■スポンサードリンク
最後の物たちの国で
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
最後の物たちの国での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
~ポール・オースターの最高傑作である私が考えている"Moon Palace"を読んだ直後にこの本を読み始めましたので、評価がきつくなるのは仕方がないことだとおもっています。"Moon~~ Palace"を読んだ直後でなければ星は四つになったとおもいます。出だしは好調なのですが、本当の物語が始まるまでの導入部が少し長過ぎたと感じています。もう少しコンパクトにすればよかったのにとおもっています。それと、ラストの部分が少し拍子抜けでした。えっこれで終わり、という印象がぬぐえません。とは言っても、この小説はひととの出逢いや~~出逢ったひとたちとの心のふれあいが精密に描かれていて、なんとも言えない素敵な魅力にあふれています。ポール・オースターは、ひととの出逢いを大切にしている小説家なのだとあらためて実感しました。ひととの出逢いにときめきたい方にはお勧めの小説です。~ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中でやめることができなくなる。 読んでいるときは、ふーんとか思って読んでいるのだけど、 読み終わった後、いい映画を見た後のように、 どうしても、この「最後の物たちの」世界から、 離れられなくなってしまう。染み付いて離れなくなってしまう。 一度経験することをお勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
淡々としたアンナ・ブルームの語りで全編が流れていく。 とても面白い話だった。 そして非常にリアルに幻想的である。これは近未来だなんてわたしは全然思わない、これは今であり、もうなくなってしまった国の話…今まさになくなろうとしている国の話。そしてなくなろうとしたそばからぎりぎりのところでつぎはぎだらけでまだそこに居る。 安楽死クリニックに暗殺クラブ。どれもが突拍子も無いように思えるけれど、とても生々しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物が溢れる社会に生き、充分すぎる程物を持ちながら、まだ物を欲しがる。そういう社会に生きていると、何が一番大切か見失ってしまうような気がする。この作品は、今の私たちに何が一番大切か気づかせてくれる。また、様々な困難を乗り越え、小さな希望を信じ懸命に生きていこうとする主人公アンナと作品の中で触れ合うことで、物事に対して投げやりにならず前向きに頑張ることを教えられた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アンナブルームという若い女性が自分の兄を探しに絶望にまみれた国に行く。そこの国民は飢えと、疑心暗鬼と、犯罪を、つねに隣においている。このような生活を、届くか届かないかわからない旧友のもとに書簡の形式でつづられている一冊だ。明らかに寓話であっても、そこの国の登場人物は確かに息をして、瞬きをしているくらい、リアルに描かれている。書簡は力強く、絶望のふちに立てばたつほど希望に燃えている。フランクルの「夜と霧」を髣髴とさせるような、人間の本性に一歩近づいたような話である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この物語りは行方不明の兄を捜してある国へ渡った若い女性のお話です。 極限の世界でも人間は慈愛の心を持てるかもしれない,,,。そんな,かすかな希望を感じさせてくれます。もし,私だったら,,,,と考えてしまう本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内戦中のサラエボのような世界が舞台だ。(しかし、サラエボの内戦より前に書かれている。)貧困と、治安の悪さで今日明日生き延びることを考えるだけで精一杯な世界に入り込んだ女の子の物語。この本がオースターのメジャーな傑作に含めることはできないとしても、ノンフィクション的なリアル間と殺伐とした世界の中に生きる小さく豊かなおとぎばなし的世界を両方味わえる深い物語だ。 原書で読んだところ、教科書で習わないが実用的な慣用的言い回しが多く出てきて勉強になった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
未来都市だろうか? 衣食住にまつわるものから燃料、娯楽、社会的役割にいたるまで、 あらゆるものが磨り減り、消えてゆく国。 行方不明の兄を尋ね、この世界の住人となってあてもなく日々の生を繋ぐ娘。確かなものは、今在る自分だけ。時間を成さない時点の連続だけがある。 とてもヘンな世界だが、ひとつ、殺伐とした愛しさが残った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説は、圧倒的に私たちを消失させる。数々の残酷で鮮烈なエピソードに人間の現在が映し出される。無数の物たちが姿を現しては、失われ、また現れる。ここを含むどこかで・・・。これは、決して近未来の話などではなく、今だ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!