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(短編集)
シャーロック・ホームズ最後の挨拶
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【この小説が収録されている参考書籍】
シャーロック・ホームズ最後の挨拶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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シリーズの中では四番目の短篇集で、1917年に刊行された。初版では『ボール箱』が 入って全八篇だったが、本書では省かれて全七編になっている。その理由については 訳者が解説で説明している。初出はいずれも『ストランド・マガジン』だが、この当時は 月一連載という形ではなく、不定期掲載だったらしい。本書はそれらを単行本化した もの。掲載順に『ウィステリア荘』『ブルース・パーティントン設計書』『悪魔の足』『赤い 輪団』『レディ・フランシス・カーファックスの失踪』『瀕死の探偵』『最後の挨拶』である。 1917年発表の表題作『最後の挨拶』は三人称で書かれており、探偵としての活躍譚 ではなく、諜報の世界で一働きするという異色作である。第一次世界大戦中とあって 戦意高揚にホームズも担ぎ出されたということか。総体的に小品揃いの短篇集だが、 労作を一つ挙げるなら、兄マイクロフトも登場の『ブルース・パーティントン設計書』に なるだろうか。機密情報が絡んだ国家の大事件を、優れた推理で真相と犯人を突き とめるホームズの手腕が見事。知り合ったばかりの男の家へ招待されて一泊、一夜 明けると主をはじめ家じゅうの人間が忽然と姿を消しているという奇想天外な事件の 『ウィステリア荘』も面白い。ホームズも驚く優秀な警部が登場するのがちょっと珍しい。 | ||||
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誕生日のプレゼントとして送ったのですが好評でした。 最新の和訳で読みやすいそうです。 | ||||
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558ページのうち、3分の1 ほどが、注釈、付録短編(P・G・ウッドハウスによるもの)などである。 注釈は1993年に出版された英語本の注釈を日本語に訳したもので、342項目にもおよぶ。 ドイルの記憶違いによる日付の矛盾や、方言、古語、当時の衣服の流行など、注釈は充実しており、時代背景の理解に役立ったりして、ホームズを読む楽しみが広がる。 単行本ではもっと注釈が充実しているそうだが、自分は文庫本で満足している。 注釈の一例 【スパッツ spats】 足の甲を覆う短いゲートル。靴と足首をカバーし、靴の土踏まずの部分に通した革紐とボタンでとめる。この物語の設定されている時代より、少なくとも一世紀前から使われていたが、1918年以降は貫禄のある年配の紳士よりも、若い洒落ものが身につけるほうがふさわしいものとなっていた。 【ぼくはひとりで書いたのだ Alone I did it】 シェイクスピアの「コリオレイナス」第五幕第四場の台詞「おれ一人でやったのだ Alone I did it」を引用したもの。 注釈のことばかり書いたが、肝心の本文の翻訳も読みやすい。 初版本からの挿し絵も豊富。 | ||||
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ホームズの最後の仕事は大英帝国のスパイの役回りだった・・・・・っていう興味深いオチまで付いた「最後の挨拶」。「瀕死の探偵」も面白い。最後の最後までヒトを信用できないホームズ、というよりコナン・ドイルの家庭事情の極め付けか・・・・・ ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の原作であるバーナード・ショーの「ピグマリオン」について「解説・注釈」に興味深い記事が載っている。この戯曲で、ショーはヒギンズ教授のキャラクターをホームズから、ピッカリング大佐のキャラクターをワトスンから派生した人物として描いているそうだ。 Francesは、フランシスじゃなく、フラーンシスなんだって!そういえば、ソクラテスじゃなく、ソ−クラテース、ラスコリニコフじゃなく、ラースコリーニコーフって、間延びさせるのが好きな人って、結構いるよね・・・・・ | ||||
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ホームズの最後の仕事は大英帝国のスパイの役回りだった・・・・・っていう興味深いオチまで付いた「最後の挨拶」。「瀕死の探偵」も面白い。最後の最後までヒトを信用できないホームズ、というよりコナン・ドイルの家庭事情の極め付けか・・・・・ ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の原作であるバーナード・ショーの「ピグマリオン」について「解説・注釈」に興味深い記事が載っている。この戯曲で、ショーはヒギンズ教授のキャラクターをホームズから、ピッカリング大佐のキャラクターをワトスンから派生した人物として描いているそうだ。 Francesは、フランシスじゃなく、フラーンシスなんだって!そういえば、ソクラテスじゃなく、ソ-クラテース、ラスコリニコフじゃなく、ラースコリーニコーフって、間延びさせるのが好きな人って、結構いる・・・・・ | ||||
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にわかシャーロックファンです。ページを開くときのワクワク感にはまっています。 | ||||
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「恐怖の谷」の訳が完成すれば深町さんの個人約全集が完結します。 楽しみです。 | ||||
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ひさしぶりに読みたくなり購入した。おもしろかった。この全集は後ろの説明がとても詳しく、シャーロッキアンでなくても自然と詳しくなれます。 | ||||
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シャーロックホームズは、推理小説以上の教科書にはない歴史小説です。19世紀末から20世紀初めのイギリスってこんな世界だったんですね。 | ||||
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青い鳥文庫のこのシリーズを揃えています。ジジ婆には活字の大きさも良く読みやすいです。 | ||||
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この文庫版は、日本一出回っているであろう ホームズシリーズの文庫である延原版の新潮社文庫と 決定的な違いがある。 それは、冒頭のワトソンの前書きがきちんと収録されている点である。 事件簿におけるドイルの前書きも同じように光文社だと全部収録。 訳そのものは延原版の方が読みやすくかつ面白くはなっているが、この新訳バージョンもなかなかのもの。 新潮社版の場合、紙面の都合でいくつかの短編をオミットしているが、最後の挨拶だけはそれが無いので、初心者は最後の挨拶のみを光文社で揃えてもいいかもしれない。 追伸.但しその集め方だと、ある話が欠落してしまう。その理由もまた面白いので、どのお話かは読んでみてのお楽しみ。 | ||||
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30年近く前に一度手にしていたのですが、最近また読んでみたくて購入しました。 若い頃はあまり古典的で意味がわからない所もあったが、改めて読んでみると内容も理解できて新鮮さが味わえた。 久々に一気に読み込んでしまった。 | ||||
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この短編集は前の3つ(冒険、回想、帰還)に比べると評価は高くないですが、 久しぶりに何気なく読んでみたら、印象に残る話もかなりあって、 大変面白かったです。 一冊目にどうぞとはいいませんが、 ホームズを少しでも気にいった方なら読んで損はしないでしょう。 個人的には『ブルース・パーティントン型設計書』が傑作だと思います。 トリックも単純なのに面白いし、いっさい無駄のない展開で楽しませてくれます。 霧と煤にまみれた雰囲気も好き。 『悪魔の足』。一度読んだら忘れられない話です。切ない余韻が残りました。 『最後の挨拶』。 子供のころは「ホームズ年取ってもすごいなー」くらいにしか思いませんでしたが、 今読むと大戦勃発直前の不穏な空気と、 嵐の前の一瞬の静けさの中で語らうホームズとワトスンの姿に いろいろと感じるものがあります。 | ||||
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『緋色の研究』、『四人の署名』、『シャーロック・ホームズの冒険』、『回想のシャーロック・ホームズ』、『バスカヴィル家の犬』、 『シャーロック・ホームズの生還』、『恐怖の谷』に続いて刊行されたシリーズ第八作。第四短編集にあたります。 やはり「最後のあいさつ」の終局においてホームズが呟くセリフが印象的だ。時の流れのそこはかとなさと激動さを感じさせる。 そのほか、耳を切り取り小包で送りつけるという猟奇性が当時としては相当インパクトが強かったであろう「ボール箱」や ホームズの兄マイクロフトが依頼者として登場する国家的大事件「ブルース・パーティントン設計書」は秀逸な死体移動アイデアなんかも 面白い。「瀕死の探偵」でホームズがみせる比類ないバイタリティや、理路整然とした推理は氷のように青く冷えているが、心の内奥では バラ色の輝きを有して人情味においては杓子定規にはならないことを示している「悪魔の足」事件等、ホームズが持つ人間的魅力の虜に なれます。 やはり考えてみれば、ホームズは愛されて然るべき存在だ。気取った言動や、倣岸な態度で隠されているがその人格は気高い。 儚いほどの皮肉さと真に迫った重厚さ。名誉はいらない。仕事のための仕事。芸術のための芸術。 架空の人物と言えど、その信念や美意識の影響力は何か計り知れない。架空で止まらない質感や量感を読者は感じれるのではないか。 一方、ワトスンとの友情や、そのコンビで醸し出す冒険的スリルは単に楽しいのだ。だから男女年齢問わず誰にでもお薦めできる 稀有な読み物なのだ。 | ||||
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短編集で、最初が「ウィステリア荘」です。 犯罪を犯した加害者と、被害死者が最初の想定とは逆だったりするかもしれまえん。 犯罪の原因が物語の外にあるかもしれません。 話によっては、ホームズお得意の証拠から推察していく場合があります。 また、証言から進展する場合もあります。 話の展開はさまざまです。 そのため、ホームズの話の展開と活躍は安心して読んでいられます。 ps.アメリカ訛りを翻訳は生かせていないとのこと。 関西弁でも、東北弁でも、日本語の種類を生かせなかった翻訳家には疑問を感じる。 訳したのが、今ほど時間と情報が豊富でなかった時代なので、やむをえないことかもしれない。 | ||||
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ホームズもの短編集としては第4集。長編を含めると8冊目である。オリジナルの掲載年は「ボール箱」(1893年)を除き1908-1917年で、過去の作品と同じく米国の「ストランド」誌が初出。連載ではなく、ときどきの掲載であったことについて、訳者は(有り体に言って)ネタ切れではないか、と疑っているようである。もっとも、ドイルは娯楽小説作家として名を挙げることに疑問を感じていたと言われているので、積極的に執筆する意欲を、もはや失っていた可能性がある。 本作品集に収められた短編では、ホームズはもはや奇矯な異常人ではなく、単なる天才探偵として存在しているようにみえる。これでは読者として面白くない。現代までに出版されたフィクションには、ただの天才探偵などゴロゴロ居るので、この本をわざわざ繙く意義は、単に「かの有名な」ホームズとワトソンが登場しているから、ということだけになるからである。しかも本書の作品では、本格的な推理小説としての構成はもはや採られていない。冒険譚、に過ぎない。 だから本書に対する賛否はホームズに対する思い入れの有無で決まるだろう。ここまでホームズものに親しんできた読者になら、登場人物に対する”familiarity effect”が成立するけれど、そうでない読者がいきなり手にとっても、これでは失望するばかりではないか、と思う。 | ||||
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日本有数のシャーロキアン延原 謙の翻訳からホームズファンになった日本人も多いのではないか。私もその一人だが、この日暮の新訳には、とても気に入っている。やたら、古臭くなく、自然な日本語になっている。オリジナル原稿が掲載された雑誌の挿絵も載っているのがいい。また、より興味深いのは、当時のスターリング・ポンド(£)の為替レートを解説に載せてくれていることだ、これだけでも当時の物価水準、給与水準が、円レベルで把握することができるのだ。 | ||||
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もう30年以上に亘って何回繰り返し読んだか分からない。それでもいつ読んでも面白い。この短編集はほかの短編集より知名度は落ちるかもしれないが、秀作揃いである。頭脳派と思われがちなホームズが意外な活躍を見せる短編「最後の挨拶」。ホームズはやはり不滅だ。 | ||||
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題名にもあるように、これがホームズが最後に手がけた事件です。(この後にもシリーズは出版されていますが、年代にズレがあります)「最後の挨拶」は少し毛色の変わった話で、ドイツのスパイ逮捕に晩年のホームズが協力する筋立てとなっています。実際にこの時期には第一次世界大戦が始まり、ドイツはイギリスにとって敵国だったわけで、このあたりからも一人息子を戦争でなくしたドイルの気持ちがよく表れている作品だといえます。他にはホームズが病床で死の危機に瀕す「瀕死の探偵」、漏洩した国家機密をめぐってシャーロック・マイクロフトのホームズ兄弟が活躍する「ブルース・パティントン設計書」など珠玉の作品がギュっと詰まった1冊です。 | ||||
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