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チーム
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チームの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全79件 61~79 4/4ページ
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別に箱根駅伝のファンでもないのだが、寄せ集めのチームである「学連選抜」を主人公に据えた設定と、同じ堂場瞬一の『大延長』が面白かったので読んでみた。 読んでみて思ったことは「期待以上に面白い」ということだ。 物語をここまで面白いものにしているのは、良くも悪くも山城の存在にあるのではないかと思う。 山城は学連選抜に入ってまで出場する理由を「2月のマラソンの調整のため」とか、浦や門脇がチームやチームワークを説いても悪態をつくばかりだった。 3区で大ブレーキをし、順位を大幅に下げた朝倉には「こいつはここまでの選手」とまで言った。 自分は見ないのでよくわからないが、この小説の見どころの一つはリアリティのある描写だという。 だが私はそれは、さんざん悪態をついていた山城がレースが進むにつれて「チーム」に対する考え方が変わっていくところにあるのではないかと思う。 皆解っているようで解っていない「チーム」というものを山城や、浦や門脇吉池の言葉から考えてもらいたいというのが作者の意図ではない可と思う。 堂場瞬一のスポーツ小説コレクションを読んだことがない人にはお勧めする。 いろいろと考えさせられるものがあるはずだ。 | ||||
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箱根駅伝ではいつも自分の出身大学を応援していましたが、来年のお正月は学連選抜に出場したそれぞれの選手の想いを想像しながら応援したいと思います。 | ||||
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「風が強く吹いている」に比べて読んだ後の爽やかさに欠けるという印象です。 リアリティーという面ではこちらの方があるとは思いますが、釈然としない終わり方になっています。 キャプテンの浦は仕掛け所を二回もミスして自爆したという印象しか残りませんでした。 山城の結果もちょっとリアリティーに欠ける気がします。 学連選抜は寄せ集めのチームですが、山城の存在がチームとしての結束力を構築するのに疎外する辺りはあり得るなと思いました。 ただ学連頑張れという気分には最後までなれませんでした。 | ||||
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箱根駅伝の中でも学連選抜という寄せ集め軍団にスポットをあてて描いていることで内容に幅が広がっています。個人の記録のためか、チームのためかといった葛藤から、ランナーの心理まで本当に面白く読み進めることができます。特に長距離ランナーの走っているときの心理戦は特筆すべき点があり、その駆け引きの中でまるで後ろのランナーの息遣いがまじかに聞えてくるような錯覚さえ覚えます。読み終わり評価として☆は5個かなって思っていましたが、最後にTBSアナウンサーの中村氏との対談を読んで、堂場氏が「僕はあまり取材をしない」的な発言があり、本書のランナーの心理も取材からではなく自分のスポーツ体験(ラグビー)から得ているということなので、残念ながらちょっと本書の信憑性が薄れてしまいました。よって☆は4つとさせていただきました。 | ||||
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箱根駅伝はたまにテレビで見る程度だったが、学生選抜のチームって何だろうなと思いつつも特に調べずにいた。この小説はその学生選抜チームの話だ。予選で負けたチームの中でタイムが良い選手が集められて作られる即席チーム。 いつも一緒に練習してきた仲間とではなく、会ったばかりのチームメイトと繋ぐ襷(たすき)。選手たちの心理状態をリアリティ溢れる描写で描きつつ、浦という魅力的な主人公が物語を熱くさせる。 読後は来年の箱根駅伝が待ち遠しくなりました。 | ||||
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箱根駅伝好きには、一気に読んでしまう内容です。 チームとしての走り、気持ちの持ち方、感動です。 お薦めの一冊ですね。 | ||||
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理論的には、寄せ集めであろうが、苦楽をともにしてきた体育会陸上部であろうが、タイム順に並べてベストに近い走りが出来れば優勝できるはず。しかし、生身の選手たちが、その時々の身体的、精神的コンディションで、しかも天候の安定しない真冬に走るためにまったく想定できない出来事が次々と起こってしまう箱根駅伝の怖さ、奥深さを余すところなく書き込んでいる。 ちょっとした違和感は、いまどきの大学生なら、たとえ純粋な体育会学生であってもあんな考え方や言葉使いはしないだろうし、やけにオジサンくさい感じがしてしまう。キャラクターもちょっと立て過ぎて、「いかにも」感が漂っていて、なんとなく最後の感動が予想できたりも。また、なんと完全にひとりも女性が登場しないので、女子マネージャーの励ましとか、ほのかな恋心などもまったく排除されている。 躍動感や恍惚感はもとより、走ることにかけては選ばれし者であっても、その内側に抱える不安感をたいへん巧く描いており、おもに関係者のインタビューを中心にすえる「Number」系のスポーツ・ノンフィクションとは、また一味違った持ち味で楽しめた。 | ||||
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毎年10位までのシード獲得を外れると予選会から勝ち上がらなければ本大会に 出場出来ない、くらいの知識しか持たないであろう「箱根駅伝」。 その箱根予選会がどのように行われているのかにもページを割いて、けして あり得なく無い話が淡々と半ば読者の期待通りに進む。 なんのための「箱根」なのか、なぜ関東ローカルの駅伝大会が全国中継され 熱狂させるのか、速い選手の寄せ集めだけでは勝てないのか、目からウロコの スポーツ根性小説。 自身、正月の二日間をテレビ前で観戦しないでいられない、そもそもの理由が ようやく判ったような気がした。 感動したいからではなく、同じ思いで走る選手達と同じ時間を共有したいのだ。 | ||||
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箱根駅伝モノということでは、少し前に読んだ三浦しおんの「風が強く吹いている」が個人的には許しがたい作品でした。 ネタばれになるので詳しくは書きませんが、あまりにもリアリティに欠けるお話にあきれ果てました。箱根駅伝は、 中高で実績を上げた才能あるランナーが憧れて猛練習に励み、集い、死力を尽くす本邦最高峰の駅伝大会のひとつであって、 5キロのジョギングすらまともにできない奴もいたド素人集団が半年ちょっと練習を頑張っただけで大活躍って、 どっかの小さな町のふれあい駅伝大会並みに描かれていいものではないと思うのです。「チーム」の巻末の対談で 堂場瞬一がずばり言ってくれています。「スポーツ小説に関しては小説的な嘘が許されない一面がある。だからどうしても リアリティに即して描く必要がある」と。まさにその通りだと思います。 堂場瞬一といえば「刑事鳴沢了」シリーズは全巻読みました。スポーツ小説はこの本が初読ですが、ぶっきらぼう、 寡黙でありながら情感の伝わる堂場節は変わりませんね。ストーリー展開は正直なところほとんど予想通りでした。 活躍するかもと思った奴が活躍し、トラブりそうと思った奴がちゃんと?ブレーキとなり、着順がこのあたりで、 あいつがこうなって・・・。最後は普通に終わらないだろうなと思っていたらちゃんとひとつありました。劇的な 起伏のあるお話ではありませんが、本戦がスタートしてからはちゃんとハラハラ、ドキドキしましたし。10人のメンバー 全員を書ききっている訳ではありませんが、その辺のボリューム感も逆に散漫にならずに程よいのではないかと思います。 この本の素晴らしいのはなんといってもリアリティですね。学連選抜が何故冴えないのか毎年疑問に思っていました。 予選会でいい成績を残した選手の寄せ集めで、本戦には出られないとはいえ各学校のエース級の連合軍なんですから もう少し上位に来ていいはずだろうと。何故下位に低迷するのか、この本を読んでその理由がよ〜く分かりました。 何のために、誰のために倒れるまで走り続けるのかということですよね。駅伝は個人競技ではなくチーム競技なんですね。 この本のタイトルはシンプルですが深いです。 箱根駅伝小説としてのひとつのスタンダードと呼びたいいい作品だと思います。 | ||||
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以前から面白いという評判を聞いており、書店で見つけて即購入しました。 私自身、陸上経験者であり、 箱根駅伝は大好きなので楽しみで仕方なかったのです。 また、先日行われた全日本駅伝では、 多くの団体を抑えて学連選抜が優勝したというタイムリーなニュースも耳にし、 「もうこれは読むしかないよ!!」と考えていました。 読後には、自分も学連選抜チームの一員になれた気がしました。 監督の胃がキリキリする場面では自分も胃が痛くなったような気持ちになったり、 朝倉が暴走し始めた時には浦の気持ちになってハラハラしたり、 山城がデレたところでは私もにやにやしてしまったり。 そんな感情の起伏が、読んでいる間に湧きおこったから、 チームの一員になった感覚を得られたのだと思います。 何度も起こるチームの危機に、ハラハラしながら一気に読みました。 今年も箱根は絶対見ようと思います!! | ||||
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以前から面白いという評判を聞いており、書店で見つけて即購入しました。 私自身、陸上経験者であり、 箱根駅伝は大好きなので楽しみで仕方なかったのです。 また、先日行われた全日本駅伝では、 多くの団体を抑えて学連選抜が優勝したというタイムリーなニュースも耳にし、 「もうこれは読むしかないよ!!」と考えていました。 読後には、自分も学連選抜チームの一員になれた気がしました。 監督の胃がキリキリする場面では自分も胃が痛くなったような気持ちになったり、 朝倉が暴走し始めた時には浦の気持ちになってハラハラしたり、 山城がデレたところでは私もにやにやしてしまったり。 そんな感情の起伏が、読んでいる間に湧きおこったから、 チームの一員になった感覚を得られたのだと思います。 何度も起こるチームの危機に、ハラハラしながら一気に読みました。 今年も箱根は絶対見ようと思います!! | ||||
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他の方も言及されていましたが、どうしても「風が強く吹いている」と 比較したくなってしまう。 「風が-」が現実的にはあり得ない話なのに妙な説得力と言うか魅力を 持った話であるのに対して、こちらは十分あり得てしまう話。学連選抜で 走っていた選手たちには悪いけれど、もし現実としてこういう事が起きる と余り面白くはないだろうな、とは思った。 それと、主人公(本作の浦と「風が-」のハイジ)の人物描写が前者の方が 軽いというか、余り魅力的に思えなかった。故障の発生を半ば自覚して走る と言うのは物語ではアリだとしても、現実にキャプテンがそんな事をしては いけないだろう。 気にし過ぎかも知れないが、本作に出てくる「名伯楽」吉池先生は、オリンピック のマラソンランナーを3人育てながら、箱根駅伝には一度も出場すらできなかった? さすがに現実的に考えて、そんな事が起きるはずが無いのでは?自分としてはすごく 気になりました… | ||||
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風が〜と比較されてる方もいますが、駅伝がテーマというのが共通なだけで、ご都合主義の単純なお涙頂戴の作品とは、違いチームは非常に楽しめました。 箱根は素人の思い付きで走れるほど甘いレースじゃないでしょう。 | ||||
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「風が強く吹いている」と同じく箱根駅伝を舞台とした物語ですが、変わっているのは扱っているのが関東学連選抜というところ。所属もバラバラ、意識もバラバラ。合同練習も頻繁にできないからチームワークを作るのも難しい。 物語は半分以上を箱根本戦に割き、キャプテン・浦らメインキャラ4人の走りを詳細に描写。ちょっとした路面の変化や異物踏み、よろけるライバルを避ける動きが後々の走りに与える影響が、走っている人間の感覚で表現されています。 面白く読めましたが、9区・10区で見せ場を作る展開は、構成上仕方ないとはいえ「風が・・・」とほぼ一緒。学連選抜というニッチなものを取り上げたからこそ、チーム形成への過程=合宿シーンをもっと描き込んで欲しかった気がします。 | ||||
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本書は箱根駅伝の学連選抜チームで走る話である。学連選抜チームは箱根駅伝に出場できなかったチームから選抜された寄せ集めのチームなので、どうやってチームが一体になるかということがポイントになっていく。本書での焦点は、キャプテンの浦が中心となって、個人の記録にこだわる天才ランナーの山城をどうやってチーム一体化に引き込むのかということなんだろう。 三浦しをん著『風が強く吹いている』とよく似ている話である。だから、二番煎じという感じも否めないが、本書は本書で、寄せ集めのチームが一体化したときの強さを感じさせる感動ドキュメントを見れるといういい面もある。そういう点では、こういう視点もありなのかなと思う。それに、箱根駅伝を走っているという臨場感を感じさせる。 | ||||
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陸上は本来、自分の記録の更新をめざすものです。けれども、世界の中で日本にしかない駅伝はチームが強調される特異なジャンルであり、特に箱根駅伝は、チームや母校のために頑張る姿が感動を呼び人気を博しています。そんな箱根駅伝に学連選抜はあまりしっくりこないと思われがちですが、ここに一つの答えがありました。 自分の記録のために集められたメンバーが、やがてチームの勝利をめざして走る時大きな力を出し始める。最後まで自分にこだわっていた山城がある事をきっかけに初めて他人のために走り、限界を超えた走りへと脱皮する・・・ ジョイスにも似た秒単位での感情の描写が臨場感を煽り先を読むのがもどかしいほどです。 | ||||
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2006年9月に出版された、三浦しをん著「風が強く吹いている」と、基本的には同じ内容の 話だと思います。「風が・・・」は、ある大学での話で、本書は学生選抜チームでの話。 「チーム」が面白くなかった・・・というわけではないですが、「風が・・・」を読んだ後に読むと、 どうしても二番煎じの感は否めないように思います。 登場人物の描き方についても、私としては「風が・・・」の方に魅力を感じます。 | ||||
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箱根駅伝の季節が近くなってきました。 毎年色々なドラマがありますが、この小説は「学連選抜」を主人公にしています。 そうか、そういう手があるか・・・とこの段階で心をつかまれレジへ行きました。 「学連選抜」で走る選手たちの少し屈折いた想いと、寄せ集めがチームになっていく様は 読み応えがありました。 特にレースのシーンは圧巻でした。 レースを走っているランナーたちの心理描写や、ランナー視点の情景描写は 臨場感があり、夢中になって読んでしまいました。 これは面白いと思います、特に箱根駅伝ファンには特に。 おススメです。 | ||||
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箱根駅伝の敗者たちのチーム、学連選抜の物語だ。 彼らの葛藤と意地と執念が生き生きと描かれた作品。 2008年の現実のレースでは、総合4位になったことを記憶してる方も多いと思う。 走ることのスピード感、爽快感、苦しさ。 陸上競技の底知れぬ楽しさが鮮やかに描かれている。 ローカルスポーツである駅伝の不思議な魅力が行間からあふれ出している。 選手たちのキャラクターは誰も皆、素晴らしい。 特筆すべきは天才ランナーの山城だ。 彼のキャラクターの際立ちが無かったら、この作品の価値は半減したと思う。 ああ、来年の正月もまた、箱根駅伝を見てしまうんだろうなぁ。 | ||||
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