大学陸上部で同級生だった三人が、オリンピック男子マラソン代表・最後の一枠の選考レースに出場する。

高校卒業と同時に三重県の山村に放り込まれた平野勇気19歳。林業の現場に生きる人々の1年間のドラマと勇気の成長を描く。

東京のはずれに位置する‘まほろ市’の駅前にある便利屋「多田便利軒」に舞いこむ依頼はどこかきな臭い。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

高校の修学旅行で人形浄瑠璃・文楽を観劇した健は、義太夫を語る大夫のエネルギーに圧倒されその虜になる。

五輪柔道金メダリストの沢居弘人は、スポーツ省から、国の特別強化指定選手「SA」の陸上選手・仲島雄平のサポートを命じられる。

島で暮らす中学生の信之は、同級生の美花と付き合っている。

映画化もされた第135回直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』の多田と行天が帰ってきた!相変わらず、汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も引き受ける多田便利軒。

オリンピック王者の犯した「罪」とは―― 金メダルの“闇"に新聞記者が迫る! ! クロスカントリースキー選手・竜神真人が現役復帰した。

玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。

箱根駅伝を走りたい―そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。

老スリに隠されていたアナザーフ

捜査一課から地元の武蔵野中央署へと転出した刑事・瀧靖春は、旧友の長崎から姪の恵が行方不明になっていると相談を受けた。

千葉県警捜査二課係長の結城は贈収賄事件の内偵中に妻を失った上に、いわれなき告発によって、捜査の指揮権をも奪われてしまう。

リベンジポルノの相談が大学院生の綾子から村野ら支援課に持ち込まれた。

「あの事件を、今更ほじくり返してどうするんです?」数十年ぶりにかつて大学生活を送った地方都市に舞い戻った大学教授の鹿野道夫は、全共闘運動のさなか起こったある「事故」を執拗に調べ始める。

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。

バブル経済絶頂期、大学生の大江波流と鷹西仁は、政治家と小説家になる夢を語り合う親友同士。

村が水害にあい、練習もままならない蜷谷高校・通称ニナ高の野球部。剛速球投手コーキも、日々その素質をくすぶらせていた。

ちぎれそうな身体だって、おれの走りをするんだ。

警察に届けられた一冊の日記。そこに記された内容から、二年前に起きた強盗致死事件の容疑者として、辰見という男が浮上する。

甲子園に憧れていた。予選を勝ち進んだ。

長原製薬の広報部員・槇田は、副社長から極秘である調査を命じられた。

三カ月後に隕石がぶつかって地球が滅亡し、抽選で選ばれた人だけが脱出ロケットに乗れると決まったとき、人はヤケになって暴行や殺人に走るだろうか。

ぼくの飼い猫のピートは、冬になるときまって「夏への扉」を探しはじめる。

20年前、大リーグのニューヨーク・フリーバーズでプレーをしていた藤原雄大。

最高に格好いい87歳、伝説の元刑事。

この一冊で世界が変わる、かもしれない。 実業之日本社創業120周年記念! 小社文庫限定の書き下ろしあとがき収録。

1948年、戦後間もない東京で野球の力を信じた男たちがいた。

一之瀬拓真、二十五歳、交番勤務から千代田署刑事課強行犯係に転属した新人刑事。

畠山警視は実技を伴うスカイマーシャルの訓練中、壁に直面する。彼女は共に難事件を乗り越えた竜崎に助言を求めた(「訓練」)。

期待されながら、行き詰まっている若手刑事たちにコーチとして派遣される人事課所属の向井。

それは、ただのレースではない。２年連続で本選出場を逃した崖っぷちチーム、古豪・明誠学院。

1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。17歳。

太陽の塔、USJなど、大阪の名所で連続爆破が発生。

結婚詐欺グループの一員と目される元シンクロ選手のインストラクター・荒川美智留。

盗犯を担当する警視庁捜査三課のベテラン刑事・萩尾と、その部下の女性刑事・秋穂。

低迷に喘ぐかつての名門球団〈スターズ〉は、副都心・新宿の新球場で開幕を迎えた。

捜査一課への異動から一年。一之瀬は、新たに強行班へ加わった後輩の春山と共に福島へ出張していた。

開発から30年、年老いたニュータウンで迎えた定年。途方に暮れる山崎さんに散歩仲間ができた。

母子家庭の幼い姉妹が自宅で殺害される。死体発見時から母親が行方不明の為、母親犯人説が浮上。

猛暑の八月、東京で謎の死体遺棄事件が露見した。連続強盗事件で逮捕された相澤直樹が、「桧原村に死体を埋めた」と突然告白。

完全黙秘の容疑者。その背景には何が? 後山の指令で、長く完全黙秘を続ける男を取り調べることになった大友。

新潟成南高校野球部員を乗せたバスが高速道路で横転。エース里田は軽傷で済んだが、部員の半数が重傷を負った。

チンピラが路上で睨みあっているとの通報を受けて、 現場に駆けつけた北綾瀬署のマル暴刑事・甘糟。

富山空港での飛行機が墜ちた。死者二十人、負傷者多数。

衆議院議員が行方不明になっている。伊丹刑事部長にそう告げられた。

埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。

刑務所にぶちこんでやりたい―。人気プロ野球選手が膝の手術を担当した名医を刑事告発。

これからどうやって生きていこう?マイペースに過ごす女子大生可南子にしのびよる苛酷な就職戦線。

定年まであと十年のベテラン刑事岩倉剛。

100年先を見据えて作業をしている、神去村の林業の現場。

永尾賢治は40歳、大手新聞社の遊軍記者だ。

警視庁刑事総務課に勤める大友鉄は、息子と二人暮らし。

ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと―。

一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。