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ブラバン
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ブラバンの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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| 冒頭の「バスクラリネット(奏者)の秘密」ってのが、その当時に処女だったかどうかっていう、女の自分にとっては全くどうでもいいネタだったのがわかった時点で、続きを読む気が失せた。私にはこの小説の面白さがまるでわからなかった。 | ||||
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| 文章、物語、登場人物、構成全てにストレスが際限なくかかる小説です。 会話文が方言で読みにくい上に登場人物みんな同じ口調だから誰が喋っているかわかりづらい。 高校時代の部活動の思い出話と中年になった現在の話が交互に語られますが書き方が下手すぎる。 無駄に暗い上に面白くもない話が延々と続きます。 この部分必要なの?って感じるシーンも沢山ある。 所々に挟まれる蘊蓄も鬱陶しいことこの上無い。 一番の問題点は登場人物が多すぎることです。 個性的ではあるが掘り下げが足らないので対して魅力もない薄っぺらいキャラばかりになっています。 当然主人公も情けなくしょうもないキャラクターです。 作者に群像劇を扱う力がありませんね。 後述するとか後になって判るとかが多いけどこれ伏線のつもりなのかな。 全然気にならないことばかりですけど。 作者が自分に酔っている事がひしひしと感じられる自己満小説です。 暗い話でも、時系列が複雑でも、登場人物が多くても面白い小説は沢山ありますがこれは違います。 駄作です。 | ||||
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| タイトル通りです。 同級生がチューバを窓から放り投げて壊す、という衝撃的展開の真っ最中に 語り手の主人公は、ついでだからと言わんばかりにチューバの蘊蓄を披露。 リアルタイムでこの部分を読んだ時、あまりに無理やりな繋げ方に腹筋崩壊してしまいました。 作者はここで笑いを取りに来たんでしょうか? 高校時代の回想という事を考慮に入れても、蘊蓄を説明するタイミングを完全に見誤っていると思います。 それ以外でも、上記のチューバの展開ほど酷くはありませんが 無理やり話を繋げたような「ここでその描写入れる必要ある?」的な主人公の独白が目につきました。 | ||||
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| 楽器の名前が長すぎるのと、知らない楽器が多すぎて… 吹奏楽部の方には、おもしろいかもしれません | ||||
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| 裏面のあらすじを読んだ時に、『1995年のスモークオンザウォーター』みたいなものかと思って読み始めた。 だが、その予想は大きく外れた。 読んでいて、のめり込むということも全くなかったし、「後何ページかな」と何度も確認してしまった。 低評価の理由としては、話自体がつまらなかったということもあるけれど、自分があまり音楽にあまり、特に吹奏楽に関わりと興味がなかったということもあるかもしれない。 自分と同じような理由で興味を持った人には、あまり勧めない。 人によっては、「時間の無駄になった」と思うかもしれないからだ。 | ||||
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| この作品を紹介する新潮社のリーフレットには、「高校で吹奏楽部に入った僕は、音楽の喜び、忘れえぬ男女と出会った。二十五年後、再結成話が持ち上がって……。胸を熱くする青春組曲!」とあった。このキャッチ・コピーを丸々信じてしまった私は、さぞや感動のドラマが味わえることだろうと思ってこの作品を読み出したのだが、感動とは別次元のドラマはあるものの、どこをどう読んでも、感動は全く得られなかった。 NHK・BS放送に、1年に1回、全国の吹奏楽アマチュア演奏家が集まって一期一会のオリジナル・バンドを結成し、日本を代表するミュージシャンと一夜限りのスペシャル・コンサートを開く「響け!みんなの吹奏楽」という番組がある。この番組は、毎回、約100人のアマチュア演奏家の中から何人かに焦点を合わせたドキュメンタリー・ドラマ・タッチで構成・演出されており、視聴者もその感動を共有することができるので、私も毎年楽しみに観ているのだが、この作品には、読者が共有できるこうした感動のドラマが全くないのだ。 まず、キャッチ・コピーから、私は二十五年後の再結成話がストーリーの中心だと思っていたのだが、それはほとんどサイド・ストーリー扱いで、物語の焦点は、完全に高校の吹奏楽部時代に合っている。しかし、それはそれで、いくらでも感動の青春ドラマにすることはできたはずと思うのだ。 感動のドラマがない原因として、根本的に問題だと思ったのが、巻頭の登場人物一覧に載っている人が34人もいるということだ。とにかく、登場人物が多過ぎて、名前が出てくる度に一々この一覧に戻り、登場人物名の下にある人物プロフィールを見ないと、どんな人だったかわからなくなるのは、私の記憶力の問題だとしても、登場人物が多過ぎるがゆえに、特定の人に焦点が絞られず、ドラマが広く浅く拡散してしまっているのだ。この高校時代の物語は、内容から見て、大半が筆者の広島の高校時代のノンフィクションだと思われるのだが、たとえフィクションになったとしても、もっと登場人物を整理して、特定の人に焦点を絞った感動の人間ドラマを描いてくれないと、読者は、筆者のありきたりで、とりとめのない青春回想記に付き合わされただけというフラストレーションを感じてしまうのだ。 | ||||
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| 帯に書いてあった「この青春小説をあなたは生涯忘れない」に釣られて買ってしまいました。 結果的に後悔しています。 明るく爽やかな小説を期待していたのですが、結果的に裏切られてしまいましたから。 近くの森から聞こえてくる蝉の声、そして夏の抜けるような青い空、一面の草原、そんな情景を想像していたのに、実は悲しげなウミネコの声が聞こえてくる木枯らし吹きすさぶ北の海岸だったといった感じかな。 この小説、誰かが書いていたとおり伏線(というより思わせぶりなほのめかしみたいな物、このネタがかなり後の完全に忘れてしまっている頃に出て来たりするワケで)がバリバリは貼ってありますので、一度読了後にすぐまた読み返す必要がありました。 「この言葉はあのことを意味してるのかあ。アホくさ」、「こんなこと、ここで書かれても分かるわけないじゃん」なんて再読できます。 1冊で2度おいしい・・・かも。 正直、主人公にまったく感情移入出来ませんでした。単なる人生の敗残者、優柔不断のヘタレ中年です。正真正銘のヘタレ、筋金入りのヘタレです。この男、本当に人のために『損な役回り』なんてしたのだろうか。全く信じられませんね。高校時代には、同学年の吹奏楽部員がチンピラのために破滅しかかっているのに、全く気にしない。助けようとも思わないし、それを知ったことを迷惑とすら考えてしまっているし。結果として彼女が行方不明になってしまっても、我関せずという完全なエゴイストだよ。そして25年後、再会した先生が最後の拠り所として自分を頼りにしているのを分かっていても、ヘタレ特有のひねくれたプライドと自分が成長したと思いたいがために簡単に切り捨てる(愛とか何とかないにしても、弊履の如くポイッですから)という冷血漢ですしね。 といった風に出てくる出てくるエビソートが概ね暗い、重い、情けないの三拍子そろっている。 それが読後感をとても不快にさせてくれる。 「ほろ苦く温かく奏でられる」というよりは「心根が冷え冷えする寒々しい」小説でした。 部員の披露宴で演奏するため25年後に再び再結成・・・、といっても、高校時代のエピソードにその必然性が全く感じられません。 たとえばみんなで切磋琢磨、毎日毎日猛練習、顧問・部員全員一丸となり最高の演奏を披露して、結果として普門館に行けた、そのよき時代の仲間達ともう一度というようなシチュエーションならいざしらず、みんなテンデンバラバラ、好き勝手、顧問とも確執があり、そしてコンクール地区大会での演奏は最低、これで3年春(つまり吹奏楽部の最大のイベント、コンクールに一緒に出場していないわけ)に転出した女の子のために25年後に集まる?笑止千万。 はたして、作者はこの程度の繋がりの連中が高校卒業後25年もたって、また友情(高校時代の描写からすると、それ自体存在したか疑問でもあるが)を育んでいられると信じているのだろうか? はたして、作者は25年間一度も楽器を吹いたことがない人たちが集まって、たった数度の練習で曲が人様に聴かせられるよう仕上がると思っているのだろうか?。 また、高校時代に、一部の部員たちがなぜ80年代にしても、とてつもなく時代遅れのグレン・ミラーの曲をやりたがるのかがまったく説明不足(日本の吹奏楽っていつになったらGミラーやBグッドマンなんかの過去の遺物から卒業するのだろうか。ある人曰く、吹奏楽界の長老達が、昔、進駐軍が持ってきたそれらの曲をハイカラだと信じたため、いまだにその呪縛から逃れられないからだと言ってましたが(笑))。これでは単なるバカ。そして、あんな簡単な曲も出来ない吹奏楽部って・・・。 音楽などの蘊蓄がすごいなんて書いてあったりするが(多分吹奏楽を知らない人でしょう)、間違いも多いし、ただ作者の思い出を書いただけという感じだと思うけど。 そもそも自由曲にあの曲を選ぶというだけで「ありえねー」ですもの。 なぜこんな小説の評価が高いのか・・・全く私には理解できないです。皆さん25年後の再結成というシチュエーションに酔っているのかな。 | ||||
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| 映画「スウィングガールズ」のファンであるので、二番煎じのような感じがいやで手に取らないでいたが、文庫本になったのをきっかけに読んでみた。たとえ二番煎じでも、良い作品であればいいと思ったからだ。音楽を背景にした青春ものは面白くなる要素が多い、という期待もあった。しかし、その期待は大きく裏切られ、今年読んだ本では最低であり、映画「スウィングガールズ」には到底及ばず、比較するのも失礼ということが分かった。 「スウィングガールズ」には落ちこぼれたちの予想外の音楽との出会いという驚きがあった。「ブラバン」にはそういうものはない。従って、この小説はただの(魅力のない)青春小説に過ぎず、音楽が登場する必然性はまったくない。いろいろな楽器類はその小説を彩る小道具に過ぎない。ただの青春小説でもかまわないが、そのわりに小説の魅力もない。主人公が全く面白みのない人物である。どうしてこういう人物が主人公に選ばれたのか、不思議でしょうがない。また、ほとんどユーモアというものはない。 そして、肝心の物語の設定だが、高校時代のクラブ仲間が20数年後に再び演奏のために集まるというのがその柱になっているのだが、これも非常にクサい感じがする。この作者はところどころでこの手のクサさを発揮している。 どれをとってみても、「スウィングガールズ」に遠く及ばないのである。 | ||||
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| 申し訳ないけれど、小説としての完成度は低いです。 高校時代のブラスバンド部が、メンバーの結婚披露宴をきっかけに25年ぶりに再結成することになり、 そのメンバー集めと25年前のエピソードが描かれています。 ただ、登場人物が多すぎることと、時系列が行き来する手際が良くないために "この話は後で述べる" と言うような記載がそこかしこに見られます。 現時間と回想を織り交ぜる手法は、上手く使えばリズムに変化を待たせる効果があるのでしょうが、 この作品の場合は、読みにくくしているだけです。 登場人物を減らし、エピソードごとに話を刈り込んで連作短編のようにした上で、 25年後の再結成の話に持って行った方がスッキリと読める作品になった気がします。 また、章の頭で思わせぶりな間を持たせる書き方をしているのですが、 エピソード自体に力がないので、推進力にはなっておらず、不快です。 最後の主人公の思いも独りよがりで感情移入できませんでした。 書きたいことがたくさんあるのは分かりますが、 もっとエピソードを厳選し、丁寧に描いて欲しいと思いました。 | ||||
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| 大変評判のいい作品である。 良さがわからないわけではないが、 私には合わなかった。 「作家志望の、たいして仲のよくもない友人の日記を延々と読まされた感じ」 がしてならない。 日記というほど、深く自分を見つめていないし、 やたらめったら人が出てきて、誰をも書ききれていない。 現実にあったことプラス願望がこの小説なんだろうけど、 所詮「作家志望者」の日記レベルでしかない。 自分の青春時代を書くというのは、 簡単そうで実に難しいということを実証した作品。 「一瞬の風になれ」や「バッテリー」の足元にも及ばない。 | ||||
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| 文庫の帯の宣伝文句に釣られて買いましたが、ストーリーは大きな山もなく、方言のセリフは 最後までどうしても違和感がぬぐえず、読後の感想と呼べるものが浮かんできません。 主人公の年齢設定よりおそらく15歳くらい年下の私には、高校時代も現代にも共感を持つことができず 例えるなら 「プライベートの付き合いがあるわけでもなく、普段からそれほど面白い人でもない 会社の先輩とランチが一緒になって、高校時代の思い出話をずっと聞いていた」 という感じでした。 吹奏楽・楽器・クラシックに造詣が深い方は、語り手のうんちくの部分を楽しめるかも知れません。 | ||||
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