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ばいばい、アース
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【この小説が収録されている参考書籍】
ばいばい、アースの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
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おかげで、全巻読めました。 | ||||
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冲方丁先生の作品はほとんど読了しておりますが、未だにこの作品が一番のお気に入りです。 | ||||
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こんな小説を読んだのは、初めてです。 深く心に切り刻み込まれるようで、苦しくて切なくて忘れたい、でも忘れられない、そんな小説です。 独特な世界観と名称、言葉で綴られた物語です。 その独特感が、奇妙でいて摩訶不思議な世界観を上手く表現できていると思います。 読んでいて、その文才と物語構成の才能、独特な個性と想像力に素直に感嘆しました。 感情や哲学、それが深く描かれた物語です。 登場人物たちは皆、主人公ベルと出会い、変わっていきます。 神や己の存在に疑問し、問いかけ、道を模索していきます。 皆はベルのせいだといいます。 でもそんなのは言いがかりで、皆の勝手な押し付けです。 だけど身勝手にもベルのせいにし、勝手に希望にしたり、勝手に敵とみなしたり。 彼女もまた、ただ無力に濁流に飲み込まれ、巻き込まれ、傷ついていく存在にすぎないのに…。 主人公ヒロインが、あまりに過酷で熾烈で孤独で、裏切りの続く物語を読むのは、本当に堪えました。 その存在ゆえに、出会う者すべてに異端として扱われ、疑問を投げかけられる 誰かが本当に彼女を愛し、伴侶として寄り添ってくれるわけでもなく。 その存在に勝手に恋焦がれるだけ。 ベルはただ、同胞や愛する人が欲しいだけなのに。 自分が誰か、知りたいだけなのに。 愛する人たち、恋する人、そんな存在が出来ても無残にも何度も心を切り刻まれ、裏切られていく様がつらかったです。 私なら発狂してるでしょう。 両極端な言葉や物事、事象がずっと語られます。 「有にして無」のような。 それが全てにおいて前面に押し出され、文面でもずっと続きます。 感情の描写でさえも同じ。 笑っているのに、泣いていた、とかそういう描写ばかりです。 正直、疲れるし苦しい。 哲学の羅列のようで難解、苦痛、そんな感情を呼び起こされる。 でも、なぜか読み止められない。 言葉遊びにまみれた哲学の海に、無遠慮に投げ飛ばされ、それでいて、手放されるような感覚がある。 ヒロインがこんな扱いをされる理由も最後に明らかになりますが、最後は涙が出ました。 こんなに憎くて、死ねばいいのに、と思えたヒーローも初めてです。 でも最後には、彼に涙がでました。 読了後は、報われた、もしくは報われだした、皆がそれぞれの道を、そういう風にも思えるし、実際そうなのかもしれませんが…。 どうしてでしょう、やはりヒロインも皆も、どこまでも、あまりに孤独で寂しく、もの悲しい気持ちは読了後も変わりませんでした。 こんな物語はつらいので、もう売りたいとも思いましたが、売れない。 なんでしょうね、私もまるで両極端なことを言っていて、おかしいですね。 この物語の中の、主人公や登場人物たちみたいに。 | ||||
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表現も世界観も名詞の使い方もいろいろ難解(いや、複雑というのが正しいか)で、この世界観を楽しめれば非常に面白いんじゃないでしょうか。沖方さんはいろんな作品を書いているので他の作品が好きだから、という理由で読むと「なんじゃこりゃ」となってしまう可能性は大きいです。自分は楽しめました。ファンタジーが好きな人にお勧めかな。天野さんの表紙も気に入ってます。 | ||||
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久々に一気読みをしました。面白いともいうし、難しいという部分もあり。想像しやすいという部分もあり分からないという部分もあり。次の作品を読んでいけばもっと理解できるのかと。次回作品を読もうと思います | ||||
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凄いしか思いつかない。凄い作品。現実を侵食し枕上の夢まで侵食される。早く続きを読みたいが終わりがくるのも寂しい | ||||
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自分の存在とはなにか。 ファンタジーの世界の話ではあるが、にたようなことは現実にでもあるのではないか。 それでもそこに自分は存在し、自分の道は自分が切り開くということを考えさせてくれる一冊でした。 | ||||
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自分の存在とはなにか。 ファンタジーの世界の話ではあるが、にたようなことは現実にでもあるのではないか。 それでもそこに自分は存在し、自分の道は自分が切り開くということを考えさせてくれる一冊でした。 | ||||
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自分の存在とはなにか。 ファンタジーの世界の話ではあるが、にたようなことは現実にでもあるのではないか。 それでもそこに自分は存在し、自分の道は自分が切り開くということを考えさせてくれる一冊でした。 | ||||
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非常に面白い。 壮大で独特な世界観。魅力的で特徴のある登場人物。戦闘に次ぐ激しい戦闘。 これが読むエンターテイメントだ!と、言える作品。 前半は、独自の世界に入り込むのに苦労するが、慣れるとこれほど新鮮な世界は無い。 著者が後に出版した、マルドゥック・スクランブルという作品に比べると、表現などの”濃さ”が劣る気もする。しかし、それでも充分に楽しめる。 マルドゥック・スクランブルの主人公とはまた違った”異端”な主人公。 明確な夢や目的も、なかなか見えてこない。 しかし、主人公とは本来そうあるべきであると思う。 少年マンガの主人公のように、明確で決まった夢を持っている人になりたいとは思うが、共感はできない。 自分の存在意義を模索し、一生懸命考え、悩みながらも行動し、そしてやっと見つけるが、その目的を果たした先にも不安がある。 そんな著者の描く主人公に、とても共感し、魅力を感じる。 全4巻中、まだ1巻しか読んでいないが、時間が許す限りいくらでも読んでいたいと思える。 まだまだ楽しみたい。 | ||||
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世界観が今まで読んだ物とあまりにも違うため読み解くのに時間がかかりました。でもその世界観が見えてくると壮大さに後半は楽しく読んでいました。もう一度読み返そうか二巻を買うか迷っています。 | ||||
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ばいばい、アース…このタイトルの意味も明らかになるシリーズ最終巻。 圧倒的なスピードと階層を切り進む、主人公ベルと導き手〈ガイダンス〉の濃厚濃密な語り。 最後は若干、ここまで見てきた人にとっては消化不良かもしれません。次作へ繋がるような気もするが、無いだろうな。と思う。 内容もなんとなくでも相互関係、単語とその意味を知っていたいと、流れに付いていくのがツライ気が。 このシリーズ、実は3巻が一番盛り上がったのな?と思ったりします。 同作者による作品に時々、他作品の単語が入っていたりするのでこれはこれで楽しみ。 一度、世界観にドップリ浸かったら、2度読み3度読みをしたくなる良質作品だと感じました。 | ||||
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シリーズ第3巻は血肉涌き踊る?アクション展開! イメージ的には1巻から成長した主人公・ベルと仲間がスピード感と重圧感を伴って星を駆け巡る! 徐々に目覚める異形の形として生まれた少女ベルと相棒であるルティングと刻印〈スペル〉された大剣。 都市〈パーク〉魔〈ニドホック〉正義〈トップドッグ〉悪〈アンダードッグ〉… 謎と伏線が張り巡らされ、1巻から計算され尽くしたストーリーがクライマックスに向けて加速する… 個人的には何と言っても牙〈レッドラム〉とのっぺらぼう〈ベル〉がお互いの存在理由を掛けて剣と剣で相対するシーンがグッとくる。 なんにせよ、テンションが上がりっ放しの3巻!気になる方は、この巻から読んでもソンしない気がします。 | ||||
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同タイトルの文庫版。 単行版は天野喜孝さんが手がける幻想的な表1でしたが、文庫版は一般的に手に取りやすいと思われるリニューアルに。 内容は最初っから飛ばす!独特の言い回しのリズム良いレイアウトが更に加速させる異空間ファンタジー。 最後まで知っている人間にとっては意味深い文言の数々… 魅力的な、ひとりぼっちな少女、ベル… 彼女が身軽なゆえ、跳びたつ大地と舞い降りる川面で小石と波紋を呼び起こす。 本人が望むも望まないも含め。 特に期待しないで本屋さんで手に取ったとき、まさに時を忘れ立ち読みに耽りました。 引き込まれに引き込まれ… 日本語を読めて、良かった。と思える作品に出会えました。 | ||||
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ハードカバー版を読みました。 ファンタジー風の作品。 独自の価値観、法則の働く異世界が舞台。 主人公の少女の自分探しの物語でもあるが。 様々なキャラクターたちが、この独特の世界の理に苦悩し、翻弄され答えを捜し求める。 そして闘争する。 しかし、まずは剣の物語として読んだ。 この作品で描かれる、剣とそのあり方、剣による戦闘はとても魅力的ですばらしい。 魅力的な剣士達が登場し、すばらしい刀剣が登場し、彼らが、独自の法則に基づく、剣による、美しく、音楽的な、舞踏のような、戦闘を見せてくれる。 分厚い本だが、剣によるバトル、独特の集団戦の戦いの連続で、どんどん先に読めてしまう。 バトルに次ぐバトルで、さすがに下巻の半ばも過ぎるとさすがに戦闘シーンはおなか一杯になったが。 もちろん、バトルだけでなく、独自の法則が貫くこの世界の描写もすばらしい。 様々な異物、異種が美しく語られる。 美しく、音楽的な、剣によるバトル、しかし、剣だけでなく、生活そのものが音楽的で美しいものとして、この世界には存在している。 世界の法則として。 終盤は、この独特の世界の謎も語られる。 剣による命を懸けた美しい戦闘と魅惑的な異世界、僕がファンタジーに望む、切望するのものがこの作品にはありました。 ありがとうございました。 | ||||
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最近、売れに売れている冲方丁氏。この作品は、彼のスニーカー大賞受賞後第1作ということ。私自身は、この本が2000年12月に単行本として出版されたときには、まだ著者の存在も知らなかったが、『マルドゥック・スクランブル』以降、彼の作品を読み続けていて、かなり自分好みの作者であると思い、この旧作も文庫化されたのを知り、読んでみた。 もともとSFファンではありながら、あまりこういった剣と魔法がでてくるようなファンタジー作品を読む機会が少なかった自分には、彼の描く世界観や登場人物、設定などに戸惑うことが多かったが、この長大な小説を読むにつれ、だんだんとその魅力に惹きこまれていった。 ストーリーとしては、そんなに劇的な展開が続くわけではなく、むしろ、この長さにしては、シンプルと言ってもいいぐらい。しかし、あえて説明を省略したような世界の描き方によって、読んでいるうちにだんだんと、この不思議な世界の成り立ちの謎に夢中になってしまった。 結末を話すことは出来ないけど、主人公ベルの活躍の華々しさの影に見え隠れする、この世界の成り立ちと今後の有り様の描写こそが、この小説のメインテーマであるように思う。そこが気に入った。 読むのに疲れたけど彼のファンとしては読んでおくべき重要な作品だと思う。 あわせて巻末の大森望氏の解説もこの小説、そして冲方丁という作家の解読に役に立った。 | ||||
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最近になって作者にはまった。だから読者としてはまだ日は浅いが…。毎日数冊ずつ本を読み続けることを止められないような読書中毒患者としては、中毒になるだけの作品や作家に逢うのが如何に難しいか…。兎に角、読んで面白いと思った作家の作品は一気にまとめて読んでしまう。読むものがなくなってしまうと、次は別の本を読みながら、ひたすら新作を待つ。その中で最近はまってしまった作家の一人にこの作者がいた。正直麻薬みたいな作品群だ。内容についての云々も有ることは有るのだが…。その感想の詳細は本の解説の中に既に十分書かれていた。「解説」中の三村美衣、鏡明両氏の評もまた同様。全て言い尽くされていたようで、重ねて書くのもネ…。だから別の感想を…イヤ、内容もさりながら、兎に角あとがき、解説が面白かった!あとがきや解説を読みながら笑ったのも久しぶり。丁さん(名字の方の漢字変換が出来ないので、失礼ながら…)の作品は色々考えながら読まなくてはならないが(私の頭が既に固くなっているのか?)、イヤ普通の文章を拝見してもなかなかの表現力で、エッセイ的なものを書かれても買いかな…なんて。 濫読であるにもかかわらず、本来余りSFには手が出ない私が非常にはまってしまった作家は、多分高橋克彦さん以外は丁さんぐらいじゃないかなぁ?高橋克彦さんは別にSFだけの作家じゃなく、大変多彩な作家で大ファンだけれど…。丁さんの作品は正直かなり頭と想像力を働かせながら読まなくてはならないが、年齢に関係なく幅広い読書層が楽しめる作品がより多く生み出されることを願っている。 | ||||
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文庫本四冊に分かれる、この大長編SFファンタジーも第3巻に来て、物語が急展開。王国、そしてこの世界に対して、その有り様に疑問を持った者たちにより、挑まれようとしている。 善と悪、正と邪の境界が曖昧になる中で、主人公のベルたち剣士は、何と闘おうとしているのか。この世界を統べる神の意図はなんなのか、剣と魔法というよくあるファンタジー小説を装いながら、著者は自らが築き上げた王国、そして世界を脱構築、破壊しようとしてる。 彼の描くこの世界、そしてベルを初めとする登場人物の魅力もさることながら、著者のその意図に惹きこまれるようにして、読んでしまった。 セリフ回しなど、独特なところもあって、慣れるまで読みづらいところもあるけど、この不思議な物語に耽溺してしまうような魅力がある。それが、この作品だけではなく、冲方丁氏の作品に共通する魅力でもあるのだけど... 次巻では、この長い物語も結末を迎えるはずだけど、どのようなエンディングを迎えるのか、全く予想がつかない。読む前からドキドキするなぁ。 | ||||
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4分冊のうちの第2巻。剣と少女と魔法を題材としたSFファンタジー。最近、売れている冲方丁の第2作の文庫化である。 第1巻の最後である戦闘が終わり、つかの間の休息に浸る主人公の少女ベル。アドニスとなにやらいい関係になりそうだったが... 剣や魔法のアクションシーンはあまりなく、第1巻の荒々しさは影を潜めているが、ベル、そしてアドニスの関係と、彼ら自身の自分との闘いが落ち着いた感じで書かれていて、かなり読ませる。 今まで、冲方丁のファンと言っておきながら、あまりライトノベルとか読んでこなかったが、彼の作品はどれも彼らしい世界観やセリフなどがきちんと盛り込まれているので、読む価値はありそうだ。ばいばい、アースもあと2巻。そのあとは、未読のライトノベルも読んでいこうと思う。 | ||||
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最近、かなり来ている冲方丁の旧作の文庫化。2000年に上下巻の単行本として出版されたが、今回の文庫化にあたり、四分冊とされた。今回はその四分冊のうちの第1冊目。 第1冊目ということもあり、まずはこの物語の舞台となる不思議な世界と主人公であるベルについて紹介される。 人々は、ベルを除いて、さまざまな動物の形をしており、ベルは剣の修行を重ねていたが、あるとき、自分と同じ種族を探しに旅に出ようとする。都市へ向かったベルだったが、そこで剣士となり、「外」との戦いに駆り出されるのであった... と、前半部分は、ほぼその紹介に終始し、後半は、ベルが挑む初めての戦いについての記述になっている。まだまだ、この世界がなぜこのような形で構築されたのか、その理由は明らかにされていないが、この本のサブタイトルにあるように、主人公ベルが、その「理由(ことわり)」を明らかにするものとして、今後活躍していくのだろう。 冲方丁の小説はマルドゥク・スクランブル以降はよく読んでいるんだけど、それ以前の作品は未読のものが多い。これから読んでみたい。 | ||||
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