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(短編集)
異神千夜(金色の獣、彼方に向かう)
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異神千夜(金色の獣、彼方に向かう)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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毎回、異世界を舞台にした小説でどの作品も面白いです。ホラーとしては全く怖くないですが、普段、本を読まない人にオススメしたい作者です。 | ||||
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恒川さんの作品は、夜市から大好きで読んでいますが、今回の1作目!・・・博多弁がめちゃくちゃでした・・・ いい作品なだけに、それだけが無念です!!!しかも、わざと誤った方言にしたというわけでも無さそうなんです・・・ ・「〜ている」は、九州の多くの方言では2種類に使い分けますが、博多の場合、「〜よる」「〜とる」です。pp66「何ばしている人か」は、「ば」を使うなら「何ばしよう人か」の方がよかったと思います。 ちなみに、pp67「刀がたくさんあっとうと」は、「刀がたくさん「合って/会って」いる」という意味になります。「刀のたくさんあったと」または「あったったい」がニュアンス的に近いかなと思います。 pp67「何を運んでいるのかな」は、「何ば運びようとかいな」の方がいいと思います。 pp67「ご法度ってなっとっただろう」は、途中まではいいのですが、「なっとったろうが」「なっとっつぉ」の方が自然な気がします。 ・pp65「〜けん」の意味を間違えているように思いました。 「なんで喋らんけん?」は「なぜしゃべらないから?」という意味になるので意味が通じません。 「こん人たちって、喋れんけんと?」も、「この人たちは喋れないからなのか?」という意味になるので、前後関係から見て不自然です。 ・pp67「それって盗品ばいな?」の「な」は変だと思います。「それって盗品やろうが?(盗品やないとか?)」あるいは「盗品ばいね?」がベターだと思います。 ・pp67「おれらの仲間がの」の「がの」は、博多っぽくありません。「おれらの仲間がくさ」の方がいいと思う。 ・pp65「だから、訊いとっちゃよ」→「やけん、訊きようったい」 ・pp67「こんだけ人数ばいて」:「ば」は「を」の意味なので意味が通りません。「こんだけ人数のおって」がいいと思います。 ・博多では「ちゃ」を語尾に置かないような気がします。 細かすぎてすみません。しかも本来の博多人からしたらこれでも間違いかもしれませんが、気になったので書きました!でも誓ってあら捜しをしたかったんじゃないんです!! | ||||
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恒川さんの作品は外れは一つもありません。「異神千夜」は短編ながら、分厚い傑作ファンタジーを読んだ後、それ以上の読後感を味わえる素晴らしい作品です。悠久を超えた時間の流れを感じられます。是非一読を。 | ||||
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4編の幻想的な作品集。 妖怪、モノノケ、精霊という言葉を連想します。 「異神千夜」の舞台は、鎌倉時代の九州あたり。 他の3編は、現代、今よりちょっと前。 すべてのお話が繋がっているような気がします。 でも実際は「鼬(いたち)」っぽい獣と出てくる山の名前がカブっているくらい。 700年以上も前の出来事が、昭和までハッキリ続いているわけない。 ましてやヒトの生業ではないのだし、曖昧なのが自然ですよね。 そうゆうところが、本当っぽい。 収録作品の初出は、次のとおり。 「異神千夜」『小説推理』2011年4月号 「風天孔参り」 書き下ろし 「森の神、夢に還る」書き下ろし 「金色の獣、彼方に向かう 」『小説推理』2008年5月号 最初と最後の話を、うっすら繋ぐように、中の2編を書き下ろしたのでしょうか? 温かくてセツナイ手紙や、最後に微笑む主人公に歴史の断片を感じます。 | ||||
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著者独特の感性で、幻想的な世界に誘う4つの短編集。 どの話も短編集とは思えないほど内容が濃く一気に読んでしまう内容だった。どの話にも鼬と思われる不思議な生き物が登場しており、どこかつながりを感じさせるように構成されていたのもよかったと思う。個人的には「異神千夜」が好きだった。 蒙古襲来の時代、日本に潜む蒙古人に混じって生きている日本人と、次第に集団を統率していく女王の話なのだが、設定に無理がなく女王が支配力を強めていく展開はぞっとさせられた。 | ||||
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恒川光太郎氏の本は夜市から全て読んでいますが、今回の作品は短編連作です。 話の発端となるのが短編収録一作目の異神千夜ですが、それを皮切りに摩訶不思議な存在である鼬のようなモノと直接的にも間接的にも関わった人達の話が綴られています。 作者本人のブログを拝見すると今回の作品は久々にホラー色の強い作品と言っていますが、私が感じたのはホラーではなく作者特有の、どことなく曖昧でいてどうしてそうなったのかが鮮明に見え隠れする幻想文学の色合いが強い作品だと思います。 連作とは言え、草祭のように確実にそれぞれの話が何かしらの繋がりを持っている訳ではなく、その地域に伝わる神がかり的な伝説の歴史を辿っているような感じがしました。 | ||||
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