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喜嶋先生の静かな世界
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喜嶋先生の静かな世界の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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以下は少し内容を抜粋します。 『…つまり、理由を言葉で聞いても、結局はその意味するところは抽象化できない。抽象化できないものは、つまり理解できないものなんだ。言葉を聞いても、理解したことにはならないんだ』 『じゃあ、理解するっていうのはどういうこと?』 『…その理解によって、なにか手が打てるということだよ。…』 好奇心を社会に生かせることは幸せだと思う。信念に従って生きるには犠牲も伴うだろうけど、覚悟を決めれば得るものも計り知れない。それが研究の受ける恩恵なのかなとも思う。 問題を知る人は問題を解く鍵を持つ。 難しい論理を理解してくれる仲間が居ても居なくても、何年経っても何処に居ても、ずっと研究者であり続けることの崇高さが感慨深く、だからこそ最後の静かな孤独が余韻に残る。 | ||||
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主人公の生活と思考があまりにもリアル(小説内)なので、自伝なのかと感じた。この物語の主人公と、喜嶋先生が至った境地には、なかなか、多くの人は辿り着けないだろう。辿り着くには才能と努力と運が必要だ。才能だけあっても遊ばせていたら無駄だし、努力だけでは世界に通用する新たな着想なんかは得られない。運が良くても持続力がなければ意味がない。 この作品は、非常に幸福な人間が描かれている。こんなに純粋に生きている人がいるんだな、と感動する。とともに、己の不明を恥じた。私も、十数年間、同じことに打ち込んでいて、とてもこの作品の主人公の領域まで行けたわけではないが、「高く山を登ったら他の山が見えてくる」という部分は共感できた。 才能がなくても、十年間、なにかを懸命にやってみよう。そうしたら、喜嶋先生の世界に、少しは触れられるかもしれない。 素晴らしい小説でした。 | ||||
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