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(短編集)
サイモン・アークの事件簿I
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サイモン・アークの事件簿Iの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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幻想小説かと思いきや本格ミステリで嬉しい | ||||
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文庫本を買いそびれて、電子版を買いました。東京創元社が復刊してくれるとうれしいのですが、電子版は場所を取らない良さがある。Amazonに文庫本があることは知っているのですが。 | ||||
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みなさんのレビュー通り面白かったです 短編小説はあまり読みませんが、ちょっとした待ち時間に読めるので、良かったです | ||||
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著者自身にとってのデビュー作でもある第1短編は、かなりオカルト色の強い演出に なっています。 事件は合理的に解決されるものの、オカルト風味の怪しさが残る感じです。 それが、作を追うごとに、心霊風味が薄れ、「本格」的な印象が強まっていきます。 世界各地を舞台にしているのも特徴なのですが、それだからこそオカルト色は 薄まらざるを得なかったのかなあ、という気がしました。 また、私は「サム・ホーソンもの」で著者を知ったのですが、あのスタイル (探偵本人による、一人称形式の描写)をなんとなく期待していたため、 探偵の個性があまり見えない本作に、ちょっとがっかりしてしまいました。 ただ、著者が惚れ込んだ探偵ですから、1冊だけで評価を決めるのはもったいないような 気もしています。 2作め、3作めに手を出しても損はしないだろう、という予感もありますね。 | ||||
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オカルト調/クラシックなミステリー/短編集…と、ひさびさにツボな要素がそろった作品を見つけてワクワクしていたのに、翻訳のあまりの酷さに呆然(゜д゜‖||)…乾電池せおったロボットにでも訳させたのかと思うほどの無味乾燥さに、せっかくのユニークな世界観にまったく引き込まれなかった。シリーズまとめ買いするところ | ||||
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二千歳と噂されるサイモン・アークを探偵役とする短編集。「オカルト探偵」と紹介されていますが、雰囲気や謎がオカルトっぽいだけで、解決はすべて論理的に行われるのでこれは怪奇小説ではなくミステリです。ただ、サイモン・アークが二千年くらい生きてるのは本当のことのように書かれています。悪魔を捜しているそうです。怪奇ものが好きで、「心霊探偵ジョン・サイレンス」みたいな話かと期待して読んだので、私にはだめでした。ミステリ好きの人が怪奇小説と思わずに最初からミステリの短編集として読めば、面白いのかもしれません。 | ||||
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二千歳と噂されるサイモン・アークを探偵役とする短編集。 「オカルト探偵」と紹介されていますが、雰囲気や謎がオカルトっぽいだけで、解決はすべて論理的に行われるのでこれは怪奇小説のふりをしたミステリです。 ただ、サイモン・アークが二千年くらい生きてるのは本当のことのように書かれています。 怪奇ものが好きで、「心霊探偵ジョン・サイレンス」みたいな話かと期待して読んだので、私にはだめでした。 ミステリとしても普通の出来と思います。 | ||||
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年齢二千歳とも言われる、オカルト探偵サイモン・アーク。 その活躍を綴ったこの短編集、 第1作の「死者の村」は、短編ミステリの名手、 エドワード・D・ホックのデビュー作でもあります。 ミステリの本道である謎解きの要素はしっかり押さえながら、 オカルト的要素を散りばめた異色の短編集であり、 怪異を題材にした魅力的な謎に思わず引き込まれてしまう作品揃いです。 以下、収録作品の短めの紹介文です。 【死者の村】 73人が崖から飛び降りるという大量自殺事件の発生した村。 サイモン・アーク最初の事件。 【地獄の代理人】 17世紀の発禁本「悪魔崇拝」の最後の1冊のありかを知る男性が殺された…。 【魔術師の日】 エジプトの砂漠に終戦の年に墜落した飛行機を捜すサイモン達。 折も折、カイロ市内で魔術師の殺人事件が発生する。 【霧の中の埋葬】 悪魔と呼ばれる男、ロルフ・ダゴンは、 ジャワ島で黄金探しの旅の途中、 連れの女性リー・チャウを手も触れずに窒息死させてしまう…。 【狼男を撃った男】 知事候補のモルツは、サイモンに事件解決を依頼。 庭に狼が入ってきたので、銃で撃ち殺したところ、 死んでいたのは人間だったというのだ。 【悪魔撲滅教団】 ワトソン役の「わたし」の会社が、 悪魔撲滅を目指す団体から脅迫される。 やがて、ある事件が発生し…。 【妖精コリヤダ】 ロシア移民の教授たちの自宅に現れる妖精コリヤダ。 彼女に触れられた教授の一人が凍死してしまう。 【傷痕同盟】 イスタンブールの美術館で、 絵画の切り裂き事件が連続して発生。 背後で暗躍する傷痕同盟とは何か。 【奇蹟の教祖】 新興宗教の教祖ラスクは、 信者のケリーがいなくなることを予言。 果たして彼女は運転する車ごと洗車場から消失してしまう。 【キルトを縫わないキルター】 社交クラブ、キルターズの集まりにサイモンを招いた際、 死神の仮装を行ったメンバーの一人が、 帰宅の際、車ごと丘の下に転落死した…。 | ||||
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2008年1月に惜しくも78歳で逝去されたアメリカ本格短編ミステリーの巨匠ホックの日本では初となるオカルト探偵サイモン・アーク物の傑作短編選集第1弾です。まず、この怪奇小説とミステリーの融合というジャンルは、過去に発表されてきた他の作品を読んだ経験上非常に難しさがあるなと感じておりまして、いわば水と油のようにどうしても互いに反発し合って相交わらない物だと考えています。非科学的な怪奇色を強めるとミステリーの部分が弱くなりますし、その逆もやはり特異性が薄れて不満を感じさせてしまうという真に作家泣かせのテーマなのではないかと思います。本書収録の本邦初訳2編を含む10編は延べ54年間も続いたシリーズ中の秀作が年代順に並べて掲載されていますので作風の変化や傾向を掴むのに適していると思います。私の感想としてはデビュー作の「死者の村」は非常に怪奇性の強い作品でしたが、反面推理のトリックとしては素直で呆気なく著者の奇抜さという優れた部分が殺されているように感じられ初めに読んだ当時も残念に思いました。結論を先に申しますと、本書を読み進める内に著者が怪奇小説の色合いを徐々に薄めて行き後年は得意の本格ミステリーの領域に完全に移行した事に気づきました。本質的にはミステリー作家であった著者が、怪奇小説が向かう道である謎を残したままにする事に躊躇した気持ちが私には完全に理解出来ます。この流れは自称2000歳の怪奇を愛するオカルト探偵アークにとっては残念至極で不幸な事ですが、私は逆にすっきりして良かったと思います。これは冒頭の問題に対する本来の答にはなっていませんが、私は著者の資質が活かされるのが最も大切な事だと考えて正解としたいです。私のベスト3は『妖精コリヤダ』『奇蹟の教祖』『霧の中の埋葬』です。著者の職人芸が冴えるシリーズの残された珠玉の51編も今後可能な限り紹介して頂きたいと思います。 | ||||
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エドワード・D.ホックは、多数のシリーズ・キャラクターを創出した作家として知られる。そのなかでも、オカルト探偵サイモン・アークは著者がもっとも愛着を持っていたことで知られる。なにしろ、著者のデビュー作が本書収録の「死者の村」(1955年)で、亡くなった2008年まで61篇が書き継がれているのだ。 本書には、「死者の村」「地獄の代理人」「魔術師の日」「霧の中の埋葬」「狼男を撃った男」「悪魔撲滅教団」「妖精コリヤダ」「傷跡同盟」「奇跡の教祖」「キルトを縫わないキルター」の10篇が収められている。先に出ている『サム・ホーソーンの事件簿』とは異なって、年代順ではない。デビュー時から2000年代まで、ぽつぽつと作品が採られている。 多くはハヤカワ・ミステリ・マガジンや『ホックと13人の仲間たち』などに訳出されたものの再録。ただし、改訳されているものも少なくない。 オカルト探偵ということで、悪魔や奇術、不思議に関わるミステリが多い。それに合理的な解決が付いたり、謎が残ったり。とても魅力的だ。 ただ、ホックの短篇にはありがちなのだが、いまいち完成度の高くないものが多い。光る部分はあるのだが、あちこち傷があるというか。また、後期のものでは怪奇色が薄れているのも残念。 とはいえ、楽しい読み物であることは間違いない。ぜひ、続巻も出して欲しいものだ。 | ||||
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随分と長い間、サイモン・アークの登場を待っていた。 その存在を知ってから、十年以上になる。 まさに待望の作品集なのだ。 オカルトに関連する魅力的な謎が次々に提示され、 一体どうなっているのだろうと、考えさせられて、 どんどんと物語に引き込まれる。 そして、最後にアークが切れ味の鋭い刃物のように、 事件を解決すると、なるほどそう言うことか、と思わされる。 まさに本格推理! 長い間、待っていてよかった。 | ||||
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