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ホテルローヤル



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【この小説が収録されている参考書籍】
ホテルローヤル

ホテルローヤルの評価: 3.74/5点 レビュー 326件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.74pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全210件 81~100 5/11ページ
No.130:
(5pt)

構成が上手い

短編の集積だが、人間関係や事件が繋がっており、、なぞが解けていく。
そのなぞとは、ホテルローヤルが生まれて、成長して、廃墟となって朽ちていった過程だ。
時系列を逆算しながら、ホテルローヤルにかかわる人間模様を描かれており、実にみごと。
中でも「星を見ていた」は秀逸。
ホテルローヤルの立地も看板もこの小説に味わいを持たせている。
ただ、心中の理由やお布施の対価の行為は安易すぎる。
しかし、全体としての暗さややりきれなさが、この種のホテルの具体化のようで、短編集であって短編集ではない。
見事な構成に舌を巻く。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.129:
(4pt)

2015年集英社文庫夏の100冊トップを飾る作品。

各出版社の夏の100冊が発表されると、今年も夏が来たなあとわくわくし、それぞれの小冊子を本屋から持ち帰り、さて今年は何を読もうかと吟味するのは私だけでないはず。
今年の集英社文庫の一ページ目を飾ったのが本作。
帯には「第149回直木賞受賞作」と「孤独を抱える男女は「非日常」を求め、扉を開くー。」との煽り。
「ローヤル」と名付けられた北国のラブホテルをめぐる短編集。
一編目は、廃墟となったローヤルで主人公は20代。2編目は寺を存続されるため檀家の老人たちと寝る僧侶の妻40代。3編目は、ホテル廃業の日。20代。4編目は、旦那と思いっきりセックスするために。40代。5編目はホテルで心中することとなる教師と生徒の心の闇を。10代と30代。6編目はひたすら正直に働くホテルの従業員60代。7編目は愛人とホテルを経営するため、妻子と仕事を失う男40代の物語。
ホテルローヤルにやってくる人々は、みんな行き詰っていて余裕がない。けれど、その中で精一杯生きようとしている。
読んでいて、それぞれの主人公の閉塞感とそれを諦め享受している姿に胸が苦しくなる。
でも、彼らは自分が可哀想だと人から思われることを拒絶するだろうし、作者も彼らに救いを与えたりしていない。
この作者うまいなと思う。
ある年代以降の女性にしか本当にはわからないだろう感情を書いている。たとえば、実家に土下座した大吉の元妻、反対に無垢だった愛人るり子の後年の変わりざま。その心情を理解できるのは、やはり女だからだろう。
けど。。。それが重い。物語が暗く、主人公たちの思いに引き摺られてため息をついてしまう。
だから、★は4つ。とてもうまいが、何度も読み返したい作品ではない。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.128:
(5pt)

良好でした。

以前からネットで購入したいと思っていた本でしたが傷みもなく良好でした。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.127:
(4pt)

2015年集英社文庫夏の100冊のトップをかざる作品。

各出版社の夏の100冊が発表されると、今年も夏が来たなあとわくわくし、それぞれの小冊子を本屋から持ち帰り、さて今年は何を読もうかと吟味するのは私だけでないはず。
今年の集英社文庫の一ページ目を飾ったのが本作。
帯には「第149回直木賞受賞作」と「孤独を抱える男女は「非日常」を求め、扉を開くー。」との煽り。
「ローヤル」と名付けられた北国のラブホテルをめぐる短編集。
一編目は、廃墟となったローヤルで主人公は20代。2編目は寺を存続されるため檀家の老人たちと寝る僧侶の妻40代。3編目は、ホテル廃業の日。20代。4編目は、旦那と思いっきりセックスするために。40代。5編目はホテルで心中することとなる教師と生徒の心の闇を。10代と30代。6編目はひたすら正直に働くホテルの従業員60代。7編目は愛人とホテルを経営するため、妻子と仕事を失う男40代の物語。
ホテルローヤルにやってくる人々は、みんな行き詰っていて余裕がない。けれど、その中で精一杯生きようとしている。
読んでいて、それぞれの主人公の閉塞感とそれを諦め享受している姿に胸が苦しくなる。
でも、彼らは自分が可哀想だと人から思われることを拒絶するだろうし、作者も彼らに救いを与えたりしていない。
この作者うまいなと思う。
ある年代以降の女性にしか本当にはわからないだろう感情を書いている。たとえば、実家に土下座した大吉の元妻、反対に無垢だった愛人るり子の後年の変わりざま。その心情を理解できるのは、やはり女だからだろう。
けど。。。それが重い。物語が暗く、主人公たちの思いに引き摺られてため息をついてしまう。
だから、★は4つ。とてもうまいが、何度も読み返したい作品ではない。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.126:
(5pt)

149回直木賞受賞作品

文庫本に成るまで待ちきれず購入したが、結果大正解でした。
私の大好きな作家です。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.125:
(4pt)

肩透かしを食らったような読後感

直木賞受賞の連作短編集。そして、デビュー以来、ずっと読み続けて来た桜木紫乃の作品である。それだけに期待は高かったのだが、肩透かしを食らったような感じだった。

これまで桜木紫乃の作品の多くを読んで来たが、どうにもすっきりしない消化不良気味の読後感だった。ホテルローヤルという名前のラブホテルを巡り、現在から過去に遡る形で短編が綴られるのだが、読者の想像力に頼るところが多く、一つ一つの短編が明確に完結している訳でもなく、短編同士の関連性も希薄な事が原因だろうか。

『シャッターチャンス』『本日開店』『えっち屋』『バブルバス』『せんせぇ』『星を見ていた』『ギフト』の7編を収録。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.124:
(4pt)

登場人物に寄り添える

ラブホテルに関わる人々の様子が、心のひだをくすぐる作品です。
特に大きなことが起こるわけではない。日常のひとコマを切り取って、
そこに人間模様を織り込んだ物語です。読後、何とも言えない感情が湧きあがってきました。
ああ、人は1人1人、こうして生きているのだな、という感覚です。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.123:
(5pt)

とても楽しく読ませて頂きました。

ずっと気になっていた作品だったのですが、ようやく読む事が出来ました。世代的に共感出来る面が多々で次に作品も読みたくなりました。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.122:
(5pt)

女性からの視点が鋭く

性描写はほとんどありません。心理描写がシャープに描かれている印象でした。また女性しか描けない心理描写を感じ、ひどく納得させられました。全体としてけだるい日常が、ベースにあります。私の日常と似通っていて、多くの方がそのけだるさに共感するのではないでしょうか。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.121:
(4pt)

納得の直木賞!

人間というものがよく描けてるなぁ~と敬服。
登場人物すべてに存在感がある。手紙だけでしか描かれない山田次郎さえにも。
行ったことのない釧路平原の荒涼とした空気感もよく伝わってきた。
やや硬質な文体が初っ端、気にかかったけど、
ここまで地を這うようにもだえ苦しむ人間の運命を描くには却ってそれも著者の計算のうちかと読後、思ったりして。
短編連作のこの技はある種の進化系で、作者の資質の高さを感じた。納得の直木賞です。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.120:
(4pt)

気になっていました

直木賞受賞作品のため気にはなっていたがなかなか機会が無かった。
読んでみてこんな物かな?
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.119:
(4pt)

冴えない人生

ホテルローヤルというラブホテルを舞台に繰り広げられる、薄暗く冴えない人生の羅列。

何一つ成し遂げられずに日々の生活に忙殺される人々の有様と、彼らの夢の残骸の繰り返し。

かつてホテルローヤルの経営を軌道に乗せて贅沢をしようと夢みながら、結局借金の支払いのためにホテルの仕事に忙殺された経営者の大吉のように。

話の始まりは閉店して既に廃墟となったホテルに、カメラマンになるという当て所のない夢を持った男と、内心嫌々ながら彼のヌードモデルになる女が訪ねる所から始まる。

話ごとに時系列を遡り、話の主人公も、ホテルをかつて利用した人がホテルが廃業した経緯を聞く話、経営者の娘がホテルを店じまいする日、ホテルが廃れる原因になった心中事件の男女が出会う話、夫婦がつかの間の非日常をホテルで味わう日、と移り変わっていく。
読み応えがあったのは、時系列を遡ることで、前の話の中で、なんでそうなったかわからないエピソードの経緯が少しずつ解れていくのがミステリーを読む感覚のようでよかった。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.118:
(4pt)

良かったです

古本ながらきれいでした。かえって汚してしまいそうなくらいです
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.117:
(4pt)

ローヤル

大変おもろしく読ませていただきました。
さすが、直樹賞!!!!
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.116:
(4pt)

美しいだけではない哀しさ

人は生きているといろんなことがある。哀しさとか、楽しさの差はあんまりないのかもしれない。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.115:
(5pt)

本屋で見て気になった

読んでいておもしろかったです。
性描写はもっとリアルに激しくしたほうが、僕はいいと思いました。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.114:
(4pt)

本書を読み終えてざらりと残るのはホテルローヤルの残骸の風景である

話題の本を図書館で予約して半年して漸く借りることが出来た。

 ラブホテルを舞台とした短編集である。映画でいうとオムニバスというところか。各編の主人公たちは
他の短編でもちらりと脇役で出てくる。その連続性の中で本書は成り立っており、従い徐々に本当の
主役であるホテルローヤルが僕らの視界に立ちあがってくる。

 ラブホテルとは何か。人々が性を為す場であるとでも言えばよいのだろうか。随所に存在しながら
なんとなく話題に乗せにくい不思議な場である。
 話題に乗せにくい理由とは性そのものがある種のタブーを帯びているからだ。食欲、睡眠欲と並んで
三大欲の一つである性欲がタブー視されがちなのは、人類だけが発明した発想だ。動物や植物が交尾
や繁殖に勤しむ姿にはなんらタブーはない。何故か人間だけが、性を特殊なものに仕立て上げたのが
歴史である。

 「ホテルローヤル」もそんな歴史の延長上に書かれた本である。本作において性は主要テーマではなく
素材である。ある種の性的刺激を期待して本書を読んだ方にとっては、肩透かしにあった気がするはずだ。
本書を読み終えてざらりと残るのはホテルローヤルの残骸の風景である。繰り返されてきたであろう
性を見つめながら釧路にたたずんでいた老ラブホテルの立っている姿がぼんやりと浮かんでくる。そんな
心象風景が本書を読む快感である。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.113:
(4pt)

”せんせぇ”が良かった

★『ホテルローヤル』桜木紫乃 (集英社)
久しぶりの小説だ。今日この小説を読み終わった後、映画を観ている時に迫る感動と、小説を読んでいる時に出会う感動の違いを見つめていた。そんなことをさせらてしまう小説だった。短編が7編。ラブホテル『ホテルローヤル』を中心において、その周囲にそれを取り巻く人々のストーリーを、モザイクの様にして繋ぎ合わせながら読むことができる。繋がりのある短編集。そんな中で、一番のお気に入りは「せんせぇ」。この短編が唯一このモザイクの寄せ集めにうまく、はまり込まないストーリーになっている。いけていない女子高生に付きまとわれる高校教師、高校の校長に薦められて結婚した妻を持つ男、一人の主人公がこの二つの現実を目の前にしている。このいけていない女子高生が放つ台詞が主人公の現実の生に隙間風が吹かせはじめる。『先生に見えちゃっている将来と、あたしが昨日今日で見ちゃった将来って絶対に違うのだと思う』といういけていない女子高生の言葉なのに、(いやだから)余計にこの言葉は響いてくる。『連休が終われば何ごともなかった顔で日常に戻って行ける資格を持った人々が見えた。自分はその流れに足を踏み出すことができない。次第に日常がどこにあったのかもわからなくなってきた。』と自分が築きあげた日常のあり様から逃れようと抵抗を試みるが、次の矢が打てるのだろうか? これもチョット大きくなった限りない日常の連鎖の様に思えてならないのだが、
もうひとつのお気に入りは「星を見ていた」こちらは、最近ではあまり目にすることができなくなってきたが、頑なに自分の人生観を守り通す人(周囲からはその様にしか見えない人)、その人の原動力となっているモノが実は簡単な'仕掛け'だったというストーリーなのだが、この事が周囲の人には強い同情に似た、思い遣りを働かせ。読んでいる私は、それが簡単な'仕掛け'だということが分かった上でも強く、胸を握られた様な感覚を覚えてる。どんな悲しい場面でも、自分の子供に降りかかる悲劇でも、動揺することも、怒ることも、取り乱すことも自らに許さない人の奇妙さもさることながら、幾つかの、親の言い付けを一生を通し信じて、他の一切の言葉に心を傾けなかった人生の希少性に驚く(小説の中だけのことでなく、実際に目にしたことがあるから驚く)
桜木紫乃さんの作品は初めて読んだか、台詞、メッセージが中心になって小説が構築されている様で、言葉が疎かにできない。気楽にリズムを持って読み飛びしては、言葉につまづいて振り返ることが多かった。
それは表現描写が読む者の想像力に任されているためのかもしれない。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.112:
(4pt)

ホテルローヤル

様々な日常を暮らす人がいるという現実。地方のラブホテルにも、様々な事情を持って訪れる人たちがいるという世界。本当に楽しい一冊でした。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926
No.111:
(4pt)

惜しいことに、北海道という土地の描き方が物足りません。実家をモデルにしたラブホテルの描写も迫力を感じません。

作者の実家がラブホテルを経営していたとのことで、そこに出入りする人々の心理の描写はさすがです。異なった物語からなる七つの章がお互いに「ローヤルホテル」を通して関連しあっているのは上手く処理しています。(なぜか「せんせぇ」という作品にはそのホテルがどこにも出てこないのはどうしてなのでしょう?)

 そして面白いことに、後半になっていくほど、エピソードを含め、描写力も文章力も巧みになっていきます。最後になって、このホテルの経営者の一家の経歴が判明する展開は見事です。(一番最初の「シャッターチャンス」が最も稚拙な感じがしました。こういったある種の短編集は最初の一作が最も心に残るものなのですが・・・・・。)

 なんにしても、経営者一家の三人を軸に据えて、各章で描かれる各人物の性格と個性の描写は秀逸です。最近の女性作家の文章は、時として言葉を言い捨てたような、荒っぽいブツ切りな印象の、情感のない文体が多いと感じられるのです。(高村某・桐野某・篠田某などなど) この作者にも少しそんな面はありますが、幸いなことに後半になるにつれ、それが消えています。情感のある文体を作れる人だと期待しています。ただ、残念なのは、北海道という土地、モデルと察しられる釧路湿原あたりの雰囲気をもっと盛り込んで欲しかったと思います。
ホテルローヤルAmazon書評・レビュー:ホテルローヤルより
4087714926

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