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(短編集)
満願
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満願の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全221件 101~120 6/12ページ
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個人的な感想としては、玉石混淆といった感じでしょうか。 気に入った話あり、まったく気に入らない話もあり……同じ作者の儚き羊たちの~に比べて、若干気に入らない話が多かったかもしれません。 | ||||
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短編が何話があって全部面白いです。 読者を良い意味でうらぎってくれるので、 一気に読んでしまいました。 | ||||
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少し考えれば私たちにも分かる”日常の謎”をここまでスリリングに表現できるのは、著者の素晴らしいところだと思う。 新刊を期待する。 | ||||
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伊豆の山中にある道祖神の近くで、転落事故が相次いでいる。 都市伝説を取材する俺は、先輩から情報をもらって取材に出かけたが、 別れ際に「やめた方がいいかもしれない。そいつはホンモノだって気がする」 と言われたのが妙に気になっていた…。(「関守」) 人を殺さざるを得ない状況に主人公を追い込んでゆく心理描写や設定が実に 見事な、表題作「満願」など短編6編。 いずれも100枚くらいの秀作だが、中でも「柘榴」1編だけ人の死が関係しないが それ以上におどろおどろしい情念が描かれていて目を惹く。 「万灯」は、これだけ150枚くらいでやや長いのだが、もっと長くなりそうな 伏線もあり、これで終わってしまうのが少し残念。 | ||||
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巧者の風格、を感じました。どれも巧妙に仕組まれているし、話として面白いと思います。ただ、表題になっているだけに期待した「満願」 もその他の話も、上手い人が書いてるなぁ、という印象がとても強い。話に引き付けられるというよりは、お上手ですね、という意見がでてきてしまう。イヤミス、と連呼されることの弊害でしょうか。 | ||||
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単行本で出版された時から何度も手にして断念していた本。 前から先入観でちょっと違うなと思っていて著者の本は敬遠していました。その日、出先で読書中の本を忘れてきて衝動買い。山本周五郎賞を貰ってたのと文庫になってなかったら買ってませんでした。 すでに評価はされているのですが、驚きました。「面白かった!」 さらっと導入の「夜警」が良い。 納められているストーリーはヴァラエティに富み、短編ミステリーの面白さが詰まっています。 文章もうまく、自然。ストーリー、プロットも良し。 ただ私にとっては最後のタイトルとなっている「満願」が少し落ちます。もう一つ深みが足りない。 それでも近年とっても上質の短編集でした。 新しい作家との出会いが出来ました。 他の作品もこれから読んでみます。 | ||||
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短編集。6つの作品が収められている。夜警、死人病、柘榴、万灯、関守、そして満願。6つの作品はそれぞれ個性も登場人物も設定も違うが、いずれも粒ぞろい。あまりの展開に、読みながら言葉を失い、鳥肌が立った。確かに、ミステリーではあるが、単にそういう枠だけで片付けられない余韻が残る。面白いということで、半信半疑で中古商品でお安く買ったのだが、これはアタリだった。見事な作品集である。 | ||||
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作者は古典部シリーズしか読んだ事がなく、いわゆる「日常の謎」系でほろ苦い青春物を描いているイメージだった。が、本書を読んでビックリ。作家として長足の進歩なのか、私の鑑賞眼が不足していたのか、こんな凄い作品集を書いているとは知らなかった。やはり「日常の謎」であり、犯人捜しの本格ミステリとは全く違うが確かにミステリである。扱っているのは人間心理の闇で、この人がなぜこの犯罪を犯したのか、と言う謎が描かれてどの作品も読みごたえがある。が、18禁小説を書いてる素人作家としてはやはり、美人中学生姉妹の恐るべき行動を描いた「柘榴」に度肝を抜かれた。個人的には江戸川乱步の「芋虫」を想起したが、間違いなく傑作と思う。他の作品も粒揃いでハイレベル。 エンタテイメント性を保持しながら、ミステリを文学にまで昇華させたと絶賛しておく。 | ||||
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いままで読んだ短編は、宮部みゆきや東野圭吾など正統派なミステリー短編が多かったのですが、この「満願」を読んで、短編小説ってこんなに面白かったんだ!と唸りました。「柘榴」を読み終えた後はあまりに後味が悪くしばらくの間先を読むのをためらいましたが、「関守」は本当にすばらしかったです。後味が悪く誰にでも勧められるライトさはありませんが、読みやすく、作者の技巧の詰まった毒のある至高の一冊でした。 きれいな話や本格ミステリが読みたい方にはあまりお勧めしません。どちらかといえば、どんな話でもさらっと読める方にお勧めかもしれないです。 | ||||
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表題作の『満願』は、私が初めて読んだ米澤穂信の作品で、彼のファンになる切っ掛けになったお話でもあります。 『満願』をはじめとして、良イヤミスが詰め込まれた、値段以上 な1冊だと思います。イヤミス好き、特に『儚い羊達の祝宴』が好きな人には本当にお勧め。o(^o^)o | ||||
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短編6編収録。短編で、しかもミステリですべて外れがないというのは さすがだった。瑞々しい情景描写、緻密な心理風景、ぎりぎりまでそぎ落とされた 文章、そして短編でありながらすぐれたストーリー運び。6編皆最後に あっと言わせる筆致力。 特に『柘榴』が素晴らしい。両親と娘2人の話だが、これは長編小説にも 匹敵するのではないか。一人称目線で描かれるこの話は、誰も予期しない 方向へと向かう。柘榴を貪る描写はそれだけで、十二分になまめかしい。 恐ろしいのは『関守』だ。人間の黒々とした部分がとても巧く描かれている。 | ||||
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山本周五郎賞受賞作品という帯に惹かれて購入。 米澤穂信さんの作品を読んだのは初めてであったが、全六篇の作品どれもが素晴らしい作品であった。 このため、最初の短編を読んでからは通勤電車でゆっくり噛みしめるように作品を楽しんだ。 通常このボリュームの短編集は一日で読了するが、今回は一週間かけて読んだ。 1週間は至福の通勤時間であった。 文章の巧さ、ストーリーの意外性においてはトップクラスの作品だと思う。 | ||||
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山本周五郎賞受賞作品とか、最近読んだ中でもなかなか読み応えある短編集です。 | ||||
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文章も構成も展開も秀逸で、小説を読むという喜びをひさしぶりに堪能した気がする。 短編集で、あっという間に読み終えてしまい、読み終えたことが残念、と思うほど。 | ||||
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最近のたくさんあるお手軽でうすーいい内容の短編集と違って、人物描写がしっかり、文章もしっかり、余分なものはそぎ落とし、良かったです。タイトルにもなった満願が一番心に残りました。死んだ夫の目からみたら妻はどうだったんだろう、寧ろ妻はのちに弁護士になった主人公に尽くし利用することで、荒んだ現実から自分だけは違う「高い」所にいるつもりになり、夫を蔑んでいたのではないか。少なくとも夫はそう感じた。妻は「高い」所の拠り所である「物」を手放さないための殺人も厭わなかった。ただ殺した理由は主人公と妻が墓場まで持って行く。夫が死んで保険金で借金を返してその女(妻)は満願成就の目玉を達磨にいれたのか。 これに限らず全ての話のその後が気になる。ある意味満願成就した人達が堕ちていく話である。 | ||||
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私は大のミステリーファンですが、この作品は文庫が出たら絶対に読もうと思ってたので、けっこう出るまでが長かった(笑) 内容はどれも重厚で、かつ設定やキャラクターも丁寧に描かれてあり、オチも納得のいくものばかりで、5年待ったかいがありました。どれも物語が終わったあとで先が気になるものが多く、後に尾を引く?描き方をしてあるのは、この作者特有なのかな?(後味が悪すぎるという意見もあるみたいですが)、ドラマ化映画化しても面白い6篇だと思います。私は主に夜の警備の仕事をしてるので、「夜警」とか特によかったかな。。。 この作品で米澤短編作品が気に入った人は、ほかに「儚い羊たちの祝宴」もおすすめです。 | ||||
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個人的に柘榴と満願が気に入りました。 どちらの話も女性の芯の強さあるいは 心底に抱えたものすごい熱とでも呼べそうなものを表現するための洗練された工夫が施されている。 拝見したのはまだ三冊目ですがこの作者、人の内面を詳細に書く。 行数では無く、(うまく表現できないので)上記を繰り返すがとても「工夫」された文章を読み手にぶつけて来る感じ。 あらためてミステリーとは まずもって人が何を考えているかわからないってところが面白いんだと。 kindleになっている作品数が多いのもありがたい。 もう一冊読んでみたい。 | ||||
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短編で、読みやすく、成る程と頷ける。実は、事実は、裏にある真相が堪らない。 | ||||
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米澤穂信のお名前さえも聞いたことなかったのですが、あまり期待せずに読んだらビックリ。短編集なんだけど、どれも重厚で余韻の残るストーリーで久々に充実した読書時間を過ごせました。 中でも「万灯」「柘榴」が印象的で映画化されたら面白いのに思います。 米澤穂信さんの他の作品も是非読んでみようと思いました。 | ||||
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納得感の無い作品というのはよくあって、たとえ「~賞受賞」などと書かれてあっても実際に読むと、設定や流れに納得できずその世界に入り込めないことがある。 満願は作中の殆どが納得できる設定と筋書きになっている。 細かい記述も後の事象の伏線として書かれており、細かな所も丁寧に作られてあるのが見て取れる。 (唯一、「柘榴」は動機が理解できず、現実的に色々無理があると思ったが、これは自分が男だからだろうか) それでいて、作中のキャラの信条、心情、個性が強く描かれている。 各編の登場人物がしっかり描かれており、よくこれだけのキャラを書き分けれると関心した。 派手な設定などは無いのですが、上記のしっかりした構成と人物が面白く、かつ、読みやすい文章に落とされており、自力のある作家と感じます。 殆どレビューは書かないのですが、これは最近読んでた作品と比べてかなり面白く、通勤時間に楽しみを与えてくれたので高評価です。 | ||||
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