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ガラスの街
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ガラスの街の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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これが一番最初に出たとき私はまだ中学生くらいで、普通に推理小説等が好きで、別題別訳で出版されたのは知ってましたが、何故か読まず今回初めて読みました。以前の訳が訳者には申し訳ないですが、駄訳扱いされていたので今回の新訳は嬉しいです。難しいことはよく判りませんが、短い話ながら非常に不安を憶える不条理さに圧倒されました。アートは人を不安にするべきだ、という説がありますが、それを地で行っていると思います。3部作の1冊ということであとの2冊も読みたくなります。「鍵のかかった部屋」も文庫にして頂きたいです。 これの発表される前年、クリストファー・プリーストが衝撃の問題作「魔法」を発表しているのは偶然なのか影響されたのか・・・。 因みにオースターがこれ以前にPaul Benjamin名義で書いたという「Squeeze Play」という小説は翻訳されないのでしょうか。普通のハードボイルドらしいけど、こういう不条理な物を書く人が全うな推理小説を書くとどうなるか?機会があったら読んでみたいです。 | ||||
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オースター作品の中で一番好きな作品です。 4年目でようやく文庫化!! まちに待った文庫化です。 8月31日新潮文庫より発売予定。 文庫でまた再読だな。 | ||||
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当初、邦訳が日本でリリースされた時、ミステリーとして紹介されたことに訳者の柴田センセは、解説でえらく憤慨しているようだが、この作品、確かにミステリ仕立てではある。 「私」は、ウイリアム・ウイルソン名義で探偵マックス・ワークを駆り立て盛り立てているミステリ作家ダニエル・クインと純文学作家(?)ポール・オースターの共通の友人である。その「私」が語っているんだから、そのように、どのように、いかように思われても、まあ、仕方のないことだ。 クライアントの夫、ピーター・スティルマンと同じ名前を持つピーター・スティルマン教授のキリスト教原理主義的な「天地創造」説話もなかなか面白いし、さらには英語の言葉遊びは外国人読者としての日本人が読むに際して、これまた興味が深くなかなか面白い。 「幽霊たち」「鍵のかかる部屋」と続くニューヨーク三部作の第一作目ということで、これが日本デビュー作みたいなものだけど、この作家は、当初から凄かったんだな。 日本では、今や、英語の教本にも使えるようなテキストも出しているので、これはこれでお勉強になる。 | ||||
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言葉と万象との整合性(あるいは非整合性)の不思議へと読者を誘うハードボイルド・ワンダーランド。オースターの綴る一文一文には滋養が含まれているかのように、読書の心地よさにひたひたと浸れる。メタ構造やミステリの文法を含むプロットも、もう超絶的な技巧が精緻に張り巡らされていて、嫉妬さえ覚える。「生成文法」周辺の言語学の素養が多少なりともあると、より深く作品の仕掛けを味わえるかも知れない。3回読んで2回目からすごく楽しめた村上春樹の「ねじ巻き鳥 第一部」の世界に埋没したときと同様、物語との親密なコミットを体感した。 | ||||
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人、街角、足元、壁、空…それら各々に名前はあるのか? 目にするすべてのものそれ自体に意味やつながりがあるのか? ただ在るというすべての成り立ちの中で 自分は他とどれほどの違いがあるというのか? 一方を選ぶ…その名で呼ぶ…他と識別する… その時に選ばれなかった方は消えてどこへいくのか? 読みながら、 次第に存在の影が薄くなっていく この男に流れる時間にしばし漂ってみよう。 読み終えて僕が行き着いた先にあったのは、 透明、周囲との同化…そして拡散、 それはすごく孤独だけれど、でも安らぎがあった。 | ||||
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ポールオースターの小説処女作の、柴田元幸による再翻訳版。 雑誌『Coyote』に掲載された翻訳の単行本化です。 舞台はニューヨーク。「そもそものはじまりは間違い電話だっ た。」というフレーズから始まり、物語は淡々と進みます。著 者のニューヨーク3部作(他に『幽霊たち』、『鍵のかかった 部屋』があり)の最初の作品らしく、急激な話の展開はないけ ど、透明で寓話的な世界感が心地良いです。 自分の存在の危うさ、不確かさを意識してちょっと怖くなるけど、 読み応えのある物語です。 | ||||
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