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ABAの殺人
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ABAの殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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Murder At The ABA(1976年) 高校時代、後ろの席でクリスティーを読んでいた女の子が私が開いている本書のタイトルを「ABC殺人事件」と勘違いして声をかけてきたのを思い出します。 本作が邦訳刊行された1979年当時は、創元推理文庫の巻末既刊リストの「本格推理小説」の項には、1970年代の作品は同じアシモフの「黒後家蜘蛛の会」以外にはなかったはずで、いかにも現代風な装いの本作はどんなのだろう?という興味で買ったものでした。 さて出来はというと、アメリカ出版界の内部事情を面白おかしい描写、主人公ダライアス・ジャストのユーモラスな語りや作者の分身”アイキー”の奇人ぶりに笑わされつつも、殺人事件の謎と捜査の運びはやや平凡。現代はやっぱりパズラーには向かない世の中かなと感じたものです。後年W・デアンドリアの「ホッグ連続殺人」が出るまで、ずっとそのように頭にインプットされたままでしたね。その後現代的パズラーもたくさん読んできた今、再読したらどんな感想になるでしょうか。 | ||||
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アメリカ図書館協会(ABA)年次大会の開催中に、新進作家デヴォアが殺され、親交のあった作家ジャストが、自分が約束を守らなかったせいで殺されたのではないかという疑念から、調査を開始し、紆余曲折の末、真相にたどり着く物語。 作者アシモフが実名で登場し、ジャストから本作品の原稿の素案をもらうという設定が面白い。 癖のある人物ジャストと他の登場人物との絡みを織り交ぜながら、軽妙な語り口で話は進んでいくのだが、事件が起こるまでが長く、必要な情報量から考えると、「本当にこんな分量が必要?」、と思わずにはいられない。 面白い真相ではあるが、そこに至るまでの課程がまわりくどい。また、真相の確証となる事実が、ジャストの直感的な気づきの後に確認されるものなので、読者が真相を推理できるような代物ではない。 | ||||
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