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魔将軍 くじ引き将軍・足利義教の生涯
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魔将軍 くじ引き将軍・足利義教の生涯の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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珍しくも足利義教を主人公とする歴史小説です。足利義教は、足利義満の子で、室町幕府の第6代の将軍です。義満のあとは義持(4代目)が継ぎ、義教は一度は僧籍に入りますが、巡り巡って第6代将軍となります。義教といえば強権政治の果てに家臣の赤松満祐に討たれるという死に方をしているため、ちょっと信長的なところがあります。宗教勢力に妥協しない性格なども共通しています。義教の時代には室町幕府の権威が非常に高められたことも確かですし、エキセントリックだけれども有能な人であったのだろうと思います。 本小説では、早熟の天才、理想主義、苛烈でちょっと少年的に義教を描いています。その脇にいるのは、義満の時代から仕える僧侶宰相である三宝院満済と義教の身辺警護をする市三郎や勝たち。 ただ、小説としてはちょっとグイグイ・・・って感じではなかった。というのは、結構、脇道的なストーリーが多く、「歴史の本筋の情景を再現する(または仮構してみる)」という命題に正面から取り組むような小説ではないからです。せっかく、有名でないが魅力的な「足利義教」という人物を題材にしているので、もうちょっと義教を中心とした小説として読みたかったという消化不良感があります(私が勝手にそういう方向を期待してただけなんですが)。義教にとっていわば生みの親であり、唯一かもしれない理解者である三宝院満済との会話は味わい深い。特に、満済が死にそうなときの義教の「死ぬのであれば、その前になにか言い残しておくがよい」という強がりなセリフなど、魅力的な「義教像」を造形できそうだったのに・・・。 なかなかスポットライトの当たらない人ですが、いつか「足利義教」を題材とした良質な作品に出会いたいと改めて思った。 | ||||
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逆説の日本史を読んで足利義教に興味を持ちました。 小説にすると違った魅力が出てきます。 実力本位の信長と、理想を貫く義教。 絶大な権力を手中にし、目的を達成する直前に家臣に殺されてしまう両者。 非常に酷似してます。 こんな人物が歴史上にまだいたのかと新たな発見をした思いです。 本全体の印象は、まだ話がこなれていない感じを受けました。 ページ数を増やして、登場人物の心理などをじっくり読ませて もらってもよかったかなという気がしました。 とにかく、まだまだおもしろくできると思うので、 今後の足利義教に期待です。 | ||||
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室町時代の大改革者であり、後の武将たちに多大な影響を与えた足利義教の生涯を描いて書き上げた作品としては、おそらく初めて出てきた小説ではないかと思いますが、ニワトリが嫌いだったから、京都中のニワトリを殺害した話や、アイヌ民族の部族抗争まで口出ししたといったエピソードや、世阿弥を追放した話など、まだまだ面白いネタがあるはずなのに、そのあたりがあまり生かされていないのが残念です。また室町時代のもつ妖しさがあまり出ていません。さっと読める小説ですが、やや物足りませんでした。 | ||||
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