■スポンサードリンク
(短編集)
竜が最後に帰る場所
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
竜が最後に帰る場所の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.59pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以前「夜市」を読んで以来、久しぶりに作者の作品を読みました。 不気味なようでユーモラスであったり、グロテスクなようで救いがあったりと いった感じで心地よく読ませていただきました。 他の方もコメントされていますが、本当にどうしたらこんなストーリーを 思いつくんでしょうね!? もちろん苦心してひねり出しているのでしょうが、どこか飄々とした文章は 労せずともアイデアが湧き出しているかのようです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
短編5作品が入った本。 後半の3作品が好きで、中でも鸚鵡幻想曲がお気に入りです。 ここで話は終わるだろう…という場面がありましたが続きがあります。そこからの展開は素晴らしいの一言です。あとがきに作者が「勢いで書いた」とのことで衝撃を受けました。 勢いで書けるなんて…恒川さんは人間じゃなくなにかの偽装集合体なんでしょう(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夜行さん、ほんとうに面白かったです。 同じ想像を高校生の時にした覚えがありますが、ここまで見事に文章化してはおりませんでした。素晴らしい。懐かしい。結局、今は今のままでいいのでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
5編の短編集。 それぞれの話しに、繋がりはなく独立している。 最近の作品のような、ホラー要素や残虐的な部分もほとんどなく、 非常に読みやすかった。 それでいて、作者の持ち味である幻想的な設定と展開には 日常を忘れて読み入ってしまった・・。 私としては「鸚鵡幻想曲」と「ゴロンド」がお気に入り。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「夜行の冬」と「ゴロンド」は読み終わってから情景が静かに浮かんできて、 しばらくの間その余韻に浸った。 想像力が豊かであればあるほど楽しめるんじゃないかと思う。 異次元の世界の魅力だとか、怖いけど先を知りたいみたいな感情を うま〜く引き出す作品ばかり。それぐらい完成度が高いということかもしれない。 この1冊で恒川ワールドを十分堪能できます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
常川さんの作品、美しすぎて涙が出そう。読んでいると物語の光景がブワーーっと浮かぶんです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初の2つ「風を放つ」「迷走のオルネラ」がこれまでの恒川さんの作品とは雰囲気がまったく違うようで, 残念に思いつつも読み進めたのだけど、3本目からは期待を裏切らずいつもの幻想的でちょっとホラーな恒川ワールドを魅せてくれます。 やっぱり、この人の世界観って素敵☆ 特に「鸚鵡幻想曲」。 そしてスケールの大きさも感じさせる「ゴロンド」。 どっぷり浸れて、まさに「本に酔う」という感覚を味わわせてくれる。 いい時間を過ごせました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
嘘・はったり・無根拠な自信、暴力・あるいは暴力の論理、プライオリティーまたは生きる意味、存在そのもの、生命の目的 … 登場人物たちがそれぞれ疑ってもみなかった事柄から、思いもかけず解放される。本当に解放されたかったのかどうかも疑わしい。 存在や生そのものが、連結をほどかれてバラバラに拡散していく。 一つ一つの物語は、全くジャンルもストーリーも共通項を持たない。現実に起こりうるちょっとした嫌な後味のできごと(風を放つ)だったりするかと思えば、人間以外のものを視点にしたファンタジー(ゴロンド)だったりもする。 物語を読んでゆくうちに、執着や思い込みから解放されてゆくのは他ならぬ読者の自分であると気付く。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どうしてこんな物語を想像できるのか、同じ人間としてわからない、わからないから感動してしまう。 5話入った短編集。個人的には5話のうち、「夜行の冬」「鸚鵡幻想曲」が素晴らしく、あとの3話はまあまあという感じだったのですが、気に入った2話だけで1冊分を超える価値がありました。特に「鸚鵡幻想曲」は発想だけでも素晴らしいところに、「夜市」のごとく、そこから先の物語をさらに発展させていて、そうきたかあ、と喜ばせてくれました。「夜行の冬」の残酷な悲しさも良かったなあ。最後にひんやりとした感じ。自分も参加するかどうか、本気で考えてしまいました。やっぱりこの作家さんは新作が出たら、読んでおくべき方ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホラー色の濃いデビュー作「夜市」の印象が強い作者ですが前作、南の子供が夜いくところでは単に「恐怖」にとどまらない、よりスケールの大きな物語世界が提示されておりました。 全5編から成る本作も「奇妙な話」揃いですが、その魅力を伝えるのは中々難しい。 「ホラー色」は影を潜めており(少なくとも表面的には)、むしろ「奇想小説」とでも読んだ方が相応しいのかもしれません。 しかし、我々の常識に基づいた世界にぽっかりと穴を穿つような事象が紛れ込んでくる様と、そこに生じる「ズレ」から仄見える別世界からあふれ出るのはやはり「怪」ですね。 ただし、それは生理的嫌悪を催させるようなものではなく、例えば「暗闇」に対して感じる自然な恐れに似たものである点が興味深い。 とは言え、これで力がなければ只の「奇妙な話」で終わってしまうのでしょうが、さすがに筆者の筆力は明らかですね。 例えば冒頭の「風を放つ」という物語だが、これほとんど「何も起こらないお話」と言っていい。 にも関わらず読み進めるうちに、顔も知らぬある女性が持っているという「悪い風を閉じ込めたガラス瓶」の不穏な気配がありありと迫って来ます。 こうしたビビッドな描写がやはり群を抜いて巧い。 個人的にはやはり後半の2編がおススメ。 「鸚鵡(オウム)幻想曲」は「擬装集合体の解放」というあのコンセプトだけでお釣りが来ると思うのだがそこから「南の子供・・・」に繋がるような南洋幻想談にまで持って行く腕力はお見それしました。 ラストの「ゴロンゴ」は打って変わって直球の展開。 ある伝説上の生物の誕生〜成長、そして旅立ちを追う物語は大自然の息吹の中で不思議と「リアルな幻想談」といった趣があり、やはり読み終わって残る豊饒なるものの気配がちゃんとあります。 奇想・幻想をグッと身近に感じさせる物語には独特の味が確立されており、今後ますます楽しみになりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
単行本6冊目。 これで2ヶ月ほどかけて、恒川光太郎の現時点で刊行されている単行本は読んだことになる。 すごくいい作家だと思うし、これからもずっと読んでいきたい。 ただ、続けて読んでくると、話の着地点について、 まとめようということを避けようとすることから、 落しどころのないまま終わってしまい、 読後感が?の作品がちらほらとある。 落ちなしで深い感銘を残すものがあったことは確かだが、 これから長編に挑むときにそのあたりの姿勢がちょっと心配でもある。 とりとめのなさがいい方向に向かうこともあれば、うまくいかないこともある。 そんな気がする。 今作は「風を放つ」「迷走のオルネラ」「夜行の冬」「鸚鵡幻想曲」「ゴロンド」の5話構成。前作、前々作のような連作構成ではない。 「迷走のオルネラ」の世界が興味深い。「マスター・ヴラフの手記」をはさむつくりとなっている。 「月猫」という作中漫画が紹介される。浮遊感のある不思議なストーリーだ。 「月猫」について主人公が語る部分が興味深い。 “だが、私にいわせれば、そうした読者が『月猫』を理解しているとはいい難い。あの第三巻以降は、猫の迷走に、人生の迷走、そして作者自身の迷走までも重ねて見せる、全く斬新な手法だと捉えているからだ。そもそも伏線の回収うんぬんなどが本当に大切なのだろうか? そんなことよりその作品が心に何を呼び起したかが重要ではないのか?”P80 この部分は作者の心情が語られてると思える。 最終話の「ゴロンゴ」は読んでいてなぜか泣けてきた。ラストの書き方はまだ考慮の余地はあったかもしれないが、更なる境地といえる作品だと私には思えた。 ともかく長編の刊行を待ち望みます。 もう、「雷の季節の終わりに」を軽く凌駕する作品は必ず書けるはず。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の心境の変化 今まであった、人間の汚い部分、邪悪なものが物語から消え去った感じがする また違った世界へ作者はいこうとしているのかもしれない そしてより彼だけの世界が確立されたように思う 相変わらず不思議な物語を書いたら素晴らしい作者である わくわくさせてくれる、しかしどこか不思議で虚しい物語をアリガトウ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何が起こるか分からず最後まで楽しませてくれる作風は相変わらずだった。5つの短編集のうち、個人的には「夜行の冬」と「鸚鵡(オウム)幻想曲」がおもしろかった。 「夜行の冬」は、冬の真夜中に赤い女のガイドが鳴らす独特の音についていくと、自分が知らない世界に行くというお話。最後はどうなるのかと思ったが、怖い終わり方だった。 「鸚鵡(オウム)幻想曲」は、ごく稀にある変なものの集まりである「擬装集合体」と、それをばらばらにする解放のお話。これはあまりに独創的で先の展開がまったく分からず、最後まで楽しめた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ふんわり、しっとりとした語り口。読みやすいのに、あとをひく。 最初の2話は途中で話が終わってしまう感があるのでやや物足りないかも。 本領発揮はやはり3話目だろうか。 独自の「異世界」感が存分に発揮されている。 人生って?死って?人って?欲って?希望って? そのような、シンプルな問いを思わず頭の中で反芻させてしまう引き金となるだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
五編の幻想的な作品が入った短編集。視点は人間から、幻想動物まで、物語も、DVものがあるかと思えば、青春の一ページみたいなやつ、あるいは、壮大な不思議系ファンタジーと、非常に幅広い作風なのだが、それがなぜか一つの本に同居していて違和感がない。一編ごとのクオリティも高く、最後には短編集かくあるべし、というような気になった。幻想的な作品を探している読者は、要注目であろう。鸚鵡幻想曲はぜひ映画化していただきたいものだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この現実の裏側に潜んでいる異世界を、更紗のカーテンでもめくるように、ひょいと垣間見せてくれる、そんな短篇を収めた作品集。 雪の夜、錫(しゃく)を鳴らして歩く赤い女に導かれ、町から町へと渡る巡礼めいた一行。その旅路の不思議を描いた「夜行(やぎょう)の冬」。 この世界に生きる奇異な存在を見つけ、解放する能力を持った男。その男との出会いによって、平凡だった日常が劇的に変化した主人公の物語「鸚鵡(おうむ)幻想曲」。 人間ではない種族に生まれた主人公。彼が初めて意識を持った瞬間からの、スリリングな生の冒険、生きることの心躍る魅惑を綴ってゆく「ゴロンド」。 以上、後半三つの短篇が面白かった! なかでも、佐々木淳子の漫画「赤い壁」(『Who! 超幻想SF傑作集』所収)をふっと思い出した「夜行の冬」、岩明 均の傑作漫画『寄生獣』と一脈相通じるものがある「鸚鵡幻想曲」、この二編は良かったなあ。話の雰囲気、話の香り、話の展開に、ぞくぞく、わくわくさせられました。 もったいないなあと思ったのは、収録作品の魅力と比べて、表紙カバーの装画・装丁がいまいち、ぱっとしなかったこと。ファンタジックで幻想的な作品世界と釣り合いが取れていないというか、違和感を覚えました。作品が魅力的なものだけに、本単行本の装画・装丁は残念。 収録短篇の初出は、次のとおり。 「風を放つ」・・・・・『群像』2007年5月号 「迷走のオルネラ」・・・・・『エソラ vol.9』2010年3月号 「夜行の冬」・・・・・『エソラ vol.4』2007年7月号 「鸚鵡幻想曲」・・・・・『エソラ vol.5』2008年8月号 「ゴロンド」・・・・・『エソラ vol.7』2009年4月号 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めの2作を読んで、あれ作風変わったかと思いましたが、3作目からはしっかり恒川ワールドでした。 やはり面白いです、あと文体が読みやすく、いっきに読み切ってしまいます。 恒川氏は短編が多いので、そろそろ長編を期待してます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近の恒川作品の中でもかなりよいです。 日常から幻想の世界にふと迷い込むストーリーの 4話目はすばらしいです。 ただ。今回出版社が違うせいか。 装丁が。。。かわい過ぎてちょっと中身とあっていないようなイメージがしました。 いままでの角川の装丁は幻想的で、ちょっとゾクゾクする感じが美しかったです。 まあ、新しいファンの獲得のためにはいいのかもしれません。 内容は素晴らしかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて恒川光太郎氏の作品を読む方には、3作目から読む事をお勧めする。 最初の話は途中で終わっている。 2話目は、なぜかトラウマを感じた。 3話目は、本来の作者が得意とする、日常の中にある幻想的ホラー。 4話目は、作者の才能に惚れ直す短編であり、 5作目は、アバターの世界を彷彿させる秀作。 恒川氏は日本のラグクラフトになるかもしれない。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!