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デスペレーション
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デスペレーションの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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大好き!とは何故か言えず、スティーブン・キングかぁ〜と、ボヤキつつ映画はほとんど観ています。 あー面白かった!とも言うことも少なく、ちょっとどんよりした気持ちになったりしつつ、やっぱり次も観てしまいます。 キングの本を読むのはこれが初めてなのですが、やはりサクサクとは読み進めず、かといって読まずにもいられずという感じです。 理由は、「怖いし、読んでいてトホホな気分になる」「でも何とかなるんじゃないかという希望も感じられる」から。 そこがこの作者の魅力であり手腕なのでしょう。 まだまだ途中ですが、男の子(デヴィッド)が良くて、灯火のように先を照らしてくれているのが救いです。 私は荒木飛呂彦先生の「ジョジョの奇妙な冒険」が好きなのですが、そのストーン・オーシャンというシリーズのエンポリオ君とデヴィッドが重なります。 どーしようもない状況の中でも失われない希望、という点で両者は似ていて、そんなところが自分がキングに魅かれる理由かも、と読みながら思いました。 | ||||
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ハイウエーを妹の車を移動させるために運転していた夫婦が、保安官に停止を命じられる。 後ろのバンパーがなくなっていたからなのだが・・ なんと、車の中から(おそらく妹のものである)袋に入った大麻が見つかった!! パトカーの後部座席に乗せられた夫婦が向かった街、その名も「デスペレーション」で待ち受ける恐怖。。。。 スティーブン・キングの空想ミステリー!!! 一気に読んでしまいました。 デスペレーションの鉱山の秘密。。。 ちょっと「放射能汚染??」なんてことも 思ってしまいました。 | ||||
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皆さん書いていますが、テーマは「神は残酷か?」です。 私は、肉親を理不尽に亡くした直後にこの小説に出会いました。 あの子が死ななければならなかったのはなぜなの、あの子が何かしたの、私が何かしたの? 怒りしかなかった私がこの本とであったのも、David が友人の怪我をきっかけに変わったことと何か似ている気がします。 単純にバイオレンスホラーとしても楽しめますし、Davidの迷い、怒り、そして祈りを自分に重ねるにも良書です。 最後のオチは日本語で読んでいるとわからなかったのですが、TV版をみて目からうろこでした("John"という名前がヒントです)。 ぜひ、オチのからくりも見つけ出してみてください。 God is Love. | ||||
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楽しい旅行に出かけたはずの一家4人が、警官に停車を命じられ、砂漠のなかの田舎町に連れて行かれます。そこから始まる恐怖の物語、表紙の人形(持ち主の幼い娘は真っ先に殺されてしまいます)で怖さを感じた人は、読むのを止めたほうがよいと思います。町の人たちは1人残らず殺されますし、コヨーテ、ガラガラヘビ、サソリ、毒グモなど、怖いものがてんこ盛りです。ネタばれは避けますが、小説が書けなくなって大型バイクで旅に出た中年作家は、キングの分身のような気がします。ただし、神が出てくる話は、無信心者が多い日本では少し理解しにくいかも知れません。、 | ||||
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アメリカの地方都市を訪れていた夫婦が警官に捕まり、その警官がやがて・・・というお話。 ここでキングが描いているのはアメリカの特に南部によくあったという暴力の歴史、小説で言うとフラナリー・オコナーやジム・トンプスンが描いた暴力の歴史を自己の中で独自にホラーとして咀嚼して描いたのではないかと思いました。元々アメリカという国がネイティヴから土地を略奪して出来た国で暴力で勝ち取った歴史をみれば判る通り、現在でも学校等で銃撃戦が行われたりとその暴力の病理に迫る為に本書を書いたのではないか、と思いましたがどうでしょうか。 世の中は金かファックか暴力で動いていると思いますが、偏見かもしれませんが特にアメリカではその傾向が他の国や地域よりも強いイメージがあり、テレビ等の暴力描写の規制は強いのに戦争ばかりしているというアメリカという国の総体を捉えようとしたのが本書の試みではないかと感じました。姉妹編の「レギュレイターズ」と違いこちらはキング名義のせいか神や信仰の問題にも触れているし、いかにもキングらしい作品だと思いました。 この時点でもかなりの数のホラーを書いているのに未だにホラーにこだわりその領域を広げようとしている所は偉大だと思います。上記のような深読みは別にしても単なるホラーとしても面白く読めるので、機会があったらご一読えおお勧めしておきます。 | ||||
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キングにハマるきっかけになった 私にとっての記念すべき作品。 冒頭から ぐんぐん引き込まれる 不条理な恐怖。 怖さ、残忍さはさすがの超一級。 そして描かれる 人間の善と悪。 善を信じる、信じたいと願うのが人間だ、という キングの希望を見た気がします。 そして、少年に対する深い、深い愛情。 筆者は、少年・少女にこそ 人間の善が宿っている、と言いたかったかもしれません。 やさぐれてしまった老いぼれ作家(だったかな!?)が 少年・デイビッドに感化され 気持ちが変わっていく様には 感動を覚えずにはいられませんでした。 映画下されてるようですが 本から読んで吉、だったんじゃないかな? 兄弟作の『レギュレイターズ』も 遊び心満載で楽しめました。 | ||||
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冒頭、狂った警官が通りかかった人を拉致&殺害していくところが キングらしくぐいぐいと読ませる。警官の壊れっぷりがまた怖い。 こういう描写は、キングは本当に上手いと思う。 この小説が、本当に狂気に陥っただけの人間が次々に人を閉じ込めて いたぶる話だったら、個人的にはもっと恐ろしさを楽しめたかな、と思う。 超自然的要素を入れたとしても、「人」の方により重点を置いて描いて欲しかった。 途中から善(神)と悪の戦いにあそこまできっちりとシフトしてしまうと、 どうしても先が読めてしまう。かなり神がかりの少年が主人公だったから、 余計にそうだったのかもしれない。更には頼りがいのある仲間も沢山いるので、 キングにしては最後まで安心して読めてしまった。 最初が良かっただけに、ちょっと残念だった。 | ||||
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最初からドキドキしっぱなしの、キングならではのホラーらしいホラーでした。悪と善に単純に分かれて、悪はとにかく悪。はちゃめちゃにぶっ壊しまくるところが、面白い。「助かるかな~」と思いきや、もうちょっとのところで捕まって、「逃げて、逃げて!」と地団駄したくなります。 神にすがって、祈りさえすれば助かるんじゃないかと変な安心感があるにも関わらず、大事な人がどんどん死んでいってしまう。 映像的で、最後まで楽しめた作品でした。 | ||||
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最初からドキドキしっぱなしの、キングならではのホラーらしいホラーでした。悪と善に単純に分かれて、悪はとにかく悪。はちゃめちゃにぶっ壊しまくるところが、面白い。「助かるかな~」と思いきや、もうちょっとのところで捕まって、「逃げて、逃げて!」と地団駄したくなります。 神にすがって、祈りさえすれば助かるんじゃないかと変な安心感があるにも関わらず、大事な人がどんどん死んでいってしまう。 映像的で、最後まで楽しめた作品でした。 | ||||
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読み始めから「制服警官」がとにかく不気味で残忍でとても恐い! 最初の数ページでキング・ワールドにはまってしまいます。 キングの作品の中でもこの一冊はストーリーはとても分かりやすいので誰でも一気に読めると思います。 登場人物も子供から年寄りまで出てくるので、誰でも誰かに感情移入しながら読めるはずです。 登場動物も登場モンスター(笑)の存在感・(ぐにょぐにょとした)質感までもがたっぷり味わえ、思い切りゾっとできました。 読み終えて、ふと「神様」を信じたい気持ちになるのは私だけではないと思います。 | ||||
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僕の中ではキング作品の中でベスト3には入るであろうこの作品、かなり怖いです。 砂漠のハイウェイで一人の警官が人々を次々と拉致していく、その目的とは? そして一人の少年がそれに立ち向かって行くその姿は応援せずにはいられません、読み終わった後もいろいろ考えさせられる作品でした。 そして、この作品はキングの別名リチャード・バックマン名義の「レギュレイターズ」と対をなしています。話は完全に独立していますが、この表と裏の2作を読むと登場人物やストーリの微妙な繋がりが分かって面白いです。 | ||||
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絶望という名の神の領域へ。もちろん案内役は地獄の警察官コリー・エントラジアン。単なる化け物を超越した存在の『それ』。 『IT』と『それ』は似て非なるもの。もしくは悪魔。砂漠で隔絶された町で繰り広げられる想像を絶する戦いは、神の啓示を受けた11歳の少年を非情にも巻き込みつつ、『神とは』『人生とは』と、ピットの奥にポカリと空いたブラックホールへ読者に有無を言わせず引き摺りこむのだ。キングの到達した血塗れの定義。すなわち、 『神は残酷である』 親子4人。夫婦連れ。書けなくなって旅に出たた中年作家。呼び出されたその作家のマネジャーと女性ヒッチハイカー。そしてデスペレーションの町の物言わなくなった人々。おおっと忘れちゃいかん。タック。キャン・タの中のキャン・タック。太古の昔に鉱山の奥深く封じ込められていた『それ』が目を覚ます。なぜ殺戮を繰り返すのか。なぜ少年らは生かされたまま牢獄!へ拉致されるのか。そして、なぜ彼らはそれと戦うのか。少ない登場人物と静か過ぎる町という状況設定のせいで読者は考える葦となり、登場人物は思索する。思索する間にも殺戮は続くのだ。神が与えたもうた試練。 残虐の限りを尽くす『それ』。邪悪過ぎて怖さを忘れる存在。死屍累々の場面でも、読者はその背後に潜む神の意志を感じ取ろうと読み込むのだ。さらに奥深く。そして、キングは饒舌さの中に、読者のその欲求に確かに答えを出してくれた。感動のクライマックス。 中年作家の真の使命とは。ラストでヴィッドがつぶやいたその言葉にすべてが集約される。『神は…である』。キングの全作品を俯瞰する神の意志と言ってもいいかもしれない。 そして鏡に映ったもう一つの世界へ。偽名癌で亡くなったリチャード・バックマンが描く『レギュレイターズ』。テーマは少年と悪。 それ=悪は少年をどこへ導いて行こうというのだろうか。もう一つのペンネームでキングは何を描きたかったのか興味は尽きない。分裂した最新作の同時刊行という離れ業はさすがキングと言う他ない。 | ||||
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