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風が強く吹いている
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風が強く吹いているの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全412件 261~280 14/21ページ
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正直なところ、この本を読んだ当時は駅伝やマラソンにほ興味はなく、ただ友達 に勧められた事がきっかけで読み始めた本でしたが、とても面白く、気がつけば長 編にも関わらず一気に読まされてしまいました。 もちろんフィクションなので実話ではないのですが、本当に現実にあったことの ように書かれています。練習風景から共同生活の様子も描いていますが、そこには 個性豊かなキャラクター、そして笑いや感動といったものも多いので最初から最後 まで飽きずに読んでしまいました。 …とはいっても気になったのは、途中に載っていた個人のランニングタイムでし た。私自身も今現在ド素人からランニングを始めて半年が経ちますが、ここに載っ ている、5千mや1万mの個人記録はいくらなんでも早すぎはしないかと・・。しか し、これをきちんとした段階と構想をねって本当にやったように物語を描いていた 作者はやはりさすがだと思いました。 もう少し表紙が良ければ、もっと多くの人が読むのではないかと思いつつ、内容 はとてもよかったので☆5つ以上を付けさせていただきました。 | ||||
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「競技経験者がほとんどいないド素人の集団が箱根駅伝出場」などと聞くと、「そんなの所詮、リアリティーのない絵空事、夢物語だよね」と、冷めた目で見る方もいるかもしれませんが…、 「絵空事、夢物語、多いに結構!」 って大声で叫びたくなるような本です(笑) 全体を通して、とにかく物語の構成が抜群にうまいですね。駅伝というスポーツの性質を、見事なまでに利用しつくした構成になっていると思いました。 物語の前半は、練習、選考会、合宿といった場面が「ドタバタ群像劇」としてにぎやかに描かれる、ある意味ベタな展開。ここは、とにかく登場人物と一緒になって楽しむところです。 しかし後半、箱根駅伝本戦のレースシーンになると、物語は一転して音が消えたかのような静かな、それでいて白熱した盛り上がりに包まれます。それはもちろん、レース展開そのものの緊迫感にもよるのですが、ここに来て初めて、各登場人物の内面が深く描かれるからなのです。 ここで彼らの走りっぷりや駆け引きをメインにするのではなく、あくまで内面の描写に主眼を置いたのは、作者の慧眼だと思います。彼らは次々と、「一年間仲間とともに走ったことで、自分自身が得たもの」を吐露していきます。「走る」ことで自分と正面から向き合い、考え、手に入れたもの。「弟や家族への思い」「友情」「己の限界」そして何より「走ることへの喜び」。 そんな複雑な思いが、次々と一本の襷に託されてリレーされていきます。それが何とも美しく、切なく、読む者の胸を打つのです。駅伝というスポーツは、単に各走者のタイムを合計したものではなく、10人の「思い」の集合体なのですね。だからこそ、彼らは「早さ」ではなく「強さ」を追い求めるのでしょう。 とにもかくにも、スポーツを扱った小説としては傑出の出来です。ぜひご一読を! | ||||
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すでに五つ星を獲得しまくっている名作だから、レビューを書き込む必要なんかないのでしょうが、それでもやはり一言。 この小説が、大好きです。 自分にとって、一生忘れられない、大事な一冊、というべき本です。 こんなに気持ちの良い小説があるでしょうか? この本は、高度成長期直後やバブルの頃から続いている、いわゆる「成果主義」というか、競争に勝ってなんぼ、できる奴だけに価値がある、といった世の中の風潮に果敢に挑んだ作品だと思います。 作者の三浦さんも、大きくくくると、ホリエモンの世代です。私もそうです。 だからその時代の競争社会に、少なからず影響を受けているはずかと思います。 そこに、力強く、疑問を投げかけたというか、単なる順位や数字、人との競争として勝つということだけなく、もっと大きな視野で「生きることの価値」「ほんとうの意味での勝利」を見つめた力作だと、私は思います。 心がグラグラとゆすぶられ、読後には違う生き方をするようになる。 私にとっては、そういう本でした。 三浦さんは、この本を仕上げるのに6年かけたそうですが、素晴らしいですね。。。 本の後半、10人の選手たちの「個」の部分に向き合うところでは、ひっきりなしに涙を流しながら読みました。 物語としても、とても面白かった! ハイジが、走の走る姿を見て、 「ああ、やはり、きみだ」 「この世の中に幸福というものがあるなら、それは俺にとっては、この男の形をしているのだ」 と心の中で思うくだりが、なんとも印象深いです。 人が何かに本気で心を奪われたとき、こういうふうに表現するのでしょうね。 鳥肌が立ちました。 | ||||
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箱根駅伝を観るのが好きです。 故に 気になりながらもなかなか手に取ることが出来なかったのですが、読みはじめたらもうさいご。 作者の十八番、清瀬が渉のはしりに魅せられていますが、確かにみんな憧れたり見とれたりしていますが、みんな清瀬に片想いな部分もあり。 その辺のバランスを楽しみつつ真っ当に走ること、つなぐことの美しさを感じました。 実際寛政大奇跡の軌跡、こんなのありえないだとか言われようと、速さだけではない強さを持つということは零れ落ちていく側の人間への細くても確かにある光のような気がします。 個人的には何故か銀河鉄道の夜を思い出してしまう作品。 | ||||
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箱根駅伝だけでなく、長距離走者の孤独について、悲壮感なく描かれていて、マラソン走者としては嬉しい。 これは物語であり、フィクションだけれど、いつもの箱根駅伝にもこんなエピソードがたくさんあるんじゃないかと思わせてくれる作品。 文庫版はページ数が多いものの、文字が比較的大きく、章立てもしっかりしているのでとても読みやすかったです。 走ることへの姿勢と本質をランナー10人それぞれの視点から見させてもらいました。 | ||||
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何回も読み返してます。キャラの個性がクセになる。私は映画から入った作品ですが、原作の方が良い。 喧嘩売るつもりではありませんが作者は箱根駅伝知らない、だとか箱根駅伝にどれだけの努力が…だとか。わざわざ書く事かよ(笑)良い大人(じゃなかったらごめんねはぁと)が(笑) 人が作るものに脚色は付き物。それに作者は神様じゃないんだからさ。分からない事があるに決まってる。 何に感動しようが個人の自由。人の感性を自分の価値観で貶すな。 | ||||
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やっぱり、スポ根もの(と、ひとくくりにしては失礼かもしれないけれど)は読んでいて、楽しい!! 何か目標に向かって、頑張っている若者の姿は、生き生きしていて素敵だ。 『駅伝』は正月にこたつに入りながら見たことはあるけど、テレビ中継されるまでの長い道のりや、1人ひとりの選手たちの想いなど、今まで考えてみたこともなかった。 抜かされていく選手を見て、「駄目だな」とか「根性入れて走ればいいのに」と、思っていた自分が恥ずかしくなった。選手のコンディションや体力以外にも、いろいろな戦略などがあったんだと、初めて知った。 今度の正月は、もっとじっくり、もっと楽しみながら「駅伝」が見られそうで、今からワクワクしている。 | ||||
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たくさんのレビューに書きつくされている絶賛の言葉。 読み始めは冗長な気がして最後まで読めるのかな?と いう自分自身への不安がありました。 10人の濃い登場人物も 頭の中でごちゃごちゃになったりして。 でも、進めていくうちに、10人の個性がクリアになっていき、 箱根駅伝の場面では、何も忘れて読みふけり、最後は読み終わりたくない… 気持ちに。 きっと、この気持ちを持てたということは自分も竹青荘の一員になれたことでしょう。 そして、読みながら駅伝の気持ちを疑似体験させてくれた。さすが直木賞。 読み進めていくうちに、表紙の絵の意味が分かっていくのが、また面白いです。 | ||||
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直木賞受賞作『まほろ街…』はちょっとあざとくてあまり好きになれなかったので期待していなかったのだが、すごく良かった。 一見非現実的な設定なのに、説得力をもって長編をさわやかな感動とともに読み切れてしまう。 一作を読んで作家を判断するのはもったいないな、と思い直した次第。 | ||||
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原作はさすがにメンバーの人物描写がしっかりしていて、 誰にでも感情移入してしまいそうです。 映画では端役に過ぎないニコチャン先輩やキング、ユキの屈折した 心情も、またライバルの藤岡の純粋な求道心にも心打たれます。 それをすべて映画で描きつくそうとするのは到底無理な話で、 原作が良い分の反動でDVDレビューに批判も寄せられていますが、 それでもこれを読まれた方には観ることをお勧めします。 走る者の感じる風や風景は、明らかに映像でしか分からないものが あります。カケルの足音を聞いていると大地の感触が伝わってきます。 カケルの走る姿は本当に美しい。 走ることを好きにさせてくれた一冊、一生離せません。 | ||||
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私は、先に漫画を読んており、原作に興味を持ち、本書を買いました。 漫画も読み、映画も観ましたが、小説で読む走(カケル)の走りが一番、美しいと感じました。 そこには、画像や動画には、表せない程、美しい走りがありました。 私自身は、陸上経験もなく、長距離は苦手としていましたし、走るだけの何が楽しいのだろうと考えていましたが、本書を読んだ後は、ちょっとジョギングでも始めようかと、そう思える作品でした。 また、灰二(ハイジ)のような先輩(もしくは、監督)がいるチームで部活動がしたかったなぁと感じました。 最初は、嫌々で練習をしてても、上手くなれば、きっとおもしろくなってくると思うので、まだおもしろいと思えない時に、精神的にサポートやコントロールをしてくれる。 でも、決して甘やかしたりはしない。そんな人がいたら、良かったなぁと。 読んだ後も、気持ちが爽やかになる素晴らしい作品でした。 | ||||
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先にこの作品の映画を見て、その後にこの本を読みました。 映画は結構はしょっていたのですが、この作品ではその状況が詳細に記載されており、そのときの情景がくっきり浮かんでくる、見事な描写がされています。 少しストーリーは映画と異なっておりましたが、すんなり受け入れることができました。 大変良い作品だと思います。 | ||||
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この面白い表紙のイラストにひかれて、 みんながよんでぼろぼろになっているこの本を 手に取ってみました。 中もとてもおもしろくて、読み終わったら第感動で号泣でした。 表紙のイラストと、見返しにのっている寮のイラストをあかずに細部まで眺め回し、 満足で一杯です。 マンガにも映画にもなったらしいですがまったくしりませんでした。 わたしは足は遅いほうです。 健康のためにウォーキングから初めて一年かけてやっと1〜2キロ走れるようになった、 それでも体中が痛くなっていくらほぐしてもなおらない、 そんな途方もなく運動音痴な人間です。 でもというか、だからというか、 すごく面白かった。 一人で黙々と、そして小さく長く積み重ねて行くのは 早い人も遅い人も同じだよなあ、と思いました。 早く走れる人は何が見えているんだろう、なんてよく考えていましたが この本を読むととても早く走れたような気分になれました。 映画も見てみたいし、マンガもよみたくなりました。 | ||||
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走りたい!私も走りたい!! なんて思ってしまいました。これを読んでからお正月の箱根駅伝を見るのが本当に楽しみになりました。 文庫のカバーがイマイチ。この表紙で買わない人も多いのでは? | ||||
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現実にはあり得ない話かも知れませんが、あまり真剣に突っ込まなければ、十分に楽しめます。箱根駅伝という、実際の競技を題材とした、著者の勇気には脱帽します。主人公の清瀬灰二は、魅力的な人物ですが、誰かモデルはいるのでしょうか。 | ||||
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(本)風が強く吹いている(新潮文庫)三浦しをん ◎◎◎ (2009.7.1) 2011.1.4 (1) 長距離の場合は、日々の練習によって少しずつ実力をつけていくことが可能だ。 (2) 毎日じっくりと自分の体と向き合い、練習を積み重ねていかないかぎり、長距離では大成できない。 (3) 長距離ほど、天分と努力の天秤が、努力のほうに傾いている種目もない。 // 映画を観て感動し、この本を手に取った。映画より詳細に書かれており、より面白さに引き込まれた。長距離選手にとっての最高の誉め言葉は「速い」ではなく「強い」。 ほぼ素人集団が箱根駅伝を目指すという奇想天外なストーリー。文章から映像が浮かびあがってくる錯覚におそわれるほど素晴らしかった。 箱根駅伝を観た後にこの本を読むとさらに感動がます。 シード権を争う各校の心情が手に取るようにわかるようになる。素晴らしい小説だ。 買う価値のある本だ。 2011/01/08 11:42 | ||||
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感動あり! たまーに笑いあり! 読みごたえ抜群の1冊です。 箱根駅伝のシーズンがやってきました。 この機会にぜひ読んでください。 | ||||
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スポ根ものかと、正直食わず嫌いでした。 しかし、ひとたびページをめくると、あっという間にアオタケ荘の情景が、走る登場人物の息遣いまでもが、浮かぶ浮かぶ! 感情移入しまくりで、一緒に苦しくなったり、涙したり… この作家は本当に文章が上手いな〜と心底思う! 個人的にはBLは全然興味ないので、あまり書かないでほしいかな… | ||||
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箱根駅伝は大学生の10人のランナーがタスキをつないで走る。本書は陸上経験者が3人しかいない寄せ集めの出来立て陸上部の10人が箱根駅伝出場を目指して奮闘する物語だ。 設定はかなり荒唐無稽だ。箱根駅伝を目指すような大学には長距離走のエリートが集まっている。そんな猛者たちを相手に素人が戦えるほどこの世界は甘くないはずだ。しかしながらこの物語を読んでいるうちに、そんな気持ちは薄れて次第に登場人物たちに感情移入をしている自分に気付く。それはここに登場する主人公の蔵原走と清瀬灰二の2人を中心とする登場人物が魅力的であることと、清瀬の緻密なトレーニングにより素人であった部員が力をつけていく過程にリアリティがあるからだろう。 そして何と言っても圧巻なのは終盤のレースシーンだ。苛酷なレースにおける10人の各々の気持ちが鮮やかに描かれる。特にエースの蔵原走の走りは凄みに溢れそして美しい。人間の限界をこえるようなスピードを追求するランナー達の走りに確かに風を感じた。 | ||||
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往路での苦戦から箱根下りでチームを波に乗せて救ってくれたユキ。冷静なきみはこのチームのサブキャプテンだったね。ユキ、熱くなるハイジのサポートどうもありがとう! | ||||
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