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3、1、2とノックせよ



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3、1、2とノックせよの評価: 4.14/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(5pt)

作者の技が光る

連続殺人鬼に妻を殺害させようとする男の、そこまでに至る経緯と顛末が描かれたミステリ。

ギャンブルで苦境に陥った主人公。打開策がことごとく裏目に出て、堕ちていく様は暗い笑いを誘う。保険金を狙った妻殺しという乾坤一擲の賭けは成功するのか?主人公の、アリバイを作りながら連続殺人鬼を誘導していく手管は必見だ。

一見無関係に見える些末な出来事を、ラストに向けて収斂させていく作者の技が光る。

本作品は、残念ながら翻訳が古く、違和感がつきまとう。新訳での復刊が望まれる。
3、1、2とノックせよ (創元推理文庫 (146-11))Amazon書評・レビュー:3、1、2とノックせよ (創元推理文庫 (146-11))より
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No.5:
(5pt)

驚愕のラスト

まさかこんなラストが待ち受けていようとは。

とても皮肉な結末に目が点になってしまいした。
物凄い力技に負けたと思いました。
3、1、2とノックせよ (創元推理文庫 (146-11))Amazon書評・レビュー:3、1、2とノックせよ (創元推理文庫 (146-11))より
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No.4:
(4pt)

ユーモア感溢れるサイコ・キラーもの

当時この言葉は無かったが、サイコ・キラーものの傑作である。ただし、F.ブラウン一流の軽妙なスタイルだ。
ある町で連続殺人事件が起きる。ある事情で妻を殺したい男が、そのサイコ・キラーと酒場で隣り合わせる。男は「用心のため、ドアを3回, 1回, 2回と叩いたらドアを開けるように妻に言ってあるんだ」と聞こえよがしに言う。それを聞いたサイコ・キラーは早速その妻をターゲットにし、男はアリバイ作りのためにワザと留置所に入るのだが...。
ここからが作者の腕の見せ所で、通常ならサイコ的殺人が続くところを、ブラック味の濃いドタバタ劇に変容させる。現代で言うと、W.カッツの「マンハッタン連続殺人」に印象が似ている。
F.ブラウンの才気がほとばしる秀作。
3、1、2とノックせよ (創元推理文庫 (146-11))Amazon書評・レビュー:3、1、2とノックせよ (創元推理文庫 (146-11))より
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No.3:
(4pt)

一読の価値ありです

ボリューム的には薄っぺらい本、その割に詰め込みすぎでは?と最初は思った。
ページを捲っても捲っても話はまとまるどころかかえって広がっていく。
残りでどうやってオチをつけるんだ?、と疑問を感じながら最後まで読んでいって、その結末に「あっ!」。
……いやー、やられました。
著者のミステリはSFや短篇に比して概してあまり評価されてないです。
その理由はわからなくもないけど、ネガティブな定評が行き過ぎるあまり、傑作をも埋もれさせてしまってはいけませんね。
コイツは本物ですよ。
3、1、2とノックせよ (創元推理文庫 (146-11))Amazon書評・レビュー:3、1、2とノックせよ (創元推理文庫 (146-11))より
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No.2:
(4pt)

"サイコ"の訳が"痴漢"はないんじゃない?

非シリーズ物のサスペンス。"痴漢"と呼ばれる連続強姦殺人魔が、獲物を求めて徘徊する。一方、ギャンブル狂のセールスマン、レイ・フレックは、賭けの借金の返済を迫られ、死に物狂いで金策に駆けずり回る。やがて、2人の行く手が交わった時…。レイはあがけばあがくほど、悪い方へ、悪い方へと追い込まれていく。身勝手で、どうしようもないダメ男だが、本当の意味での悪人ではないだけに、だんだん気の毒になってきた。ところで、強姦殺人魔が"痴漢"とは、なんか変。あとがきによると、もとは何と"psycho"だそうだ。"サイコ"という言葉がまだ一般的じゃなかった頃の訳だとは思うけど、それにしても"痴漢"はないんじゃない? "気ちがい"とか、"異常者"とか…せめて"変態"ぐらいにしてほしかったなあ。
3、1、2とノックせよ (創元推理文庫 (146-11))Amazon書評・レビュー:3、1、2とノックせよ (創元推理文庫 (146-11))より
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No.1:
(4pt)

見所

ざっと読んでいくと普通のサスペンス物に思えるが、唐突に挟まれたある項での場面転換。そこがフレドリック・ブラウン面目躍如というところ。
3、1、2とノックせよ (創元推理文庫 (146-11))Amazon書評・レビュー:3、1、2とノックせよ (創元推理文庫 (146-11))より
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