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(短編集)
泣き童子 三島屋変調百物語参之続
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泣き童子 三島屋変調百物語参之続の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 61~80 4/5ページ
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ほんとに待ちに待った三島屋シリーズでした。 1、魂取(たまどり)の池 2、くりから御殿 3、泣き童子(わらし) 4、小雪舞う日の怪談語り 5、まぐる笛 6、節季顔(せっきがん) という6話からなっています。 3話の人の邪気を感じて泣き続ける子供を描いた 「泣き童子」は哀れでもあり、ちょっと怖かった。 4話の「小雪舞う日の怪談語り」は珍しく冬に行われる百物語。 人の容姿に偏見を持つ心根の卑しい母娘に鉄槌を下す場面は痛快です。 胸がすかっとしました。 どの話も江戸ならではの悲哀を感じさせ、 もしかしたら、この時代が人として一番いい時代だったのかもと感じる。 宮部みゆきさんの江戸ものは最高です。 | ||||
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先の二部を後から読みました。先の二部はやや作り話風で長すぎるくどすぎるストーリー運びのようです。 がこれは、物語の中の人物描写が細やかで丁寧で、奇妙な筋書きでも優しさの残るほのぼのとした作品と思えました。 | ||||
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すっかりツキが落ちて博打の借金がかさみ、にっちもさっちも ゆかなくなった春一に、声をかける不思議な男がいた。 3両の前金をもらって、春一がした仕事とは(節気顔)…。 そして表題作など6篇、三島屋のおちかが集める世にも不思議な 「百物語」の人それぞれの心模様。 表題作は、落語の「もう半分」を連想させるが、落語ではないから 救いがない。 語る方は語り捨て、聞く方は聞き捨てとは言いながら、語ることで 心の重荷をひととき下ろし、言葉にすることで思いもよらなかった 自分の気持ちを確認する語り手に対し、聞く方は大変な覚悟が必要だ。 自らも重荷を抱える18歳のおちかの心に、更に重〜くのしかかる。 | ||||
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シリーズ3冊目。 不思議な話を集める黒白の間だけでなく 今回は同じような試みを年1回している商家の話も。 あっという間に読了しました。 中にひとつ 今、宮部さんが朝日新聞朝刊に連載中の 「荒神」に似た設定のものがありました。 「荒神」の話のゆくえも目がはなせません。 | ||||
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ホロッと涙を流してしまう、人情味あふれる短編集です。 わかってはいるけれど、どうしても変えることのできない人間味のおかしさ、悲しさを強く感じます。 「怖い話」ですが、奇をてらっておらず、人間の情や業を深く掘り下げているところが好きです。 | ||||
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シリーズ三作目も、いいですよ。結局自分の心のなかにある、悪魔とか業とかが、不思議な現象として現れるんじゃないかな。 自分自身にそう問いかけたくなるような気持ちにさせられました。 青野の若先生との仲も気になります。四作目が早くも待ち遠しいです。 | ||||
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ほとんどの作品を読んでいますが、宮部みゆきの時代物が好きな人にはおすすめ。 | ||||
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この三島屋変調百物語はこれまで二つ読んで、気に入っていました。三つ目が出たとのことで単行本を買って読みました。通勤ではでかすぎて大変でしたが、やはり面白いですよ。 | ||||
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シリーズ3作目。 今回は、6編の短編からなっているが、「百物語」と言う所謂江戸の怪談話になっていないところが、この作品を際立たせていると思います。 主人公のおちかのキャラクターに代表される様に、その「怪異」に対する「優しい」眼差しが、人間らしさに満ちています。 その「怪異」の原因が、人間社会から生み出される不幸であったり、人間関係から生み出されるどうしようもなさだったりしています。 その「怪異」を見つめる「優しい目」こそが、この作品の魅力だろうなと思います。 | ||||
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話にメリハリが少ない気がします。 ただ、第1巻からの世界が続いていると思わせる、「ある人物」が後半で登場すると、ぐっと引きこまれました。 前作までですと、それぞれの物語が巻末に向けて絡み合い、紡がれてゆきましたが 今作ではそれぞれが独立した短編となっています。 もしかしたら、4巻目でこれらの物語が集束するのかもしれませんが、 今回は少し中だるみしてしまった印象をうけたので☆4つ。 | ||||
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激しく泣くも、大笑いでもない。ホロリと涙を流し、クスッと苦笑。 人情ってやつでしょうか。ああ面白い。 時期も夏でぴったり。怖い、哀しい、でも暖かいも。 恐いだけなら肉片飛び散り流血なホラーいくらでもありますが読ませてじっとり怖い。堪能させていだけました。 | ||||
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ページを送るごとに感動が増していき、一気に読み込んでいきました。 このような素敵な作品にであえて、嬉しかったです。 | ||||
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宮部みゆきの時代物が好きな私だが、その中でも三島屋シリーズの今回の作品は、特に印象に残るものだった。 どの作品にも共通しているが、読み終わった後の、なんとも言えない切なくて、やるせない気持ち。 特に題名になっている「泣き童子」、そして「まぐる笛」「節気顔」。 どういう発想でこんな作品が書けるのか・・・ 思わず、何度も読み返してしまった・・・ 私的には、期待以上の作品だったので、星五つ! | ||||
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この度も妖より人間の恐ろしさが強調された内容で、もう少しお手柔らかにの気持ちで☆5を4にしましたw | ||||
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夏に読むのはぴったりの怪談小話集です。厚い本だけどすぐに読めます。 | ||||
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心にかかることを、誰かに聞いてもらうことで、救われる。 大切な人の営みです。 | ||||
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前作のような感動はなかった。 まぁ、それなりには楽しめたけど。 最近の宮部みゆき作品は、昔の作品ほどは良いとは感じられない。 | ||||
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三島屋シリーズは、どの本も深い意味を持っているような気がします。 人間がいかに生きるべきか、どう生きればどうなるかをいつも教えてくれる、そんな本です。 いつも購入すると一気読みしますが、そのあと、何回も読み直してしまう。 読んでいるときの自分の感情によって、受け取り方が変わってくる感じです。 三島屋シリーズに外れ無し!ですね。 | ||||
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泣いて泣いて、泣き止まぬ子。実は、泣き止まないのには訳があった・・・。心の中に潜む悪が ばれそうになったとき、人はいったい何をしでかすのか?人の心の闇を描いた表題作「泣き童子」を 含む6編を収録。三島屋変調百物語3。 「怖いから見たくない。」「怖いけれど見てみたい。」人は誰でもふたつの心を持っている。 この作品は、そんな人の心のはざまにするりと入り込んで来る。この6つの話を読むと、「人って 本当にいろいろな思いを抱えて生きているのだなぁ。」と改めて感じさせられる。そういう良くも 悪くもさまざまな思いに、作者は鋭い目を向ける。すべてを見透かすようなその眼力も、ある意味 怖い(笑)。 「魂取の池」では愛する者の心を試そうとした者の悲劇を、「くりから御殿」では逝ってしまった者と 遺された者の切なさを、「泣き童子」では心に巣食う悪がもたらす恐怖と悲惨さを、「小雪舞う日の 怪談語り」では招かれた人たちが語る余韻が残る話を、「まぐる笛」では人の恨みの怖さを、「節気顔」で はあの世とこの世をつなぐ男の奇妙な体験を、描いている。どの話も個性的で、作者の独特の感性が 光るものばかりだ。恐懼と悲哀が奏でる絶妙のハーモニー♪読めば読むほど宮部ワールドに引き込ま れていく。読んでいる間は、本当に楽しかった。どんな結末が待っているのかと、ワクワクした。 魅力の短編集!オススメです! | ||||
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シリーズも3冊目になりました。 一冊目は主人公:おちかの心の闇を中心に描き出した不思議噺。 2冊目は、心温まる出来事が多い不思議噺。 そして、今作は、ねっとりと重いです。人が作り出した、起こした罪に起因する 不思議な出来事や、血なまぐさい不思議噺もありますが、そこはやはり宮部作品。 さいごには、ほろっとくるお話になっています。 生き残ったものの罪悪感を描き出した、くりから御殿の章では、気がついたら 涙していました。 おちかの淡い恋とも言えない恋心はたいして(ほとんど?)進展していませんが、 続きが知りたくなる、一話完結の読むに値する小説です。 本当に、この人は暖かな江戸ものが上手ですね。 | ||||
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