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ブラバン
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ブラバンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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取り憑かれたように著者の本をまとめ読みして、(よくあることですが)突然熱が冷めて、放置していた本でした。これを後回しにしたのは、タイトルと粗筋から、よくある再結成ものだと思っていたからです。 読んでみると、紆余曲折を経て全員集まりました、仲直りしました、協力し合って素晴らしい結果を・・・という安易な作品ではまったくありませんでした。むしろそれっぽい映画を揶揄する箇所があり、さすが著者、というところです。 ただ、やはり登場人物が多すぎるし、うんちくがわずらわしすぎました。エレキコントラバスのくだりは笑えましたが。方言は良いのだけれど、私にとっては「青春デンデケデケデケ」がこの分野の金字塔かな。著者の作品で読んだ範囲では、長編より短編集が圧勝です。 | ||||
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広島を舞台として、高校時代のブラスバンド部を中心に、当時の時代背景、友人や先輩、後輩、教師を交えた繰り広げられた青春ものの作品です。ブラスバンドの専門用語や曲名が多いこと、また登場人物が多いのがやや難です。恋愛なども含めて刹那的な話?と感じます。往時の広島のこと時代背景なども織り交ぜてゆるやかに話が現代と交差しながら展開されます。じっくり読める話でした。個人的な満足度は100点満点中71点です(^ー^)。 | ||||
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300ページちょいしかないけど一応長編小説の部類にはいるのかな。話の展開の仕方とかは長編にありがちな進み方だったので、読む人によっては退屈してしまうと思う。叙情的と現実的の間を行ったり来たりするのでどっちかのトーンで統一してほしいとも思う。 内容を自然に理解するには年がある程度いってないと無理でしょう。 ストーリーは40半ばの中年男性が高校時代の吹奏楽部の友人と再会して当時を思い出したり、バンドを再結成するというもの。 高校生活での人間関係と音楽と中年の思い出。文体が軽やかで こざっぱりしている。全体の印象は若い頃の輝きのようなものを中年が思い出すとランプにシェードをしたような明るさになる感じ。それがだんだんと明るくなってきた頃、話は終わる。 昔吹奏楽をやってた人が40を超したら読んでみてもいいかもしれない。それと時間と心に余裕のある人向けかな。 | ||||
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Amazonのレビューでも、mixiのレビューでも、単行本の評価が高く、文庫の評価が低い。もちろん内容は同じ。だがここまで差が出る例は少ない。 つまり、特定のファンにとっては大好きな作家で、非常に熱く推薦できる作品なわけだ。だがそれ以外から見ると、わかりにくい作品のようだ。 わたしは、もどかしい。 技術的には非常にすぐれた作家で、だからもっと上手く書けるはずなのだ。 どうしてもっと素直に、生理的に気持ちよい方角に書けないのだろうか、この人は。するっとまっすぐに書いたら、何か不幸なことでも起きると勘違いしているんじゃないだろうか。 考えすぎなんじゃないかな。 考えてもろくなことにならないと思うけど。 | ||||
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お父さんに買ってもらったフェンダーはどうなったのですか? | ||||
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『ブラバン』です。表紙イラストから想像がつく通り、ブラスバンドが題材です。 高校吹奏楽部を扱った青春小説、というよりは、本文にも明記してありますけど、そこから25年後に再結成を目指すエピソードがあくまでもメインです。高校時代描写はあくまでも回想です。 面白いか面白くないかの二者択一でいえば、面白かったです。 ただし、欠点というか問題点も多く、手放しでは賞賛できません。現実に賛否両論になっているようですが、当然だと思います。 以下、良い点と悪い点を箇条書きで。 良い点。 ・音楽に関する蘊蓄が詳しい。へぇー、と思う。 ・随所に良いエピがある。ベースを買うシーン、ローマ法王、定時制に移った同級生、松山の先輩の純情、優しい先輩がビゼーを評するシーン、など。 ・緻密に計算された構成、張り巡らされた伏線は、確かにすごい。 ・起こる出来事がまるでドラマみたいに(そりゃもちろんフィクションの小説ですが)劇的ですごいので、起伏に富んでいるのは確か。 ・登場人物が個性豊か。 ・高校時代の青春エピと、それから四半世紀経って四十路となってのブラバン再結成エピの双方があるため、共感のストライクゾーンが広め。 次に、読む人によっては作品世界に入り込む妨害になりかねない問題点。 ・登場人物が多すぎる。巻頭に主要人物表がありますが、確認しながら読んでも覚えきれない。 ・しかもその登場人物が、四十路の現在シーンと高校時代現役シーンとの二つの顔を持っており、しかも担当楽器もあるので、覚える要素が三倍。 ・本作は、四十路の現代シーンと高校時代シーンと、蘊蓄とがそれぞれ三分の一ずつあります。それらがめまぐるしく入れ替わるので、慌ただしいです。 ・会話シーンで台詞が六個くらい連続すると、どれが誰の台詞だか分からなくなってしまいます。広島の方言のため、一部を除いてキャラの台詞に個性が無いですし。 ・蘊蓄も、音楽に関連するものはともかくとして、音楽に関係無いようなものも多い。そして、読者によって興味深い蘊蓄もある反面、興味を抱けないであろう蘊蓄も多い。 結末はなんとも渋いといいますか、かなりの後味の悪さですが、……それでもその後については語られていないので、読者の想像力に委ねられたと言うことでしょう。 面白さから問題点を差し引いた自分的な評価も、あるいは読む人によって賛否が分かれることを考慮しても、いずれにせよ★は3です。 | ||||
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他の方と比べて評価は低いのですが、 「おもしろくない」ってことではないです。 評価が高くない理由は、 1.「学生時代に部活動をしていない。」 2.「自分とは年代が合わない。」 という点にあります。 なので、 「ちょっと、共感できなかった…」 というのが正直な感想です。 文章も悪くないと思うのですが、 感情移入が難しかったので、 読んでいてシックリきませんでした。 1980年代前後に学生だった方や、 部活動に専念していた方などであれば、 もっと評価の高くなる内容だと思います。 というわけで、 私個人としては、評価は星3つです。 | ||||
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元吹奏楽部員です。 しかし、ちょっと世代がズレ過ぎてたみたいです。 それぞれの楽器の特徴(ホルン、オーボエの難しさ)や配置など、無条件に分かる部分もあるんですが、この時代と私が部員だった時代では、吹奏楽のレパートリーがかなり違うみたいで、吹奏楽の部分ではあまり入り込めませんでした。 しかもこの本は、ブラバンというタイトルではありますが、当時の音楽好きな若者のグラフィティという感じです。吹奏楽だけではないのです。読んでいて「青春デンデケデケデケ」という映画を思い出しました。あんな明るいタッチではありませんが。 とは言え、25年前一緒に音楽やってた仲間達は現在…という構成で吹奏楽未経験者でもしっかり楽しめるとは思います。しかし、やはり40代以上の方が感情移入できるでしょう。 30代ではもう少し、過去よりは現在にしがみついて格闘しているような気がするのです。 少し人生終わりが見え始めたかな、あるいはピークを降り始めたな、と感じる世代の方が、より感慨深い1冊になることでしょう。 なお、30代半ばの私が泣いたところは、道後温泉での元テナーサックス奏者の元カノへの激白と、平和公園でのローマ法王の演説ですかね。 星3つですが、書いてること全部を「感じ入る」とこまでいけなかっただけで、文章や構成などから、作者の力量は十分感じとれました。この作者の他の作品も読んでみたいです。 | ||||
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井筒監督の言うとおり、なんやしらんけど沁みましたw 主人公は弦バスの男の子。 彼の目線から語られるセピア色の思い出と、40歳の大人になった彼の現在とが交互に語られます。 終わりがあることを知らない高校生の日々、しかし誇張されることなく、めちゃくちゃ楽しかった!というわけでもなく、淡々と進んでいきます。 眩しさがないです。 事実がそのまま書かれた記録のようで、吹奏楽や軽音楽に無縁の人には少し退屈かもしれません。 現在の彼は、赤字すれすれのバーのマスター。 といっても、彼一人できりもりしています。 そこへ当事のトランペット奏者の桜井さんが、自分の披露宴でブラバンを再結成してくれないかと相談を持ちかけます。 ツテを辿って連絡を取ると、結婚した部員、海外にいる部員、行方不明の部員、そして亡くなった部員などの情報が集まります。 物凄くリアルです。 主人公は弦バス奏者ですが、著者も弦バス奏者です。 N響の茂木さんが書かれた、楽器による性格判断の中の弦バスの性格に当てはまっていて、ちょっとクスリと笑えますw 台詞が方言なのも手伝って、広島の情景が鮮やかに浮かびます。 また登場する男性教師たちが、融通のきく良い先生なんですよ。 過去と現在は本当に淡々と語られていて、盛り上がりも、感動するようなエンディングもないんですが、なんとも言えない郷愁があります。 吹奏楽部や軽音楽部だった人にはおすすめしますv | ||||
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