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道徳という名の少年
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道徳という名の少年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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電子版を購入しました。 海外が舞台の寓話的な不思議な雰囲気が漂う連作にすっと馴染んで楽しむことができました。 しかし作品のボリュームは少なめで、過去作についてインタビュアーと著者が対談するページに大半が割かれています。 ネタバレも含まれるので、未読のものが多い方は避けたほうがいいかもしれません。 著者のファンとしては、作品について改めて掘り下げられていることが嬉しかったです。 著者は映画や文学への造詣が深く、私には列挙される作品もほぼわからず、理論的な考えにやや置いてきぼり感はありましたが面白かったです。 | ||||
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160ページのうち掌編5つに半分は作者のインタヴュー その中の一編はホドロフスキーのサンタ・サングレのパクリ 内容なさすぎて、なぜ発刊したのか疑問に思う。 | ||||
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これは所謂、物語のない物語、というものなのだろう、と思った。最初に出てきた人間の子供や孫や、そういった縦の繋がりが続いていく。そして往々にして痛みしか、ない。 耽美というけれど、個人的には耽美とまではいかないかなと思った。儚さはあったけれどうつくしいとは思わなかったから。 グロテスクさがあるわけでも、エロティックさがあるわけでも、ない。若干、セクシャルな部分はあるけれどもそれはそういった作品集に出すということで書かれたものらしくって、いつもの桜庭さんのエロティックさがあるようでそんなでもないという雰囲気。 装丁(そうてい)というか、表紙の写真? 絵? が、綺麗ですてき。 中身はほかの方々が書いていらっしゃるので割愛。 | ||||
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内容もすばらしかったですが、絵もステキでした。本棚にいつまでも置いておきたい一冊です。 | ||||
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本書の頁数は全部で166ページだが、タイトル通りの小説はそれの内の75ページ分しかない。 そのあとは、桜庭一樹の出した本に対するインタビューが載せられている。 蛇足になる解説やエッセイをあまり好ましいと思わない自分としては、インタビューなんてものは作品自体を白けさせる以外のなにものでもない。 そんな内容を載せるくらいなら、いっそ75ページのまま発行した方が潔いとさえ思える。 インタビューも桜庭一樹の他の作品を読んでなければ、正直何のことだかさっぱりだろう。はっきり言って、殆ど詐欺に近い。 中の小説自体がぱらぱら読んで即購入を決意したくらいに面白かったため、ショックが大き過ぎた。 正直これはやっちゃいけないだろうという、反面教師的な一冊。 | ||||
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5本の短編(というより掌編)を収録 掲載誌は全て異なるが とある小さな国の同じ血族と思われる人物の物語が 世代順に語られる 因習を打ち破り、背徳を繰り返す一族 彼らも二度の戦争を経た現代では 濃かった血もずいぶん薄まり 時代の閉塞感に飲み込まれてしまったように感じた 野田仁美氏の絵をふんだんに用いた 豪勢なデザインの本だった | ||||
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およそ6世代になるか。町で一番の美女から始まる不道徳の歴史だ。 ある者は娼婦になり、ある者は姉弟で愛し合い、ある者は夫の父親と愛し合い、ある者は人と愛し合うことができず、ある者は愛に出会う前に死ぬ。 世代を重ねるごとに、愛する者との距離が疎遠になっていく。 愛する営みすらできないほどに疎遠になると、その一族は滅びるほかない。 不思議なことに、彼らの一族は人目を引くほど美しいが、どうやら愛し愛されると醜くなる定めらしい。 独特の雰囲気を作り上げることに成功している本だ。 少女達のイラストも多く、装丁も華やかに過剰な演出をほどこしている。 耽美的になりそうでいて、むしろどこかユーモラスで、意地悪な遊び心に満ちているところも、御伽噺のようだった。 | ||||
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本自体は割と薄く、文章量も多くはありませんが、 その分装丁や挿絵が凝っています。 特に野田仁美さんの精緻な絵は、桜庭さんの書く少女性にみごとにマッチしており、 作品全体に漂う雰囲気は大人びた童話のよう。 また、当然のようにグロイ描写・親近相姦の描写も現れますが、 それもある意味桜庭さんらしいです(笑)。 こういった寓話・あるいは童話の形式をとった作品は、 桜庭さんは今までに書いていそうで、 実は書いていなかったように思います。 ゆえに既存の著作を超えるものを感じなかったというのも事実ですが、 それでも充分に毒々しい甘さを味わえました。 詩集にも似た一冊の本の所有欲を満たしてくれるので、 桜庭さんや野田さんのファンの方にはぜひお勧めだと思います。 | ||||
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