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(短編集)
ユニオン・クラブ綺談
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ユニオン・クラブ綺談の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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眠気を誘うクラブの一室で、元スパイだか何だか謎の経歴を持つ御老体が、毎回自分の体験談を自慢して友人達を煙に巻くと云う趣向の作品集で、1篇の長さは精々10頁程度。短編集と言うよりもショート・ショート集と言った方が良い。一応文中にちゃんと手掛かりは明記してある、とアシモフは主張しているが、実際には英語圏のマニアックな教養、と云うか雑学の知識が無いと解けない問題が大半を占め、正直「こんなん解る訳無いだろッ!」と投げ出したくなること1度や2度ではない(解るのも有るけれども)。謎解きの質もこじつけや単なる言葉遊びに過ぎないものが多く、推理ものとしての評価は決して高くはない。意地悪雑学パズルを物語化したものと割り切って読めばそこそこに楽しめる。 | ||||
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黒後家蜘蛛の会を全巻読んだので、同じようなものを期待して買ったが、ちょっと期待はずれ。 主人公が、ヘンリーと違ってアシモフそのもののような、自分の才能や能力をひけらかすタイプの鼻持ちならない人物なのが作品の魅力を殺いでいる。 「してやられた」と思えるような謎もあるが、読者を引っ掛けるものやこじつけくさいもの、日本人では絶対に分からないであろうものが多い。クイズのような読み方より一気に読んだほうが楽しい。本も、あえて謎解きを別ページにせずにそのまま続けているのも読み物的アプローチを意識したのだろう。 私が推理小説愛好家というわけではないので、この作品の面白さを十分に堪能出来なかったのかもしれません。この点は差し引いてご判断頂きたい。 | ||||
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ユニオン・クラブにいつもの三人が集まり話しに花を咲かせていると、安楽椅子でうたた寝をしていたように見えた老人が目を覚まして自分の手柄話をはじめだす、といった趣向の30編がおさめられた短編集。 この老人グリズウォルド、自称「人に安心感を与えるどっしりとした風貌と態度ふるまい、目に宿る隠そうとしても隠せない知性の輝き」を持つ人物、相手を見下したような言葉を交えながら話しを進めていく。この話しがいつも尻切れトンボ、「わしは犯人をつかまえた」「わしは暗号を解読した」で終ってしまい、どうやってつかまえたか、どうやって解読したかは言わないままで、また眠りに戻ろうとする。聞いていた三人があわてて説明を求めると、「何だ、わからなかったのか!」「もう気が付いたとおも!ったがな」などとイヤらしいことを言いながら説明をはじめる…。 知り合いや友人にはしたくない、なかなかイイ性格の爺さんなんです。なのにまた次の話を聞きたくなる。恐るべし、グリズウォルド・マジック! | ||||
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