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キッドナップ・ツアー
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キッドナップ・ツアーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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子供とお父さんのひと夏の逃避行って話ですね。 いろんな「謎」があるのですが、物語が子供の視点から書かれているため、解明されなかったりします。 つまり、物語の趣旨は「娘が徐々に心を開くところ」を噛み締めるべきなのですが、「謎」も気になるんですよね。 人によっては、そのあたりが消化不良になりそうですが、私は微妙な父娘関係を面白く感じました。 決して優等生ではない父娘。 それだけに、しみじみとした「ワビサビ」のようなものを感じた作品です。 | ||||
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角田光代・著 しばらく会っていなかった父親(多分、別居だと思われる)に、「いいよ」と自ら誘拐される実の娘との、短い期間の話。 子供の視点で書かれているが、やはり作者が子供でない為に「子供らしさ」というリアル性は欠けているものの、思わずうなずきながら線を引いてしまう文がいくつかある。 今までに読んだことのない小説だった。話の構成がうまい。流れかたも自然で、しかも退屈せずに読めるので、久々に「おもしろい」と感じる作品だった。 少し物足りない感じもし、もう少し長く読みたかったが、あれ以上長いと話がダラダラする気もするのであの長さが丁度いいのかもしれない。 読後感に「このあとどうなるんだろう」と思わせる(それが不快ではなく、自然に続きを求める感じ方)結び方はとても上手だと思うし、角田さん独特の雰囲気が効いている。 | ||||
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こんなに便利な世の中になったのに、親だけは選べない。 この小説は親子の間に横たわるそんな絶対的なミゾを描いている。 なんでこんな家に生まれたんだろう?なんでこの人の子供なんだろう?そんな子供が抱く親へのミゾだ。物語は少女が別居していた父親に「ユウカイ」と称されて夏休みの何日間かを連れ回され、どビンボーをしながら、オバかな事や失敗を繰り返す珍道中。そのなかで少女が感じているミゾを丁寧に描き出し、それと向かい合い、ナットクしていく流れだ。 子供よりもむしろ20代〜30代の男性女性、ともに共感して読めるのではないか? この作者らしく、とても読みやすい丁寧な描写、そして感動。 オススメです。 | ||||
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小学校5年生の女の子のハルは、二ヶ月前にフラッと出て行ってしまった自分のお父さんに、おとなしく誘拐されてやった。いつもふざけてばかりいたお父さんなので、最初のうちは、2、3日もすれば帰れると思っていたが、お父さんは思ったより粘り強かった。しかし、お父さんのお金も底を突きだした。さあ二人はどうなるのか? ちょっとほろ苦い、駄目なお父さんと冷静な女の子の物語です。世界で一番美しいものは何だろうか? その1つに、「何をやっても駄目な人間が、取るに足らない事だけど、力の限りを尽くして一生懸命やっている姿」があると思う。そっこらじゅうでドジを踏んで、目を覆いたくなるような失敗をして、ボロボロになりながら、ほんの少しの成果を勝ち取って、心からそれを喜んでいる。イチローがクールな顔で世界記録を達せするよりも、100倍は美しいと思う。 だから最後にハルは・・・となったと思う。最後のお父さんとハルとのやりとりは、心にジーンときました。 | ||||
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まあ平たく言ってしまえば漫画チックな作品だった。自己表現の上手くできない父と娘のひと夏の冒険。こんなことあるわけないだろ、と思いながらも一気に読んでしまった。それはこの作品の空気が心地良かったからだ。 形は違うが親に対して自己表現の上手くできなかった時期、そんな時のことをふと思い出した。 ところで結局のところ、お父さんはお母さんに何を要求していたんだろう? | ||||
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父親に誘拐されて連れ回されるという、こんな体験は絶対ないだろうけど、夏に家族で行った海や旅館など、さまざまな夏の思い出がよみがえってきたのは、何故だろう。あーこの感じわかるわかるといった場面がでてきて、可笑しくなる。またこの不器用なおとうさんがいい味出してる。お父さんと2人になったら何話していいかわからなくってしまう感じもよくわかる。そして、最期までお父さんが取引していた条件は何だったのかはそのまま読者に余韻を残してくれる。 | ||||
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☆が四つの理由は主人公がちょっと暗いからなんです。あと「娘を返す条件」がなんだったのか付け出してほしかったです。しっかりものでお父さんが間違ったことをしようとすると注意するんです。主人公の気持ちもわかります。お父さんだけど誘拐されて不安になるという気持ち・・。お勧めします。¥(^^)¥ | ||||
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ぱらぱらとページをめくると平仮名やカタカナ表記が多く(「おとうさん」という言葉も頻繁に出てくるため)子供のための小説かあ、と少々見くびっていました。しかし主人公が体験するわくわくするような出来事に羨望をおぼえつつも、彼女の子供っぽさと思春期の不安定さに懐かしさと少しの苛立ちをおぼえながら、物語にすっかりはまっていました。少し前は主人公の気持ちに同調していたんだろうな、と思いながら、自分の成長にも気づけた1冊でした。 | ||||
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中学1年の僕は、いつも本を買っても途中で挫折していて、なかなか1冊読み終える事はありません(^^;)。しかし、この本は違いました。中学受験の過去問の文章で読んで、面白いと思い、家で見つけて読んでみると、ものすごく面白く、あっさりと最後まで読めてしまいました。その最大の理由は、出だしの書き方が、興味を誘うような書き方がしてあった事だと思います。普通の本なら、出だしのところでアウト!なのですが、この本は、いきなりお父さんに誘拐されるところから始まり、最後には感動的なお父さんの言葉が…本当に面白かったです。 | ||||
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なぜか、父親に誘拐され、旅に出ることになってしまった女の子。 ちょっと情けない父親と、気の強い女の子との遣り取りが、 風変わりな楽しさを感じさせます。ただ、はっきりした結論というか、テーマみたいなものが、 最後まで出て来ないので、読む人によっては、 物足りなさを感じるかもしれません。逆に、その辺りの、ちょっと曖昧な余韻が楽しめる方、 例えば、物語に直接は出てこない部分を想像して楽しめる方には、 オススメできそうな一冊です。 | ||||
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五年生の女の子ハルが、二ヶ月前から家にいないお父さんに誘拐されるというお話。 夏休み中の誘拐という名の小旅行の間に、父と娘の関係がどのように成長するかに重点が置かれているようです。 ハルの視点なので、父親の娘に対する不器用さが目立つが、父へのハルの不器用さもほほえましい。ぎこちないんだけれどいいなあと思えます。親になったオトナの人に読んでもらいたい小説。 | ||||
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一言でいうと、爽やかで面白かったです! ハルがいろんなところを旅する様子が目に浮かんできそうで、ひとつひとつのエピソードも魅力的。 なにより、強気で冷めたハルと、ダメなお父さんの会話が面白かったです。 あったかくて、すごく雰囲気のいいお話でした。こういうお話好きだなぁ・・・ | ||||
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少女を誘拐したのは、実の父親!父と娘の、せつなくホットな誘拐旅行。とんでもないダメ父親と冷めた娘だが、娘とのやりとりは友達感覚で、読んでいて楽しい。 2人の叙情あふれる一夏が、ユニークな文体で書かれている。親だからこそ、語ることができる厳しさがある。ラスト、ちょっぴり大人になった娘の一言がいい。 | ||||
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