんだろう)

冒頭の聖バーソロミュー病院でのワトソン女医の採用面接試験の場面で、語り手であるワトソンの人物造形や過去のいきさつがさりげなく上手く表現してあり、そこで物語に一気に引き込まれる。
ここらへんの文章のうまさはさすがだ。北原尚彦氏に見習って欲しいところ。

作者は執筆中に「これ以上は現地取材しないと描けない」と二ヶ月イギリスの取材旅行を敢行したそうで、その成果はロンドンの町の描写に非常に良く生かされていると思う。ロンドンの土地勘がある程度ある人の文章になっており、久しぶりにロンドンの空気のにおいを嗅いだ気がする。
上手いなあ

原典から人物名や事件のプロットを借りてはいるが、人物造形や背景には現代のイギリスの現状が良く反映されていると思う。
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729
No.1:
(3pt)

百合を期待してはいけない

最近シリーズ3まで放送された海外のドラマに影響され、ひさしぶりにホームズを読もうと思って手にしたのがこの作品

基本となる設定はほぼほぼ原作通りで、変わっていることといえば登場人物がことごとく女性化しているという点と、物語を取り巻く世界観がサイバーな点だろうか

内容に関しては、ネタバレになるのでここでは割愛

一部の層の人が気になるだろう百合要素に関して、少しだけ書くことにする
個人的には、ただ登場人物を女性化しただけで、恋愛に発展するような要素はないように思える
事あるごとに付き合っていた昔の男の話がでて、百合を少し期待して読み始めた私のような人間からしてみると、読み飛ばしたくなる内容が散見される
過去に男の愛人になっていたとか、男との結婚を匂わせるシーンが有り「あぁ、そういう作品なのだな」と理解できた
もうすこし突っ込んで書くと、読破後にどうして登場人物を女性化させる必要があったのかなぁとの疑問が浮かんできた
この世界観でこの設定なら別に男でも良かっただろうに、と

なので、ほのぼのとした甘い百合を期待している一部の層の人間は、手に取るべきものではないだろう

以上、ひとつの視点からのレビューでした

変わりダネのシャーロック・ホームズという作品としてみれば(本来そういう視点で見るべきだろうが)、十分面白い
シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱Amazon書評・レビュー:シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱より
4152094729

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!