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ガラスの街
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ガラスの街の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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【ニューヨーク三部作 その1】 作中にも登場するが 『ドン・キホーテ』 を思わせる複雑な構造の探偵(?)小説。探偵小説のスタイルではあるが、これといった筋らしい筋もないので、色々に読めそうである。ただ一冊のノートを残しただけで、人間の存在が完全に消滅してしまう様子が描かれているように読めたので、とても不思議な雰囲気とともに、ゾッとするような寒気も感じられた作品であった。この不思議な雰囲気は 『幽霊たち』 とも共通していて、だから「ニューヨーク三部作」なのかなと思う。 妙に気になったのは、主人公クインが愛用している赤いノート。灰色のニューヨークの街に、この赤色がとても鮮烈なイメージを残す。 尚、個人的には文庫ではなくハードカバーの装丁の方が好み。とても美しい出来栄えだと思う。 | ||||
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既成を打破しようという試行とその成果の萌芽が見られるが、大好きな素晴らしい「ブルックリン・フォーリーズ」を読んだ後なので、あまり好きになれなかった。 | ||||
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作品の根幹にあるはずの、なぜ老スティルマンが出所して息子を殺しに来るのか理由が分らない。クインに尾行されたスティルマンが自殺する必然性が見えた来ない。探偵小説と純文学の境界のギリギリのところを意識的に描かれる世界だが、雑然としていて、小説として未完成なのではないか。スティルマン夫人がいきなりクインにキスするなど不自然で無意味。世界文学の知識かふんだんに盛り込まれているが、物語に血肉化させていない。クインはゴミ箱で垂れ流しの見張りをするが、描写にリアリティがない。興味深い記述や挿話かいくつもあるのに未消化ではないか。訳文も、英文である以上、日本語化されずらい面もあるはず、例えば名前それぞれに複雑な意味がある。特にスティルマンには象徴的な意味があるはず。感動したのは鏡の国のアリスからの引用、ハンプティ・ダンブティ、この物語で一番印象的。ドン・キホーテの挿話は、著者が深く理解していると思えない。深層にあるはずのオースターが小市民的で小説の品位を落としていないか。この小説の原稿をいくつもの出版社から断られたそうだか、断った理由が理解できる。 | ||||
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やっぱりトシなのかなぁ。病院での付き添い中ときて長編はムリなのかも 中断ばかりしていたせいか、内容がさっぱり、柴田元幸氏の訳はとても 読みやすいのにピンとこなくて、オースターの良さがわかりませんでした。 いつになるかわからないけど、もう一度ゆっくり読んでのレビューにしたいと 今はおもいます。あいすみませんです。 | ||||
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雰囲気は「幽霊たち」に似ているが、まだこの小説家の初期の作品だけあってバランスが悪く、クドい部分も多い。 「幽霊たち」ほど洗練されてない。 この小説を本にする際、かなりの出版社に断られたらしいが、分かる気もする。 ポール・オースターじゃないとこの小説は最後まで読まない。 その点では貴重だ。 | ||||
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