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(短編集)
泣き童子 三島屋変調百物語参之続
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泣き童子 三島屋変調百物語参之続の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 21~40 2/5ページ
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このシリーズにはすべてレビューしていますが、書き落とした点がひとつ。宮部みゆきさんの美的センスです。特に着物の色や柄に関する繊細で豊穣な語彙と表現力です。この本の中でも「魂取りの池」や「小雪舞う日の怪談語り」にも遺憾なく発揮されています。まるで「源氏物語」に代表される平安時代の絵物語を読んでいるようで、辞書や図録で興味深く確認しました(花勝見、鹿の子絞りの麻の葉模様)。また、「節気顔」に登場する<商人風>の影のない男は、「おそろし」の「凶宅」に登場する西洋風で言えば悪魔のような存在で、叔父の伊兵衛さんとの関係を暗示していて、このシリーズの奥深さを感じます。宮部さんは意識して、これらを操っておられるのでしょうか?もしそうならば底知れない構想力と言わねばなりません。また、「過ぎてしまったことだからこそ、それを洗い流す水も涸れている」(「節気顔」)などという表現は、年月をたっぷりと経験した老婆のようで、上手いなあと感心します。この本のどこにマンネリを感じますか?(=^・^=) | ||||
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背筋のぞっとするような本当に怖いお話です。でも読み終わった後は、この本の中の言葉を借りて言うと「ふと浄められたような、目覚めたような気持ち」になります。 この作品もまた、人の顔、特に表情の描写がとても印象的でした。そのせいか登場人物がみんなとても生き生きしているように思えます。 言葉は難しいですが、着物や風景などの色彩豊かでやわらかい文章表現は、読んでいてとても心地よく癒される気持ちにもなります。 宮部みゆきさんの時代小説は、このような怪談話であっても現代ものよりもむしろ現実的で、人情味あふれるあたたかいストーリーが多いと思います。 時代ものはまだ、という方には是非読んでみて欲しいです。 | ||||
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個々の怪談話自体は相変わらずのクオリティでおもしろい。 しかし、前作、前々作で感じた各話のゆるい繋がりや、主人公おちかの成長はあまり感じなかった。 なんというか作品全体として訴える力が本作品の魅力と感じていたので、やや期待はずれの部分もあり。 期待に対して十分応えられていない感じがしたので評価は普通です。 | ||||
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これまでのところこのアイテムは素晴らしいです 私が予想したすべて 完璧な状態、 もし私がもっと必要ならば、私はこの店に来るだろう。 本当に非常に良い、全体の仕事は非常に満足している、優れた品質、私は最終的に私は、間違いなく価格の価値が欲しいものを購入する! 私は数日使用しましたが問題ありません。 高品質の素晴らしい製品です。 | ||||
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このシリーズは「おそろし」から読んでいるが、やはり期待通りで面白かったです。目に見えないものへの恐怖をはじめ、人の内面に宿る怨念を日本人特有の観点から掘り出してゆく手法は まさに宮部ワールド健在で安心して読める。が、主人公の生き方の変化が進展しないのが少しマンネリ気味に感じる。 | ||||
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どこか哀しくて怖い、そんないつものおちかの百物語ですが、特に表題の「泣き童子」の恐ろしいこと! その他の作品もさすがは宮部みゆきさん、すっかり夢中で読んでしまいました。 | ||||
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怖い!怖すぎる!さすが表題になるだけのことはある。身の毛もよだつ頭の中をリフレインする言葉。2、3日は眠れません。 | ||||
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どこかほんわかとした序盤2作を読み終えて、そろそろ恐いお話が来るかな?と思っていたら 3つ目でそんなお話がやって来ました。待ってました!やはりこのシリーズは、背筋がぞぞっと する感覚も醍醐味。表紙の可愛らしい二人が・・・ 新しい出会いもあり、主人公おちかの見聞は広がっていきます。いつか出会ったあの男に対する印象も 少し変わり始めたり。100話まで続くのでしょうか、わかりませんが、お江戸での暮らしを感じながら これからも楽しみたいシリーズです。 | ||||
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やっぱり宮部みゆきの時代物はいいね。どのお話も引き込まれます。 | ||||
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短編集です。表題の「泣き童し」は背中がぞくっ!!としました。 | ||||
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いつもの百物語です。 筋はそれほどでもないと思いますが、そこここにちりばめられた言葉がウーン納得と思います。 宮部作品としては80点かな。 | ||||
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宮部みゆきさんの三島屋シリーズは今の三鬼まで全て読みましたが…質量ともにこの巻が一番ですね~泣きわらしは久々に背筋がゾッとする話でした! | ||||
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この本のタイトルにもなっている泣き童子ってお話は挿絵のかわいさもあってかわいらしい物語かと思ったがとんでもない。何人も人が死んでいく、最後は小さい子供まで絞め殺す凄惨な物語。 吉本伊信が完成させた内観は懺悔する人、自分の罪を調べる人の話を面接者がただ只管聞く。話すことで自分の罪を自覚しそれによって癒されていく。また聞く側も心の清浄さを取り戻す。幽玄能のワキとシテは自分の妄執で化け物になったものや幽霊として迷っているものが、聞いてくれるシテのおかげで成仏していく。これは日本の伝統的な精神の回復状況である。宮部みゆきの三島屋変調百物語シリーズはまさにこのような構造を持っている。この道具立てがこなれてきてストーリーが生き生きしてくるシリーズ三作目。 「この物語は聞いて聞き捨て。語って語り捨て」「闇の物語を聞くと普段動かない心の深いところが動く」など3シリーズに共通でかつなかなかかっこいいセリフがこの物語を象徴する。 3作目となるこの巻きは化け物が出てきたり。女の子やきもちの物語だったり、凄惨な殺人事件だったり、外部の怪談話に参加するおちかだったり、ストーリーの変化が縦横無尽。宮部さんがこの道具立てに慣れてきて自由自在に動いているのが感じられる。 またこの世とあの世をつなぐ商人のような男が出てて、これが他の巻の鍵のお化けが出てきて屋敷を仕切っていた男と同一人物と思われたりじわじわと話が広がっていく感じがなんとも楽しみ。 | ||||
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文庫本と思って購入してしまいましたが、配送されたのは単行本でした。 こちらの思い違いのようでしたが、たいへん綺麗なものでそれにしては 価格も安く、満足しています。ありがとうございました。 | ||||
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普段、感情を揺さぶられることがほとんどないけど、 1編だけ、怖いと思いました(笑) | ||||
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袋物屋・三島屋の黒白の間で語って語り捨て、聞いて聞き捨てされる様々な話が 綴られています。 シリーズものですが、前二作と比べるとやや失速感がありました。 かと言って惹き込まれないわけではなく、どれも不思議な話でありながら江戸の 市井に暮らす人々から発せられるそれらからは人間のもの哀しさや憎悪などが 滲み出ていて、空恐ろしく感じました。 この先、おちかに待ち受けているものは何なのかわかりませんが、見届けたいです。 | ||||
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三島屋伊兵衛の姪・おちかが聞き役となって様々な人が語る連作形式の怪奇譚の3冊目。今回本書で語られる話はなにやらおどろおどろしいものが多く、後味あまりよくない話が多いようです。一方でおちかの周辺自体は単調に日々の生活が流れていて、今回はほとんど変化や進展は無し。なんとなく百物語の主旨としている「聞き捨て」ることにおちかも慣れてきてしまったみたいで、どんな話でも後に引きずらない体制が固まったように感じます。うぅむこれ、ひょっとして百まで続けるの? | ||||
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三島屋変調百物語シリーズ、三作目が出版されていたこと知りませんでした。 文庫本で知りました。 もっと早く読みたかった! 本作、どの話も熟練の面白さ。 あっという間に読み切りました。 エンターテイメントとして抜群に完成度が高いと感じます。 文庫本なのであとがきがあります。 「百物語なので100話までこの連絡は続くのでは」という解説が。。。 嬉しいやら著者の苦労を想像するやら。 そうだったのか。。。 | ||||
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シリーズ1作目の「おそろし」の魅力はいくつもあるが、まずは上質な怪談話。ただ怖いだけ、悲しいだけではない、ままならない人の情によって沸き起こるからこそ胸に迫る話。オリジナリティがあり、どんでん返しがあり、ミステリーを読んでいるかのようにどきどきしながら読み進められた。しかし今作は、表題作の「泣き童子」からして誰もが聞いたことがある怪談であり、著者の素晴らしいストーリー作りがまったく見られない。 また、「おそろし」のラストが非常に美しい分、続編として見ると無理が生じている部分がある。おちかは最初は主人の命で訳も分からず怪談話を聞くことになったが、次第に自身の悲しみと向き合っていくために自分の意思で聞き手を務めるようになった。しかし三作目までくると、おちかにはもうそんな切実さはないので、何を考えてまだ聞き手をしているのかよく分からない。 「おそろし」のように一つ一つの怪談話が最後に繋がり、怪談話の登場人物たちに救いをもたらすといったこともない。ただ短編の怪談話が並べてあるという構成なので、表題作の男も悶死してそれでおしまい。こんな体験をしながら、まだ淡々と怪談話を聞き続けるおちかも不気味だ。 前作の冒頭にはまだ百物語を続ける事情の説明があったが、その後終盤ではあんなことが起きたし、今作の表題作も三島屋にトラブルを呼び込んでいるし、主人の伊兵衛も何を考えているのだろう(もちろんシリーズを続けてもらけるのは嬉しいのだけど)。 また、主人、女将、番頭、女中頭のおしまといった大人たちは、どんなに悲しみを背負っていても所詮まだ小娘のおちかにはない、別の角度からの視点を与える物語に深みを増してくれるキャラクターである。今作ではすっかり出番がないが、またそんな場面が読みたい。 今作単品ではこの評価だが、続編ではぜひオリジナリティあふれ意表を突かれる怪談話と、一つ一つの物語が大きな一筋の結末に収束していく気持ち良さを味わいたい。期待を込めて。 | ||||
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不思議な話もさることながら、聞きながらおちかが前向きになっていくのが楽しみです。 | ||||
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