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狙撃の理由



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【この小説が収録されている参考書籍】
狙撃の理由 (新潮文庫)

狙撃の理由の評価: 3.50/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

こういう結末も嫌いじゃない

妻を亡くしミネソタの森へ隠棲したホリス・フレッチャー。11月の冬の日、鹿を追うフレッチャーに、三発の銃弾が撃ちこまれる。瀕死の重傷を負い、身体が不自由になったフレッチャーは、狙撃の理由が分からない。誰が何のために。フレッチャーは、逡巡したあげく狙撃犯を追跡しようと決意する。

事件の背景に、フレッチャーの青年時代の友人であり、大統領選に出馬しているギャレッド・ウェスタガードに意志がはたらいている。犯人は早々に明らかになるため、まさに狙撃の理由が興味の中心となる。

フレッチャーの綿密な捜査活動、人生に大きな影響を与えたインディアン チャーリーの想い出、沸騰する大統領選の舞台裏。これらのシーンが交互に切りかわりながらストーリーは進む。重厚さに一役かっているのだろうが、これが実にじれったい。だが、じれったさがたまらない。

本作品で際立っているのは、キャラクターの心の機微が微に入り細を穿つがごとく描かれていることだ。特に、フレッチャーと娘ニコール(大統領の元愛人であり、スピーチライターの妻)の愛憎は、読んでいてヒリヒリするほどに深い。

フレッチャーが真相に辿り着いた時、大統領選、そしてチャーリーとの回想に決着がつく。クライマックスは大いに盛り上がるのだが、さてさて、ラストは ・・・

こういう結末も嫌いじゃない。
狙撃の理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狙撃の理由 (新潮文庫)より
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