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波上館の犯罪
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波上館の犯罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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バカミスではなく、シュールな味を追求した抒情ミステリといったおもむきである。 だれが犯人かはもやはどうでもよく、事故死した波丘の霊魂の存在、彼の突拍子もない 波動理論、娘・美波との一蓮托生ぶりなどが描かれる。 その波動理論とやらが高踏的すぎて一般には理解不能なのか、ただのバカうんちくで 人を煙に巻こうとしているのか判らないので、読者としてはこまってしまうのである。 さらに"波"をモチーフに随所、詩的表現をまじえ、著者の言う通奏低音として物語に 厚みを与えんとしている。 ミステリとしては、荒削りでまるで完成されていないように思われる。 すべてが伏線になっている小説といわれても、どうもピンとこなかった。 孤島の館から全世界へ向けて脳波をとばし、それを支配するなどという発想がバカミス的ではありますね。 いずれにせよ、まじめに考えてはいけないのかもしれない。 | ||||
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倉阪氏が年末に出す恒例のバカミス路線のシリーズではなく、他シリーズの交響楽のシリーズとして出された作品である。 内容はもちろんバカミスではないので、ゴシックミステリー風味のシリアスなもの・・・・・だが、本全体に仕掛けれられたギミックが壮絶に凝りまくっていて、よくこれで長編を書こうとしたものだと無駄な努力に唖然としてしまうだろう。 今までのバカミスを読んできた人にはかなりこの仕掛けは分かりやすく、途中でほとんどの人が気づいてしまうかと思うが、気づいたら気づいたらでその後も読み進めずにはいられない。 ただ、やはりこのネタはバカミスでやった方が良かったと思われ、内容がシリアスでストーリーでのバカ趣向は皆無なため、このギミックの制約のため、ストーリーの面白さを犠牲にしている側面もある。 氏の作品を初めて読む人には唖然とするギミックだが、氏のファン特にバカミスのファンには今回は真剣勝負のバカミスではないため、今までの作品と比べるとおとなしいなと感じてしまうだろう。 | ||||
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