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(短編集)
泣き童子 三島屋変調百物語参之続
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泣き童子 三島屋変調百物語参之続の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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連休中に読めると、楽しみにしていたのでガッカリしました。 | ||||
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第一章読んだだけ、時間の無駄 | ||||
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シリーズ1作目の「おそろし」の魅力はいくつもあるが、まずは上質な怪談話。ただ怖いだけ、悲しいだけではない、ままならない人の情によって沸き起こるからこそ胸に迫る話。オリジナリティがあり、どんでん返しがあり、ミステリーを読んでいるかのようにどきどきしながら読み進められた。しかし今作は、表題作の「泣き童子」からして誰もが聞いたことがある怪談であり、著者の素晴らしいストーリー作りがまったく見られない。 また、「おそろし」のラストが非常に美しい分、続編として見ると無理が生じている部分がある。おちかは最初は主人の命で訳も分からず怪談話を聞くことになったが、次第に自身の悲しみと向き合っていくために自分の意思で聞き手を務めるようになった。しかし三作目までくると、おちかにはもうそんな切実さはないので、何を考えてまだ聞き手をしているのかよく分からない。 「おそろし」のように一つ一つの怪談話が最後に繋がり、怪談話の登場人物たちに救いをもたらすといったこともない。ただ短編の怪談話が並べてあるという構成なので、表題作の男も悶死してそれでおしまい。こんな体験をしながら、まだ淡々と怪談話を聞き続けるおちかも不気味だ。 前作の冒頭にはまだ百物語を続ける事情の説明があったが、その後終盤ではあんなことが起きたし、今作の表題作も三島屋にトラブルを呼び込んでいるし、主人の伊兵衛も何を考えているのだろう(もちろんシリーズを続けてもらけるのは嬉しいのだけど)。 また、主人、女将、番頭、女中頭のおしまといった大人たちは、どんなに悲しみを背負っていても所詮まだ小娘のおちかにはない、別の角度からの視点を与える物語に深みを増してくれるキャラクターである。今作ではすっかり出番がないが、またそんな場面が読みたい。 今作単品ではこの評価だが、続編ではぜひオリジナリティあふれ意表を突かれる怪談話と、一つ一つの物語が大きな一筋の結末に収束していく気持ち良さを味わいたい。期待を込めて。 | ||||
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