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(短編集)

首折り男のための協奏曲



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【この小説が収録されている参考書籍】
首折り男のための協奏曲

首折り男のための協奏曲の評価: 3.40/5点 レビュー 55件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(3pt)

宣伝詐欺。

「二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る!」とあったが、確かにビックリ。首折り男と黒澤は、最後まで全く絡む事なく、終わってしまう。一つ一つの作品は面白く読めたが、これは作者らしい構成の長編かと勘違いしてしまった。
  ともあれ、こんな宣伝文句は良くないと思う。立派な詐欺だ。
首折り男のための協奏曲Amazon書評・レビュー:首折り男のための協奏曲より
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No.11:
(3pt)

短編集だったのですね

伊坂さんの小説だから、ゆる〜く最後にまとまるのかなと思いつつ読んでしまった。まとまりはしないけど、あちこち引っかかってるのがおもしろい。
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No.10:
(3pt)

連作ではない短編集です

著者の長編小説ではバラバラな話が最後に一つにまとまることが多いので、そのつもりで読んでいました。が、解説とその前の著者の言葉にあるように、本書はそれぞれがほぼ独立した短編集と思って読むべきものでした。あらためて文庫本のカバーや帯を見ると、連作もののような雰囲気を醸し出していて、出版社の意図には「?」がつきます。
途中からは独立した短編として読みましたが、それでも出演者が微妙に重複していて、イマイチストーリーに入り込めませんでした。
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No.9:
(3pt)

期待した内容と違った

伊坂幸太郎作品を読むのは今回が初でした。
読み始めてまず感じたことは、視点がやけにコロコロ変わるなぁ、ということです。
最初は数ページごとに視点が変わります。
で、頭の中がこんがらがってしまい、確認に前のページに戻ること数度。
たぶん僕の処理能力が恐ろしく低いことが原因だとは思いますが、なんせ読みにくかった。
読みにくいといえば最後の話、合コン編。
ある意味読みやすいのだろうか?
とりあえず色んな読ませ方をする作家なんだなぁと感じました。
で、この小説が短編集であったことに、読んでいる途中で気がつきました。
裏表紙のあらすじや見出しなどからは短編集であることは微塵も感じられず、それどころか泥棒兼探偵・黒澤vs骨折り男ともとられかねないような壮大なドラマを感じさせる文言を使っているのはちょっとどうかと感じます。
期待と現実がまるで違っていました、残念ですが。

全体を通して骨折り男は(名前だけの時もあるけど)登場するものの、この話に骨折り男は必要だったのか?と疑問に思うところがありました。
先述した合コン編がまさにそれです。
解説を読んで納得しました。
もともとてんでバラバラであった短編集を骨折り男という一本軸を通すために後付けで登場させたものだったらしいです。

全てを読み終えた感想は、期待してたのと違う、というものでした。
もっともっとそれぞれの話が複雑に絡み合い、ついにはあっと驚く一つの真実へとたどり着くのかと思っていたのに、、、
最初から最後まで煮え切らない、読後感もほとんどなく、え、もうこれで終わり?とぽっかり口が開いてしまうような小説でした。
ストーリー的には☆1か2なのですが、読みやすい文体であるのと黒澤さんが僕の好みなので☆3にさせて頂きます。
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No.8:
(3pt)

短編集でした

短編集です。 視点が変わっただけで、同じストーリが続いているものだと思い込んで読んでいたので、短編集だと気が付いたのは、三つ目の作品を読み終わった後でした。 伊坂さんの作品は長編の方が好きですね。 気軽に読める、という点では短編も好まれるのかもしれませんが、淡々と進む話が多いので、長編よりも読むのに時間がかかってしまいました。 首折り男の話が一番面白かったです。
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No.7:
(3pt)

話の繋がりは無いが、著者のスタイルは変わらず

著者のキャラクター同士の会話の繋がりから話が進む作風は変わらず、結果読み進みやすい。
話は特殊で、裏切られたと思う人もいるかも。
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No.6:
(3pt)

伊坂ワールドを楽しんだ♪

ある男が首の骨を折られて殺されるという事件が発生!目撃情報による犯人像がテレビで報道されたとき、若林絵美は「隣に住んでいる男が犯人では?」と疑いの目を向けるが・・・。「首折り男の周辺」を含む7編を収録。

つながっているようでつながっていない。つながっていないようでつながっている。そんな奇妙な短編集だ。「首折り男」が登場したり、黒澤が登場したり、それぞれの話にはそれぞれ独特のインパクトがあった。いつも思うのだが、伊坂幸太郎は話のまとめ方が絶妙だ。それぞれの断片にはきちんと意味があり、その断片が合わさると全く違うものが見えてくる。作者得意の作品構成だ。
「僕の舟」は、現実的にはあり得ないことかもしれないが、そんな偶然があったら素敵だなと思わさせてくれる話だ。「もう少し早く分かれば・・・。」そういう切ない余韻も残った。
「相談役の話」は、怖かった。読んでいてその光景を想像すると背筋が寒くなった。悪いことは絶対にしてはいけない。
「合コンの話」では、男3人女3人の合コンの様子が淡々と描かれている。別に事件が起こるわけでもなく他愛のない話なのだが、読んでいると引き込まれていくから不思議だ。まるで自分もその場にいるかのような感覚を味わった。
好き嫌いが分かれる作品ではないかと思うが、私には面白かった。今回も伊坂ワールドを存分に楽しむことができて満足だった。
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No.5:
(3pt)

軽い短編集(ややネタばれ)

サスペンスあり、ホラーあり、恋愛あり、ユーモアあり、でそれぞれの小説が薄くつながっている短編集。筆者お得意の細かいディテールが次への伏線になる手際はあいかわらず見事。ただ、長編のような背景を流れる大きな柱はつくられていない。別に無ければないんでいいんだが。短編集だから。

首折り男(殺人者)や黒澤(泥棒)が各編のキーパーソンである。彼らをからめてストーリーがつくられていく。
基本的に筆者の小説スタイルは広い意味で「勧善懲悪」である。程度の差こそあれ、「悪い印象の登場人物」はなんらかの制裁を受け、「良い印象の登場人物」は救われる。評者も含めて人は悪い人、ずるい人が成功する話が嫌い(あたりまえか)なので、筆者がベストセラーを連発するのは上記のストーリーテラーとしてのテクニックもさることながら、この点も売れる要因になっているのだろう。
本書も例外ではない。安心して楽しむことができる。
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No.4:
(3pt)

相変わらず会話が洒落ている

タイトルだけでは、どんな話か想像がつきませんが、恋愛話や怪談など作者らしい短編集です。

大体の話が、話の行方が見えず掴みどころのない展開です。最終的に全ての物語がスパッと繋がるという訳でなく、いつものような切れ味は無いのですが、各編独立した物語として楽しめます。

個人的には「相談役の話」のオチがそれまでの話の流れのギャップから思わず笑ってしまい、「合コンの話」はそのまま合コンの話でしたがどことなく爽やかな読後感をもてる小説でした。
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No.3:
(3pt)

多彩ではあるが、パンチ不足

連作短編集というのだろうか。七編のショートストーリーはゆるやかに関連しているが、はっきりしたつながりは無い。
「首折り男の周辺」意表を突くのは良いが、すごく変な話である。
ある人物の死の真相が明かされないので、消化不良な印象を受ける。
「濡れ衣の話」胸が痛くなる事故加害者と被害者の心情を描く。
「僕の舟」時を遡ったラブストーリー。ロバート・F・ヤングを思い出した。
女性読者に受けそうですな。私には今一つだった。

「人間らしく」クワガタの飼育と子供のいじめ問題を関連付けて話が進む。
着眼点は奇抜で個性的だが、なんだこのオチは。悪ふざけにも程がある。
「月曜日から逃げろ」プロットでミスリードを誘う。こういうのは結構好きだ。
でも長編でやられたら腹が立つだろうなあ。
「相談役の話」普通のホラー小説だ。伊坂の筆に依ると、ドライであまり怖くない。
「合コンの話」集まった6人の男女の心理が読みどころである。

様々なジャンルの短編を、同じ土俵で書き分けて見せるという実験のようだが、 もとは独立した短編群らしい。
いずれも水準以上ではあるが、あまり心に残らないような。
一冊にまとめるなら、もう少しタイトルロールの殺し屋を描きこんでほしかったかな。
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No.2:
(3pt)

七篇の『振れ幅』をどれだけ楽しめるか

七篇を収めた連作集ですが,各篇が独立,おおよその世界観を共有している程度で,
著者の作品に多く見られる,結末に向かって繋がり,収束するタイプとは異なります.
また,タイトルにもある『首折り男』の登場しない篇や,出てきてもわずかの篇もあり,
さらには,実験作にも思えるものや怪談と,バラエティに富んだ収録内容となっています.

それでも,あの篇とこの篇がといった,おなじみの小さな繋がりはいくつも用意され,
このほか,特有の言い回し,時にクスリ,時には戒めにもなりそうなやり取りの数々は,
短篇ということもあってか,どの篇にもわかりやすく,多めに盛り込まれている印象です.

ただ,掲載誌もその時のテーマも違うなど,本来はどれもバラバラの作品だったため,
加筆修正で繋がりを持たせたとはいえ,どうしてもまとまりに欠けてしまうのは否めず,
この『振れ幅』をどれだけ楽しめるか,篇によっては好き嫌いがハッキリ分かれそうです.

(参考)
伊坂幸太郎『首折り男のための協奏曲』|書評/対談|新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/nami/shoseki/459606.html
首折り男のための協奏曲Amazon書評・レビュー:首折り男のための協奏曲より
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No.1:
(3pt)

独立した一話一話と思って、じっくり味わいたい

1話目と最終話は「Story Seller」で以前読んだことがありました。
他初読の5編を加えた7編の短編集ですが、「短編集」といっても、
『死神の精度』のような「連作」の統一感、『残り全部バケーション』のような強い収束感はなく、
少しずつリンクしてはいるものの、あくまで独立した短編の集まりと思って読んだほうがよいです。
各話にちりばめられた布石を最終話で回収するような話ではありません。
CDでいえばアーティストの遊び心が如実に表れたB面集のような感じです。

この短編集は伊坂さんのエッセイのつもりで読みました。
作者は自分の考えではなくあくまで登場人物が語っていることと
いままでもどこかで書いていましたが、映画の話、戦争の話、神の話など、
作者の聴いたこと、思ったことなどを、登場人物を通して語っているようでした。

同じお店で売られているいろんなケーキを食べる感じがあっています。
一気に読むよりちょっとずつ読んだほうが1話ずつの異なる読後感が
じっくりと心に広がりそうです。
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