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キッドナップ・ツアー
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キッドナップ・ツアーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 1~20 1/3ページ
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娘が読みたいと言っていたので、購入しました。 | ||||
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きっと幸せとはこういうものなんだと思います。 愉快な誘拐劇でした☆ | ||||
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私が小学生の頃、父が私にくれた本でした。 父と離れて暮らすことになり、最後に過ごした数日間の最後の日に、父が読んでいたこの本を『お前もこれを読みな〜』なんて渡してくれた本でした。 まるで私と父を描いたかのような本で、泣きながら読んだっけ。 この本をくれた日以来10年、父とは会うことはありませんでした。 父との思い出を、父のことを思い出したいときに、たまにこの本を開きます。 私にも父がいたんだなってことを思い出せてくれる大切な本です。 | ||||
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父親に誘拐される娘のはなし。そんな単純な話ではない。わたしは、60歳近い男性ですが、少女のほうに、心がかさなった。 父親と2人で、いろんな所へ行き、いろんな人と出合った。私の知らない別の顔を知り、もっと好きになった。 しょうもない父親だが、母親が出会った頃、ぴかりと光って見えたんだろう。大好きだ。 わたしは、父親と壁を感じていたし、別の顔(友人・兄弟のまえで笑ってる顔)を知らないまま、父親を亡くした。 ふだん父親と壁を感じてる人に、ぜひ読んで欲しい。 | ||||
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続きが気になって読むのが止まらない、と言う様なスリル、ドキドキ、ワクワク感はありませんでした。 どちらかと言うと、ゆったりのんびりしたい気分にピッタリ。私には正直少しだけ退屈でした。 誘拐犯に最終的に感情移入する(この小説では誘拐犯は実の父親ですが)と言う内容も目新しい物ではないし、最後までお父さんの目的もわからず。 同じ誘拐物では荻原浩さんの『誘拐ラプソディー』が好きです。 とは言うもの、やっぱり私は角田光代さん、凄い好きです。人の心の描き方がリアル。 | ||||
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取引の条件は、単純に「離婚」でしょう。 これが書いていないので、多くの人にはわけのわからない話になってしまったのではないでしょうか? 「嫁が離婚に同意しないので、子供を誘拐した」という結構エゲつない話なのに、勘違いして感動しましたとか言っている読者を見て、作者は何を思っているのでしょうか? この物語同様、きっと心に闇を抱えた人間なのでしょうね。 作者の経歴を読んで納得はしました。 | ||||
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あらすじについてはここでは書かないですが、結局お父さんが娘を連れ回す話としか読めませんでした。連れ回す場所が、海であったり山であったり場所が変わるだけで、その場所で、何があって、娘と父がどう変わっていくのかというのが読み取れませんでした。 たんたんと進んでいくお話が好きだという方なら読んでもいいかもしれませんが、物語の起伏、起承転結がはっきりしないので、つまらないと感じる方の方が多いと思います。同世代の子が読んでも「だから何?」という感想になるのではないでしょうか。 | ||||
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漢字が少なかったので、児童文学の位置づけでしょうか。 しかし、大人の私でも非常に楽しめました。 離れ離れの父と娘のひと夏のイレギュラーで濃密な体験が、淡淡と描かれています。 主人公の小学生の女の子が、思ったことを口に出せないところは、非常に共感が持てました。 一見格好悪いと思われる父親の、娘に対する気遣いや愛情をひしひしと感じることができる、よい作品でした。 | ||||
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このドラマを見たとき珍しく最後まで 見ました。あまり面白かったので、 この本を購入し読んだら すぐ映像がよみがえり大変気に入りました。 読みやすい文体で良かったです。 | ||||
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家を出た父にいきなり呼び止められ、小五女子を父親が誘拐する一夏の親子の旅行記。誘拐といっても、だらしない父親の小芝居に、しっかりものの娘がつきあっているあげているだけである。ある条件(最後までわからない)を母親が飲むまで、二人旅は続く。やがて、父親のだらしなさにうんざりしながらも、理解を示していく過程を成長としてとられている。 子供目線で物語りが進む児童文学だが、離婚してしまうお父さん目線で書かれると全く違うものになるだろう。 父親はこれから片親なしで育っていく娘に、こんなろくでもない父親がいなくても、不幸ってわけではないということを、身をもって教える。自分のだらしなさや情けなさをひたすら隠さずに子供に見せつける旅行。教育の根本を見せつけられた。こましな教訓をならべたり、上から目線の注意やお説教が、子育ての中心になってしまっている親は多いのでないか。自戒させられる。 そして、最後に、このお父さんのすべてといっていいほどの一言を娘に告げる。 「おれがろくでもない大人になったのはだれのせいでもない。 だれのせいだとも思わない。 だから、あんたがろくでもない大人になったとしても、それは、あんたのせいだ。 おれやおかあさんのせいじゃない」 肝心要の誘拐の条件が明かされないまま終わってしまうので、小説の主題が曖昧になると思って読了したが、改めて、作者がこらから大人になる子供たちや、親への強烈なメッセージを思い返し、誘拐の条件など、とるに足らないことだと思った。 | ||||
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恥ずかしながら、ドラマで角田作品にはじめて触れました "夏休みドラマ"とのサブタイトルに、子供向けかなと気楽に構えてましたが、思いの外、見応えのある作品に引き込まれました その言動、表情から、父親の心の葛藤、機微をあれやこれやと想像しながらのあっという間の1時間でした! 娘との小旅行は父親自身の心の踏ん切りをつける再出発のきっかけとして、母親に頼みこんだ?、 取引は、実はそんなものは無くて、ダメぶりを更に際立せることで、父親がいなくてもこの先、娘に寂しい思いをさせないための演出、猿芝居?? 感想はともかく、キャスティング妙の上質ドラマで、改めて原作を読み、角田ワールドに入門してみたいと思います( '∀`) | ||||
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小学生のころ図書館で読み、大人になった今でも忘れられず購入しました。 年月を経っても覚えているほどにこの本がお気に入りです。 忘れている描写や出来事もあり、懐かしさと新鮮さをまた味わいながら読みました。 あくまで主人公視点で続くお話。 大人の詳しい事情なんて雰囲気や予測でしかわかりません。 でもそれが同じ小学生だった私に親近感を抱かせ、忘れられなくなったのかもしれません。 父親の細かく後先を考えないところやしょうもなさは現実味がありすぎるwと苦笑してしまいます。 実際の大人にもいるよなぁって感じです。 最終的に父親の誘拐の動機などがはっきりわからない煮え切らないところがまた私のお気に入りです。 ある一種現実味しかないちょっといつもと違う日常のお話。 私は大好きです。 | ||||
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きっと楽しくて、きっといい加減で、きっと正しくて、きっと情けないお父さん。 誘拐され続ける娘は自分が子どもであるあたり前のことを旅の中で取り戻していく。 そして取り戻したときにはオトナの都合で、その世界から切り離されていく。 娘の視点だけで描かれた作品は決して言葉巧みなものではない。 むしろ作中の娘そのもので、言葉がでないもどかしさそのものが作品にも随所に現れており、決してそう快感や満足感が読後に満たされることはないだろう。 しかし、ゆるやかに描かれる物語の「予定不調和」こそがこの作品の本質なのだろう。 ひととひとがつながることは決して心地よさだけが得られるのではないのである。 | ||||
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著者の力量は、本書の刊行後に発表する多くの作品が高く評価さ れ、数々の賞を勝ち取ってきたことが証明しているところである。 本書は、著者の初期の作品で、新潮文庫としては一冊目の本である。 「夏休みの第一日目、私はユウカイされた」で始まるこの小説。 ユウカイといっても、ユウカイしたのは二か月前から家にいなく なったお父さん。だから「誘拐」ではなくて「ユウカイ」なので しょうか。 ごく乱暴に言ってしまえば、小学校五年生の主人公ハルと父親の ひと夏のユウカイ旅行をえがいた作品である。 お父さんのユウカイの目的と娘を「解放する」条件は、ハルをユ ウカイした後にお母さんにのみ電話で度々伝えられ、2人の間で 妥結しないのでハルはお父さんについていく(連れていかれる) ことが続く。 ちょっと斜に構えて冷めたハルと、だらしなく段取りの悪い定職 も持たない父が最初は合うわけがない。しかし、海水浴をしたり、 山の上にあるお寺まで歩いて行ったり、幽霊が出るという噂のお墓 で肝試ししたり、野宿に近いキャンプをしたりしていく中で、次第 にハルの気持ちは変化していく。そんな自分自身にハルも気づいて いく。 このお話はハルの視点で語られていくため、結局最後までユウカイ の目的はわからない。それもレビューの評価の分かれ目の一つにな っているようにも感じる。しかしその分、子どもらしい平易な言葉 で、親の視点から語られる親子の愛や絆を説教くさく語っているわ けではなく、瑞々しさを感じる作品である。 文庫版にある重松清氏による解説も素晴らしい。 | ||||
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裏表紙に、汚れが目立った。 子供は、これ中古品?ときいてきた。 | ||||
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中学時代にこの本に出会いましたが、社会人になった今でもふと読み返したくなる一冊です^^ 独特な雰囲気と爽やかな余韻が印象的な後味の良い作品だと思います☆ | ||||
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むずかしいこと抜きで、懐かしい小学生の夏休みに戻れる。父親と娘、多分どの家庭にでも多かれ少なかれ存在する、居心地の悪さ、恥ずかしさ、いらいら、悲しさ。気が利かなくて段取りが悪く、かっこわるいお父さんが最高に愛しい。飾り気もわざとらしさも一切ないシンプルなストーリーで、伝わる人にはめちゃくちゃ伝わる。 | ||||
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二ヶ月前から別居している父親が娘のハルを誘拐し、二人で旅をするロード・ノベルなのだが、この父親も我が子の前で自らの弱さを平気で露呈してしまう人物として描かれている。キャンプ地で火をおこせず落ち込んでいる彼を「私、早く火をつけられるようになるよ、きっとコツがあるんだよ、それを覚えるよ」となぐさめるしかない。そうしてロードしながらハルは、それまで知らなかった父親の姿を見て行くのだけれど、だからといって、感動の心の交流が生まれるわけでもない。 従って、物語は父親に、臆面もなく「いつかは大人にな らなきゃならないってことだろうな」などと言わせるはずもなく、ハルに対して「おれはろくでもない大人だよ」、「だけどおれがろくでもない大人になったのはだれのせいでもない(略)。だから、あんたがろくでもない大人になったとしても、それはあんたのせいだ」と宣言させる。 えらい。 | ||||
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この本は、全て小学生のハル視点で描かれていて、緊張して饒舌になるのに肝心な事は声に出せない、他は何だって選べるのに家族だけは選べない、等と子供の心の世界を上手く描いた作品だと思いました。 ハルは焦ったりすることもあまり無く、内面は大人びているのにも関わらず、外見は小さくて背の順は1番前というのも上手いな、と思いました。 しかし、この作品は子供よりも大人の方が、共感が出来る部分も沢山あって面白いと思います。 | ||||
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別居中の父親が小学5年生の娘を誘拐して旅をする話。誘拐と言っても、毎日妻には電話していて、そのたびに要求を呑めば娘を家に返すと言っているようだが、なかなか進展せずに、娘は娘で非日常的な毎日を楽しみ始める。 最後は金がなくなったのもあって、娘をうちに返すのだが、動機が全くわからないし、父親が人間臭いのはいいけど、まあ社会に適応できてない人で、あまり感情移入もできない。読後感は「結局なんだったんですか」という感じ。 | ||||
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