■スポンサードリンク
ホテルローヤル
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ホテルローヤルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全210件 201~210 11/11ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
短編の一つ一つが微妙な距離で繋がりを見せています。 過去に遡るところには、証明問題を解いているような心地良さを感じました。 掃除婦の母親の言葉いいですね。こういうアドバイスができる親になりたいです。 続編を期待します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞受賞作。 ホテルローヤルをめぐる、7つのお話。 時間をさかのぼる形で、短編7編が、ホテルローヤルをめぐる人たちを描いている。 ラブホテルの話なので、性をとらえつつ話は進むのだが、どこか、乾いている文章で、淡々としている。 「星を見ていた」のミコが、正太郎に背負われて帰る場面が、とてもうれしかった。 直木賞の受賞にまつわる選者の話を聞きたいと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
注目の本。今なかなか手に入らないでしょう。アマゾンでも7月末??なので iPadをもっているので、まず無料ソフトをダウンロードして購入。最初はダウンロードがうまくいかず購入できませんでしたが、なんとか。あとは簡単でした。便利な世の中になりました。アマゾンのおかげで本屋さんに行かなくてすむようになって、今度は電子書籍。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話題の本、という事で読みました。え?そんなことがあるの?なんていう虚構的な所も不思議に面白く読ませていただきました。作家さんのご実家が実際にホテルという事でリアリティが増したのかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あるラブホテルを中心に、さまざまな人物の人生の一コマが織りなすドラマを描いた、味わい深い連作短編集だと感じました。小説なので、ストーリーをここでは書きませんが、落ち着いた描写でリアリティがあり、色々な感情が呼び覚まされます。個々の短編だけを読んでも面白いですし、直木賞を受賞したので、2〜3編は雑誌に再掲載されることがあるかもしれませんが、単行本で7編を通して読んだほうがよいと思います。掲載順序にも意味があり、全話を通して読むことで、より情景が深く迫ってくるからです。ホテルローヤルでは、きっと他にも知られざるドラマが無数にあっただろうということが暗示されているような作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あまり詳細を書くとネタバレになるので、サラッと。 レビュータイトル通り、雑誌掲載時から収録順を入れ替えているところがポイント! 単行本というパッケージとして再編集することにより、一つ一つがぶつぎれになっている短編集という形ではなく、ひとつの作品として完成度がいやます事となっている。 特に中盤の流れ、また、様々な歴史を飲み込んでのラストに至っては、鳥肌が立つ。 中盤の仕掛けでは、ああ、なるほど!となり、そこまでの流れを読み返す事となり、また、ラストまで読み切った後は、なんとも言えぬ後味に、再度、今度は「ラストから逆に」読み返したくなる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ちょっと前に「起終点駅 ターミナル」を面白く読んで今回が二冊目。 書評欄に「〜北の大地の思い空気が漂う。男女の性を描きながら、地方で 生きる者たちの、生命力に満ちた静かな一瞬を切りとった、爽やかさが残る。 たくましい女、ふがいない男、どちらもいとおしい。」とありすごい期待で 昨日は一日で読みました。でも、何か、読後感がちょっと違う。 自分でもどう表現していいのかわからないのだけれど。違和感があって。 素直にその世界に。小説世界に。入り込めなかった。 「ホテルローヤル」という湿原のそばにたたずむ、廃墟となったラブホテル。 色々興味深い事柄は多々あったものの。人物というか人間の描き方に奥行きが ないというか。何かちょっとつまらないの。魅力的でないというか。 特に男性がもの足りない。悪なら悪でいいのにね。 帯には「恋人から投稿ヌード写真撮影に誘われた女性店員、 「人格者だが不能」の貧乏寺住職、舅との同居で夫と肌を合わせる時間がない専業主婦、 親に家出された女子高生と、妻の浮気に耐える高校教師、 働かない十歳年下の夫を持つホテルの清掃係の女性、 ホテル経営者も複雑な事情を抱え・・・」とあり、ワクワクするような面白さが 漂ってくるとおもうんだけれど わりと他愛なかったってかんじかしらんね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
桜木さんもだいぶ書きなれてきた気がします。わかりやすく明快。かつ論理的で女流の方にありがちな情に流されることもない。ひとつのホテルをめぐる短編集。世の中に真面目に不器用に向きあう主人公はみんな作者のもうひとつの顔。真面目な少女(おばさん)が自分のコンプレックスをさらけ出し、ひと皮剥けた感じがします。 書き上げた時の桜木さんの満身の笑の意味がわかりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書は7篇から成る連作短編集である。釧路郊外に建つラブホテル「ホテルローヤル」に登場人物は皆関わっている。本書では、一話ごとに時間を遡るフォームで描写・記述がなされる。すなわち、廃墟と化したホテルから話は始まり〜40過ぎの看板屋がホテルを建てて一山当てようと夢見る最終話までである。ラブホテルのもとでさまざまに交錯する、数々の人生は本書でお楽しみください。ラブホテルが舞台であるが、描かれているのは、恋愛、セックスではなく、人々の日常性であり、それは、彼らに纏わりつく倦怠・諦念・・・寄る辺無きままに愚直に生きる人々の姿である。くどいようですが、本当に描かれているのは”性“ではなく、泥臭く愚直に生きる人々の”生“なのです。とくに、看板屋の侘しき死から時間が逆行されて、ホテル建設に乗り出すまでが逆再生されて記述される。この記述に読む者は人生の皮肉を感ずるであろうか・・・。また、著者は、土地、人々、疲弊した地方都市などの切り離せない状況を丁寧に描いていると思う。面白く読みました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ラブレス」で惜しくも直木賞を逃した、現在(いま)哀しい女を描かせたらNo1作家である桜木さんの新作は デビュー作から自身の根幹となる道東の「ホテルローヤル」に纏わる、何組かの男と女の短編集である。 今作も根底に流れる、どこか暗く哀しい物語はそれでいて着実に小説の「おもしろさ」も加わり、 早くも「桜木節」と言えるほどの円熟味さえ感じられる。 一話を20ページ強でまとめられた今作は、睡眠前の20〜30分に読むのに最適でした。 ぜひ次作は「凍原」「ラブレス」を超える哀しい長編小説を、と期待します。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!