ハピネス

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ハピネスの評価:

3.45/5点 レビュー 128件。 B ランク

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全251件 161〜180 9/13ページ
No.91
(3pt)

別に目新しくもない教訓

江東区の湾岸にそびえる超高層マンションに棲息する「ママ友」たちの生態をあからめようとする著者の最新版の小説である。

ママ友とは育児する母親の仲間の謂いだそうだ。昔はだいたいおばあちゃんが嫁の育児を支援してくれたが、最近はそういう関係が崩壊しているので同世代の若い女性が育児を素材にして繋がっていく。赤ちゃんが大きくなれば自動的に解散する賞味期限付きの交わりではあるが、その裂け目から垣間見る人間関係はなかなかに趣深いものではあるようだ。

「ママ友」にもいろんな種類があって、超セレブは超高層の超セレブマンションに住み、青山学院幼稚園(なんでも日本一の難関たしい)の3年保育なんかを目指すそうだが、その下には松竹梅のセレブがあり、またその下には一般ピープルのママが巨大な階層を構成しているんだと。

こうやって書いているだけでヘドが出るほど気色が悪いが、いっけん仲良く付き合っているように見えるママ友たちの下部構造には、先祖代々の身分や氏素性、穢多非民などの隠微な階層差異、学歴や資産や勤務先や住居の経済格差に起因する差別意識が沈殿しており、本作ではそおゆー彼女たちさらなる高みをめざす熾烈な生存競争の実態をいくつかのサンプルを提示しながら明るみに出そうとしている。

んで、どうなるかって? 超セレブにもそうでない普通のママにも悩みは腐るほどあり、結局は世間からどう思われようとおのがじしのささやかなるハピネスをしっかり握りしめようと、てな別に目新しくもない教訓とやらに、われひとともにいつの間にか辿りついていくのだった。

おまけ。「ママ友」てふ日本語も相当けったくそ悪いが、家庭内暴力を振るう男を「ドメバ」と称するそうだ。ったく。

 ママ友がドメバにさんざん殴られて逃亡するがハピネスにだんだん近づく話なりけり 蝶人
ハピネス (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: ハピネス (光文社文庫)より
433477234X
No.90
(3pt)

都会派小説。

新聞に桐野さんとこの本の紹介があり、興味を持ち買ってみました。初めて読む著者です。

私自身は子育て期は終わっているのですが、雑誌「VERY」等に出てくるような高層マンションに住まう洒落ママ達のお話です。
同じタワーマンションに住んでいても、WEST側、EAST側、また階層、向き、角地かどうか等により、口には出せない羨みや格差のようなものが纏わりつく。

主人公の有紗は私個人としては、あまり好きなタイプではない。頭の中であれやこれや考えて自立するわけでも、行動するわけでもない。 友人になった洋子は正反対だが、いぶパパとよりを戻すと猫なで状態になってるし、所詮女の友情なんてそんなもんだよな・・と思う。 いぶパパにしても子供のお受験で立て直そうと思っていたものが、まんまと浮気相手に乗っ取られ? 家庭が歪む。火遊びをするならそのリスクも考えないと駄目でしょう。

有紗の過去については、やっぱり結婚前に告白すべきだったと思いますね。
ハピネス (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: ハピネス (光文社文庫)より
433477234X
No.89
(4pt)

主人公の強運さ

華やかな東京出身のママたちにコンプレックスを抱き、夫に無視されることを嘆きながらも、タワマンに住み続ける主人公。
過去を隠したことは、「どうしても言えなかった」と言い張り、夫が悪いと断じ続ける。
東京にいたいという理由でデキ婚を企て、まんまと成功する。
月23万円もの家賃は、離婚が避けられないかもしれない主人公にはどう考えても贅沢なのに、なかなかそれに気づかない。

有紗は働くことになりますが、復縁してまた専業主婦に戻るのでしょう。
一見ハッピーエンドでも、有紗の嫌な感じがずっと読後にも残ったという点では、桐野作品らしく満足です。

有紗は傷つきやすいようでも、どうしようもなく鈍感で、周囲の人を不愉快にしている。
筆者はそういう人物を描きたかったのでは、とまで思いました。
「ハピネス」はあくまで有紗の視点でのハッピネス。

それにしても夫の両親たちの立派なこと。
とんでもない嫁を粘り強く説得し、夫婦の復縁を願っている。
いくら孫がかわいくても、過去を伏せていた有紗を許せるのでしょうか。
ハピネス (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: ハピネス (光文社文庫)より
433477234X
No.88
(4pt)

さすが桐野夏生、でも

読み始めて、高級マンションのママ友の話であるとわかったとたん、多分予定調和的な物語であろうと、少し興醒めがしたが、好きな作者であるので、気を取り直して読み進んだ。 すると、さすが桐野夏生氏の作品であり、人物描写、エピソードの挿入の仕方、やはり上手いなと手を叩きたくなった。 しかし、読後に多少不満感が残ったのも事実である。 もちろん作品の程度が低いのではないが、これでもか、これでもか、と読者をのけぞらせ、へんな言い方をすれば怖いもの見たさで通ったホラー映画のような趣があるものが多い桐野氏の作品にしては、少し淡白すぎるきらいがあった。
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433477234X
No.87
(5pt)

人生の裏側がわかる

エンタテインメントとしてまず時代に即した面白さがある. 美しい表面をはぐと,予想外にもろい現実がある. まあここまで打算的な人間がいるかは別として,結末は有紗 が自立して子育てをするのかと期待したので,ちょっと甘いと 感じた.今の女性はもう少し自立していると信じたい.
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433477234X
No.86
(4pt)

ママ友にもいろいろ

うちにもチビちゃんいるのでどんどんハマりながら一気に読みました。 子育て世代の専業主婦には楽しめる本だと思います。 ただママ友にもいろいろで、こんな薄っぺらい付き合いだけでは無いよ(笑)と突っ込みたくなりました。 ま、東京のタワマンが設定だから、そこんとこは仕方ないとして。 以下ネタバレになりますが、個人的には、いぶパパが登場人物の中で最も最低な人だと思いました。 浮気女と別れないならタワマン売った金でいぶママといぶちゃんにもう少し良い暮らしをさせてやれば納得もしたのですが、自身もワンルームに住んでるようだしタワマン売った金はどうした?? それだけが疑問に残り後味悪かったです。
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433477234X
No.85
(4pt)

面白く読めたけれど

あっさりし過ぎかな?と思いました。 もっと凄い展開があるかな?と期待していましたが、最後はやけに、あっさり。 でも一気に読んでしまいました。
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No.84
(3pt)

今作は図書館で借りても良かったかも

いつも桐野さんの作品は一気読みするほど引き込まれる作品が多いので早速購入しましたが、今回の「ハピネス」は途中でコーヒーブレイク2回入れました。 主人公有紗と仲の良いママ友、美雨ママの必要以上に続く会話がうっとうしくて、正直途中で読むのが面倒になってしまいました。 もっとママ友同士の微妙な心理的駆け引きを中心に桐野ワールドで描いてほしかったです。 次の作品に期待します。
ハピネス (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: ハピネス (光文社文庫)より
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No.83
(3pt)

木曜夜10時のドラマ

月9ではなく、木曜の10時くらいにやるドラマのような作品だ。 地方の3階建てのそれも1階に住んでいる自分は、29階に住むことなんて考えられない。 子供を通しての それぞれのママたちの底意地の悪さだけが目立った。 だけど 最後 よりを戻すのはどうかなあ?
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No.82
(3pt)

タワマン

読者に媚びている部分を取り去った、この小説の核心は「タワマン」だろう。地面から遠い宙空に浮いた、存在の儚さ。
それは、見栄の中で張り詰めているが故に本当の自分を喪失する主人公と重なる。しかし、この主人公の描かれ方は手
抜きであり、個人の輪郭がはっきりしない。これまた、読者受けねらいなのかもしれないが。気になるのは、この小説
の中でも一貫性のないところだ。すなわち、「タワマン」の中にいるおしゃれなママたち、タワマンママの会を結成す
る人たちは、専業主婦的な描かれ方ではなかったか。しかしながら、最終的に亜紗がこどもを預けたのはタワマンの
保育室となっている。と、いうことは、タワマン・ママの中にも働くママも多く保育室需要があったということか。
細部をもう少し丁寧に描いて欲しい。
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No.81
(3pt)

パンチが無い。

著者の作品の持ち味である、アクの強さがなく、どこかで聞いたことのあるような お話を上手にまとめてみました、という内容は、掲載されていた雑誌の読者層を 意識してのものか。 見栄を張ること、つまらぬ嘘を言ってしまうこと、過去をちょっと脚色してしまう こと・・・馬鹿馬鹿しいと言ってしまえばそれまでだが、誰にでもあることだと 思う。 読者は、主人公の4人の誰か、ではなく、どこか、に共感するのであろうか。 そういう意味においては、SATCに通ずるものがあると言えなくもないが、設定が 現実的過ぎて、私自身は、誰にも魅力も同情も感じなかった。
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No.80
(5pt)

即読

ずーっと言い出せなくてあれやこれやと考えた挙句、言ったらトラブルになるに違いないと口をくづんでしまう事。 それは腹の底にとどまり、長いこと胃をもやもやさせる。 「そんな小さいことにこだわっていたの」といわれてしまいそうな事におびえて人に話せない事なんて誰もがもっている。 しかし、とある単純なきっかけでわだかまっていた事がするっと解けてしまう瞬間。 抱えていたものが何の抵抗も無く、手を離れて、心が動く瞬間を見た気がしました。 爽快な読後です。
ハピネス (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: ハピネス (光文社文庫)より
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No.79
(5pt)

これも、優れた「東京物語」だと思う。

「ハピネス」 桐野夏生 著

 一粒の鮮やかな美しいチョコレート。
しかし、口に含むと違和感があり、噛みしめると厭な苦みが広がり、飲み込めない。
そんな小説だ。桐野夏生の筆法は鋭く、甘えを許さない。

 豊洲のタワーマンションを中心とする、若く美しいママともたちの物語だ。大変な子育てを、
助け合いながら楽しくすすめるという華やかな「衣」のしたに、見栄と打算と、一人一人のママ
の孤独と、悩みがある。

 ある時はママともに甘え、ある時は「みんな不孝になればいい」と呪詛する。
桐野夏生は「正解のない迷いの中にいる」若いママともたちの心の内を鮮やかに描き出しす。
そして先輩として小説の中でキッパリと言う。あんたたち、もっと正直に生なよと。

 桐野夏生は、「今」を描ききるトップランナーの小説家だと思う。
ハピネス (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: ハピネス (光文社文庫)より
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No.78
(1pt)

ああ、またつまらない…

OUTを読んでからの大ファンで、グロテスク、残虐記、ダーク・・・と貪るように読んできました。
過去の作品には、色々な状況下で、だらしないダメ人間には救いなく、足掻こうとする人間には自力で足掻いただけの結果が与えられる(それは必ずしも良い結果とは限らない)といったような、冷静な目線での平等さがあったと思います。

まさしく因果応報というか、ご都合主義のない展開が面白く、そこに共感が生まれ、そしてそこが桐野先生の作品の面白いところであったと私は思うのですが、「アイムソーリー、ママ」以降の作品は以前の面白さがまったくといっていいほど無くなったように思います。

本作も同様、正直言ってつまらないし、納得のできない中途半端な作品です。

主人公はなんでも人任せ、人のせいにする被害妄想の見栄張り女ですが、それがまともに職を見つけて働くまでの心境の経緯がすっぱ抜けているせいで結局どんな人間だったのか、失敗したくないという以外に何を思い、どうなりたくて何がしたかったのか全くわからない。当然主人公としての魅力もなければ共感もない。なんで最後いきなり普通の人っぽくなっちゃってんの?という感じ。
そしてなぜ人一倍努力してきたであろういぶママが、最後に堕ちないといけなかったのかもさっぱり理解不能。

もう以前のように、寝食忘れて読みふけてしまうような面白い作品は、桐野先生からは生まれないのかと思うとさみしさでいっぱいです。
ハピネス (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: ハピネス (光文社文庫)より
433477234X
No.77
(1pt)

理解出来ませんでした。

全く共感出来ませんでした。 美雨ママは人の旦那を寝取った報いは無く、いぶパパは不倫の償いをせず、主人公は怠惰で見栄を張った生活をしていたことの償いをしていません。 主人公が本来おとなしい性格の男にDVを働かすようにまで追い詰めたことへの総括もなく、いぶママは根本的に罪は無いのに一番不幸になっています。 VERY読者層のコンプレックスの発散の為の物語じゃないでしょうか。 著名な作家だし読んでみましたが、2ちゃんねるを読んでるような浅はかさを感じました。 これが狙いなら商魂逞しいと言う評価は出来るとおもいます。
ハピネス (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: ハピネス (光文社文庫)より
433477234X
No.76
(3pt)

主人公が…

図々しくて最後まで感情移入は出来なかったです。 むしろ、いぶママを主人公にした話が読んでみたかったです。 もっと泥沼化したんじゃないかな…
ハピネス (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: ハピネス (光文社文庫)より
433477234X
No.75
(4pt)

まぁまぁかな。

確かに、最近の桐野さんのは、あたりはずれがあるというか、outの頃とは違って、いろんな切り口を模索してるんではないかな?

桐野さんのは、ネットで買い漁り、レディコミの原作本まで遡って全部読んだけど、作風は変遷してるの明らかで、それも興味深くフォローしてます。

ハピネスは、やはり一日で読むくらい面白かった。なにかこう、次にまた一段と女性の心理に踏み込んだ、思い作品がでてきそうな予感も感じられたし。

おんなは辛いね。見栄、それから男へのヒステリーな感じはみんな同じなのかなと。

若い女の子は花そのもので、なんのどろどろもないように感じるけど、トウがたつ年齢になると性根がはっきりする。こわいよ。

そんな本、もっとかいてほしい。誰も丁寧にはかけてないからね。
ハピネス (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: ハピネス (光文社文庫)より
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No.74
(5pt)

東京・ママ・子供

主人公は都心の高層マンションで子育て中の専業主婦。
おしゃれに気を使い、女の子ママとして「ちゃんと」やっているように見せるのに必死である。
タワマンのリーダー格のママ達に付いて行くことでアイデンティティを保っている。
しかし、自由な美雨ママと親しくなって秘密を打ち明けられた事で、何もかもが動き出して行く・・
おしゃれで子供の教育にも社交にも手を抜かないママのための雑誌「VERY」連載登場から興味深く読んでいました。
朝から晩まで仕事に子育てに活き活きと美しい40代がどのページにも溢れています。働くママは日々の予定を考え抜いたコーデでこなし、
お呼ばれには丸の内のエシレで買ったケーキを。
専業ママは手作りのインテリアで子供部屋を飾り、ホームパーティーで手料理を振舞う。
どちらもお小遣いや服を選ぶ時間はたっぷりあるみたいです。
そんなvery主婦と重ね合わせて読んでしまいました。
ハピネス (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: ハピネス (光文社文庫)より
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No.73
(5pt)

ママ友という微妙な世界を描く

本書の主人公は岩見有紗は30代前半の女性。3歳の娘・花奈と2人で、東京都江東区のベイエリアのタワーマンションの29階に住んででいる。
夫・俊平はアメリカに行ったきり戻って来ていない。ただでさえ孤独な有紗は、タワーマンションの中空に住んでいるために余計に不安定な気持ちに置かれている。

有紗には、いぶママ、芽玖ママ、真恋ママ、美雨ママという4人ママ友がいる。だが彼女ら5人は決して対等なのではない。格上のベイウエスト・タワーに住むいぶママ、芽玖ママ、真恋ママの3人と、格下のベイイーストタワーに住む有紗、普通のマンションに住む美雨ママの間には目に見えない格差がある。またファッションの上でも、いぶママら3人と、有紗・美雨ママの間には差がある。有紗と美雨ママは、いぶママら3人からすれば、「公園要員」にすぎないのだ。

ある日、有紗は美雨ママから呑みに誘われ、そこで意外な事実を知らされる。そこからストーリーが展開していき、有紗の人に言えない過去が次第に明らかになっていく。

本書では、殺人・暴力などの犯罪は一切現れない。桐野さんの作品の中では穏やかな部類である。5人のママ友の間のプライドや優越感・劣等感、わが子に対する愛情、夫の実家に対する微妙な意識といった心理描写が物語のほとんどを占めているにもかかわらず、読み始めると止められないくらい面白かった。桐野さんの筆力のなせる業である。
また5人のママ友たちの人物の造形や行動も読んでいて納得がいくものだし、ママ友という独特な世界をうまく描いていると思う。

最近の桐野さんの作品は当たり外れが激しいように思うが、本作は当たりと言えると思う。
ハピネス (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: ハピネス (光文社文庫)より
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No.72
(2pt)

「いぶママ」「美雨ママ」…なんか気持ち悪い

幼稚園入園前の世代の娘を持つママ友5人は,リーダー格の「いぶママ」(いぶきのお母さん)のもとで常に行動を共にしている。有紗は,ベイタワーズマンションに賃貸で入居している点で,いぶママら3人より格下に扱われており,他方,マンションの住人ではない美雨ママには優越感のようなものを感じている。いぶママにはオシャレな「いぶパパ」がおり,みな幸せそうなのに,有紗だけは,アメリカに単身赴任中の夫から「離婚したい」とメールがあったきり,全く連絡が取れない状態になっており,娘の花奈と2人,これからどう暮らしたらいいか,全く未来が見えない状態になっている。
 ストーリーとしては,有紗が生活を立て直すことができるのかという辺りで進んでいくが,そういうメインのストーリー以上に,互いを「いぶママ」「美雨ママ」などと呼び合い,表面上は仲良くしつつ,それぞれの優劣を値踏みし,グループの中で浮いてしまわないようにいつも神経を張り詰めていなければならない生活の気持ち悪さ,閉塞感が強かった。
 なお有紗の夫が「離婚したい」と言い出した理由はともかくとして,かわいい盛りの娘と何年も顔を合わせずに暮らすということはあり得るのだろうか?
ハピネス Amazon書評・レビュー: ハピネスより
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