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ブラッド・スクーパ
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ブラッド・スクーパの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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タイトルにも書いたとおり、この小説は、剣豪小説として、いままで読んできたなかで一番おもしろいです なにがすごいかというと、侍と侍の剣げきが、とても美しいのです それに、思想的にもとても考えさせられ、 読み終わったあとに、じぶんも成長しているような感覚をあじわえます この作家さんの本を読んだのは、これで二冊目ですが、とても気に入り、このままつづきを読み勧めたいとおもいました | ||||
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the void shaperシリーズ2冊目です。 ゼンの新しい人生の旅が本格化してきた本作では、立ち寄った村での「竹の石」と呼ばれる秘宝を巡って、望まぬまま巻き込まれてしまう展開でしたが、純粋、且つ世間知らずなゼンの言動に面白味を感じつつ、剣士としての成長、ゆえの悩み、人としての在り方などの想いなど、私は剣士ではないながらも人生観の一部分で共感しながら読みました。 登場人物たちとのやりとりの中でも、少しずつ確実に成長していくゼンを応援したくなります。 秘宝を巡った人の業の中でもゼンは変わらず、ただひたすらに剣を通して己を見つめている、その姿が人の心を引き寄せるのでしょうか。 引用されていた、『茶の本』の言葉も深い内容だなと感心しました。ゼンの次の旅に期待して、3冊目を読みたいと思います。 追記 僭越ながらイメージイラストです。 | ||||
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内容は言わずもがな、面白かった!何度も読んでます。ただ、剣ってそんなに丈夫?と。 | ||||
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2作目のこのブラッドスクーパが一番好き。 旅がまだまだ途中であること、見えないが確実に迫ってくる敵との真剣勝負、凛として聡明なヒロイン、ちりばめられる出自の謎、竹の石をめぐるミステリー、和製のハードボイルドさ。 これらの融合体がこの作品で、小説として魅力に溢れています。 森先生の時代小説。 美しいです。 | ||||
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剣豪小説の触れ込みであり、実際剣豪小説なのかも知れないけれど、 徹底した一人称で語られるスカイ・クロラから引き継がれたようなこのシリーズは、 やはりどこまでも森博嗣小説だと感じています。 ストーリーは野暮を言うと隆慶一郎の吉原御免状を思わせるスタートの一作目でした。 これからこの主人公がどう筋を探し、どう極めていくか。 前提知識もこだわりも要らない、とても純な「小説」です。 | ||||
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森博嗣ワールドのオチの秀逸さには毎回感動します。前巻読んだかはにはオススメできます。ただ、シリーズものなので前巻を読んでからこれを読みましょうね。フォグ・ハイダの文庫化も早くして欲しいものです。 | ||||
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森さんは「すべてがFになる」以来のファンですが、時代小説・剣豪小説といわれるジャンルも大好きなので楽しみにして手を取りました。 今回はとある庄屋の屋敷に招かれて用心棒をすることになって・・・というお話。 そこの庄屋の娘が理詰めで考えて行動する知識欲旺盛な女性で、彼女とゼンとが会話することによって前巻ではゼンが一人で考えていたのに比べて思考と知識に格段の広がりが出ているようです。 その後庄屋に賊が押し入り、ゼンは刀を抜くことになります。 対決したのは十数人、鎖鎌あり鉄砲ありゼンより強いと思われる二刀流の剣士ありでビジュアルにしたらかなり壮絶なことになるはずですが、二刀流の男以外は声を出さず死ぬ様子もほとんど描写されないせいもあって非常に静かに、美しい音楽を聴いているように戦闘シーンが流れていきました。 それでいて緊迫感十分であり、その結果もちょっと意外なものでした。 その後「ラスボス」との対決でゼンは自分の剣がまた進化したことを実感します。 最後に狙われた庄屋の「宝」が実はなんであったのか?という答えもでますが、森さんの他のミステリーのように「解答」がはっきりしているような部分についてはさらっと流されました。ゼンと庄屋の娘の会話をもう少し楽しみたかった、という余韻は十分残りましたが。 | ||||
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5時間ほどで読めた。 今自分が読んでいる小説の中で一番楽しみにしているシリーズです。 今回は二作目で前巻のヴォイド・シェイパのあとの話です。 次巻はまえの話になるらしいですが、時系列が変わっていくのはスカイ・クロラに似ていますね。 今回のヒロインは庄屋の娘のハヤさん。 そして敵は今までで最強の敵と言わせたクズハラ。 不老不死の効用があるという竹の石を巡っての争いにゼンが巻き込まれます。 竹の石の秘密を解き明かすという謎解きの解説を用意しているあたり、ミステリー小説家だなあとも感服いたしました。生き様を教えられる本です。 | ||||
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力が抜けています。「書き始めには結末ができている」と著者は言ってきましたが、さて本当でしょうか。 | ||||
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前作「ヴォイド・シェイパ」から立て続けに読んでしまいました。 森先生の文体と和の世界観の予想以上の親和性。 『理系ミステリ』の通り名も今や昔といったところでしょうか。 前回、物心ついたころから暮らしていた山を下り、少しずつ人間社会に慣れてきた主人公のゼン君ですが、まだまだ浮世離れしたところもあり…。 そのちょっとズレた所が女心をくすぐるのでしょうか、作中では割とモテモテなんですが鈍感な当人、というシチュエーションは女性の読者は好きな方もいらっしゃるんじゃないですかね。 …と、ここで重大な問題が勃発! なんと3作目「スカル・ブレーカ」のKindle版がまだリリースされておらず… 続きは読みたいけどハードカバーで買うのは、ちょっと、なぁ… ホントに、良い意味で悩ましいシリーズです。 | ||||
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始めから唐突なレビューを展開すれば、 「分からない。それが明確に分かる」 と、読んで感じました。 否、この作品を自分は読んでいるのか? とも....それを思わされて「文章を追っている自分を観ている」感覚を覚えました......つまり、(精神病理学でいう)解離というものかな、とも思う。それを認識する(認識させてくれる) と思えば、刀の振る舞いを合わせる殺陣シーンでは、明確に視覚として視えてくる。(少なくとも私には)主人公の顔も絵に描けるくらい見える。 僕個人のこの作品に対する感覚を言語化すれば、やはり「分からない」と感じましたが、この作品の主人公である「ゼン」も、分からない事に対し、思いを馳せ、問い、悩み、そして「分からない」という対象に己を振る舞う。 私個人、言語化する技術が未熟なのは自覚していますが、本当にこの作品に対してはどうレビューしても良いか分からない、という自分が居ます。 しかし、読んでいる最中に心地よさを感じました。それが「分からない」という概念から滲み出てるのも分かりました(感じました) それは「禅」と呼ばれる概念を感じます。 そして、主人公の名前は「ゼン」か、と....。 レビューしておいてなんですが、未熟な文章で申し訳ない。 それくらい「分からない」という事を考えさせられました。 | ||||
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このシリーズを初めて知った時、 『森先生』と『侍』という組み合わせにかなり驚きました。 今までの作品は現代か、あるいは未来の話だったと記憶していたからです。 更に『侍』と聞いて私が思い浮かべたのはコテコテの時代劇で 騒がしく、賑やかしく、正直苦手なイメージを抱いてしまいました。 しかし今作が発行され、雑誌の紹介記事を読んだのをきっかけに (竹のビジュアルがとても魅力的だったのも大きいです) 前作の「ヴォイド・シェイパ」と今作を購入して続けて読み終わりました。 結論から言うと、最高に面白かったです。 侍というものに固執していない、けれど侍の静を通して森先生らしい文章。 時代背景などの暑苦しい説明もなく、ごく自然に人々が生きている。 今までの現代ものより、 何もない時代だからこそ本質がシンプルに書かれているように感じました。 キャラクタ達が個性的でチャーミングなのも健在で、 伏線やサービスの(と受け止めています)謎解きもあり、私は大満足でした。 続きが待ち遠しいシリーズに出会えて、とても嬉しいです。 | ||||
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内容は文句なし。 時代小説にありがちな長い時代背景の説明が無いのが良い。 そのおかげで森博嗣の文章の切れ味がダイレクトに伝わってくる。 戦闘の場面のテンポの良さは相変わらずで、読む速度と映像想像の速度が上手くリンクする。 装丁は美しい竹林で、作品の静けさにマッチしている。 ただ惜しむらくは背表紙のバーコード。 これがせっかくの装丁の完璧さを損ねている。 バーコードは透明なカバーにシールなどで貼り付けた方が良かったのでは。 まさに画竜点睛を欠く、という感じなので評価は星4つ。 | ||||
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前作同様装丁が読む楽しみを増幅させてくれました。 人と交わることなく育ってきた主人公が 前作よりも一歩踏み込み、意識的に人の中に塗れる選択をすることで 物語に巻き込まれ、様々な発見、疑問、真理に出会って行きます。 立ち会いの場面の静けさは相変わらずで、命のかけたやり取りの前には 善も悪もない、ただ生き延びたか否かだけという心地良さ。 主人公が純粋なあまり、周りが戸惑い惹き付けられる様がお約束となりつつあり、 次作以降どこかで友、恋、愛、といった感情に悩まされるのかどうかが楽しみです。 | ||||
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「Void Shaper/空を形作る者」の続編です。 「Blood Scooper/血を掬う者」とは、とは前作から一転して生臭いタイトルですが、作品の雰囲気は変わらず。 「神とは、このことではないか、と気づいた。 そうだったのか。 けれど、 次の瞬間には、何のことだ?今、自分は何に納得した?とすべてが彼方へと霧散する。」 「生きている、と己を騙しているから、 このように生き続けられるのかもしれない。」 ふっと偶に降りてくる直感を、このような日本語に書き記せる森博嗣先生を尊敬します。 | ||||
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