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恋文の技術
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恋文の技術の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全97件 21~40 2/5ページ
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以前に夜は短いし歩けよ乙女を読んだことがあり、言葉の表現が面白かったのでこちらも読んでみた。 本作にも「阿保のパイオニア」、「狙いすましたように誤手を打つ」等々面白い表現が満載であった。 「 俺たちは自分の想いを伝えるために文章を書くというように言われます。だがしかし、そこに現れた文字の並びは、本当に俺の想いなのか?そんなことを、誰がどうやって保証するのか。書いた当人だって保証できるかどうか分からない。自分の書いた文章に騙されているだけかもしれない。じいっと考えては書き考えては書きしていると、不思議でならなくなってくるのです。自分の想いを文章に託しているのか、それとも書いた文章によって想いを捏造しているのか。」 私もこれまで、書かれている文章の内容如何で、書いた人がどんな人かを判断していたが、書いた本人も書いたことが本音かどうか分からないことがあるのであれば、短絡的に決めつけるのは危ういと思った。 | ||||
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笑いあり笑いあり、でも心がほっこりする恋文小説。文通したくなること請け合い。 書簡体小説はあまり読んだことはないが、手紙の執筆者が一貫して同じというのは珍しいのではないか。相手からの返信内容は一度も載せられていないのに、主人公からの手紙だけでやりとりが把握できるのも上手い。 主人公は複数人と文通をしているので、日付と照らし合わせて見てみると、ああこの出来事があった裏にはこの人とのこのやりとりがあったためか、など新たな発見があって面白い。 主人公が辿り着いた恋文の技術、なるほどと思った。とても素敵な恋文だ。私もあのような素直で心温まる恋文をもらってみたいものだ。 | ||||
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ここの駅が好きなので、出てくる小説だと知り読みました。 独特の書き廻しで軽妙ですね。 著者の小説では妄想型主人公が多いのでしょうか? 主人公の恋の成就は?たぶん小説の後日で叶うのでしょうという感じの終わり方。 読後が悪くないので良いのだと思います。 | ||||
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わたしの森見登美彦作品との出会いは「夜は短し 歩けよ乙女」。それから他の作品を読み漁っていきましたが、その中でも1番好きなのが本書「恋文の技術」です。 本書の1番の特徴は構成でしょう。物語を読むというよりは手紙を読むという感じです。その手紙のやり取りによって物語が構成されています。 これは読んでみないと面白さが分かりませんので暇な時間がある人は是非お勧めです。 そして、この作品をより一層楽しむためにも、他の森見登美彦作品を読んでおかれることをお勧めします。なんとなく他の森見登美彦作品と繋がってそうで繋がってないのが森見ワールド。そんなことを考えながら読むのもまた楽しいのです。 ちなみに、本書を読んでも恋文の技術は全くもって上達しないかと思いますのでご用心。 | ||||
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本書には森見登美彦本人が、「実益のないことがしたい」主人公守田一郎の学生時代の知人でかつ文通相手として登場します。 したがって、本書を読む前に、森見登美彦の過去の作品、「夜は短し歩けよ乙女」を先に読んでおくと、その小説のネタ(パンツ番長など)は守田一郎の手紙から盗用したのだ、といった文通のやりとりでニヤリとほくそ笑むことができます。 ただし、登場する森見登美彦は、あくまで本書の主人公守田一郎の目から見た森見登美彦ですが。 白ヤギさんのように手紙を書きまくる守田一郎。嘘に交えて本当のことも言っている。 その相手は前述の森見登美彦のほか、後輩「マシマロ野郎」の小松崎、厄介なお姉様の大塚緋沙子、見所のある少年まみやくん、心優しき妹、そして出すことのない伊吹夏子さんあての失敗書簡。 守田一郎は言う。 「教訓を得ることもできない阿呆な話が人生には充ち満ちている」 | ||||
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まだ読んでいる途中だがとても面白いのでレビューしたくなってしまった。5年という永遠とも思える貴重な時間を一人の女性に捧げてきた身としては非常に為になるとともに耳の痛い文もある。しかしながら偶然図書館でこの本を手に取ることができ幸せであった。 それから、北陸の情景描写が素晴らしい。当方この舞台の隣県に住んでいるので「全てが灰色」というのは正に言い得て妙だ。冬になるともっと凄いぞ。太平洋側から来た連中は高確率で鬱を発症する。 ともかく、今片想い等で悶々としている諸氏には一服の清涼剤となること請け合いだ。 | ||||
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作中で京都周辺の物語しか書けないと比喩される森見作品の中でも、 「夜は短し歩けよ乙女」や「四畳半神話体系」に近い文体や世界観の作品です。 たくさんの登場人物が出てきますが、物語は全て誰かが誰かに送った手紙という コミカルな設定で、手紙の内容はひじょーにくだらない内容なのですが、 言葉のチョイスは絶妙だし、多くの名言が散りばめられて笑えます。 個人的に森見作品の中で一番好きかも。 | ||||
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森見ワールドには変わりないですが、話が繋がっていく楽しみがありました | ||||
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私自身、森見さんの本を読むのはこれで4作品目となる。 それぞれの作品を2/3程読み進めた時にいつも思うことがある。 「あれ、自分はこの作品に対して、いつのまにこんなに愛嬌を感じていたんだろうか」 なんともへんてこな感情だ。これは『恋文の技術』も例外ではない。 淡々とした文通のやりとり、くすっと笑える洒落。 目を見張るような、大どんでん返し的な要素はないのにもかかわらず、残りのページ数をみて悲しくなってしまう。 森見さんの作品に触れたことのない方でも、きっと最後には、なんだか心が温かくなったなぁ、と感じると思う。 | ||||
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森見登美彦作品をいくつか読んだことがあるなら確実に“買い”です。読んだことがないなら、太陽の塔や夜は短し歩けよ乙女などを読んで下さい。たぶんその方が楽しめる。あまり褒めてハードルを上げてしまうのもアレですが、僕が今まで読んだ本の中でもトップクラスに面白かったです。 | ||||
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評価は良いだったのに届いたものは帯もついていてとても綺麗でしかも早く着きました♡ありがとうございました(o^^o) | ||||
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2009年に出た単行本の文庫化。 能登の実験所に飛ばされた大学院生が、京都に残してきた友人、先輩、家族たちへ送る書簡という形式の小説だ。 個性的でアホな登場人物たちが、ばかばかしく気の抜けるような事件を起こしつつ、青春を謳歌する、いつもの森見作品で、ファンには満足の一冊だろう。 | ||||
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森見ファンの私のすすめで娘に買いました。 独特の世界観にはまったみたいです。 | ||||
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恋文の技術を読んだ。やはり安心の森見クオリティである。1ページ目からこの小説は確実に面白いと思わせるようなパワーを発散していた。森見さんの小説には我々の心をつかんで離さないものがある。どうしてここまで惹きつけられてしまうのだろうかと考えていると、なんとなくだけど一つの考えが浮かびあがってきた。 おそらくそれはきっと登場人物たちが筆者に深く愛されており、我々もその愛を感じてなんだか安心してしまうからだろう。 とにかく彼らにはこれから楽しいことがいっぱい待っているに違いない。そんな気持ちになってしまうのだ。 主人公はいろんな人達に手紙を書き、中には嫉妬や怒りなどの感情が含まれているときもあるが、それでもいつだってそこには深い思いやりと優しさが込められている。 我々は登場人物たちの手紙のやり取りから、彼らが暖かくて強い信頼の糸で結ばれていることをはっきりと感じる。 そしてそれがとても貴重なものだと理解しているから、その世界の優しさに恋焦がれてしまうのだ。 こんな素晴らしい世界を生み出してしまう森見さんの才能を目の当たりにすると、ひたすらそれを称賛したいという気持ちと同時に、ちょっとした畏敬の念を感じて立ち尽くしてしまいそうにもなる。 恋文の技術。大切な誰かと分かちあいたくなるような優しくてキュートな小説だ。 | ||||
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森見登美彦氏のファンですが、これまで読んだ氏の小説の中で一番のお気に入りです。既に沢山のファンの皆様がいろいろ書かれていて、それぞれ正しいと思うのですが、エンターテイメント性を書かれている方は多くても、感動したと書かれた方は意外といませんね。私は終盤、かなり感動して涙ぐんでしまいました。冒頭からのばかばかしいやり取りが続く中から、終盤にいたり、主人公の過去の想いが少しずつ明らかになって行きます。そして最後の彼の渾身の恋文と告白の方法、そしてそのための彼のトリック。。。みんなへの大文字山への招待状が、ミステリー仕立てになっていたり(本当は誰がこれらの手紙を書いているのか?)。。。そして、冒頭からたびたび登場する「赤い風船」の本当の意味。。。軽妙な調子で書かれていながら、かなり手の込んだ小説です。残念ながら最近の氏の作品では見られないようなエネルギーと完成度の高さと合わせ、この作品を5つ星にて推薦させていただきます。 | ||||
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「夜は短し」もそうですが、森見さんの作品は、 10代に読むと、本当に笑えますし、面白い。 なにより小説が好きになるキッカケとして、森見さんほど優れた作家は今のところいません。 日本を代表する大御所作家でも、こういう作品は創れないでしょう。 こういった感じの若者向けの小説がもっと増えて欲しいです。 日本の小説は入口が大変狭いので、それを広げたという意味でも大変評価できる作家さんだと思います。 ただ、作家としての引き出しの少なさと、読者に訴えかける力や思想性など、作家の総合力で言うとまだまだなような気がします。 森見さんは、そういうものを意図的に排除してるのかもしれませんが、それがいつか自分の首をしめるかもしれませんし、 直木賞の選考委員が指摘したように、若さとセンスに頼り過ぎていて、一過性の人気で終わってしまう可能性もあるかもしれません。 森見さんには今後、殻にこもらず、いろんなジャンルに挑戦していって欲しいです。 今後、こういう作風の作品がエンタメの分野で幅を利かせると思います。 流行作家の代表格ですし、未来のエンタメの先取りとして森見作品は一度読んでおいて損はないかと。 大人になると、費用対効果の観点から「タメになるもの」を求めてしまうので、 やはり10代の学生時代に読むのがベストです。 兎に角楽しい小説です。 オススメ! | ||||
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森見作品の中で一番好きな本です。書簡形式をとっているおかげか、読む人によっては読みにくいと思われてしまいがちな「森見節」もスムーズに読めます。 全編ギャグも小ネタも冴えてる。先輩の「死ねばいい」にはつい噴いてしまった。 ラストシーンも爽やかで読後感がいいです。 | ||||
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森見さんの大ファンですが、その中でも間違いなくいっとう好きな作品です。 京都から能登半島の研究所に飛ばされた大学院生・守田一郎が、京都にいるかつての仲間たちに手紙を書きまくる書簡体小説。守田君の書く手紙のみで構成されていますが、きちんと話が繋がっていくのが面白いところです。 友人にはひねくれてみたり、先輩には慇懃無礼にしてみたり、家庭教師先の少年にはちゃんと先生らしくしてみたり、妹には偉そうにしてみたり、「あの人」にはずけずけとものを言ったり、意中の人にはなかなか手紙の方向性が定まらなかったり…最初はなんてヒネクレ者かと思いましたが、各々に送られた手紙を読んでいくうち、彼の愛すべき人物像が浮かび上がってきます。なんという愛すべき、魅力的なヒネクレ者であろうか! 森見さんの持ち味である独特の言い回しや言葉の面白さも余すところなく発揮されており、ついつい朗読したくなるほど。 「おっぱい事件」や「失敗書簡集」など、公共の場で読むと危険な(笑いが止まらなくなるから)ほど、おなかの底から笑える阿呆らしいエピソードが満載なのに、最終的になんだかあたたかい気持ちにさせられるのがなんというか、やられた!という感じです。 そんな気持ちにさせられるのはやはり、綴られているのが「相手とつながりたがっている言葉」だからでしょうか。誰かに届けたくて、考えて練られて綴られたことば。だからこそ、思い切り笑った後おなかの底からほっこりあたたまる、そんな力を持っているのかもしれません。 | ||||
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まず、初めに。 この小説は、絶対に、周囲に誰もいない状況で読み進めたほうがいいです。だって笑いなしでこの小説を読み進めることなど不可能ですもん! 私は周囲に誰かがいる状況でこの小説を読み進め、エライ目に遭いましたよ(笑) 静かにしておかないといけない状況でこの小説を読んでいたもので、頑張って笑ってしまいそうになるのを抑えようとしていましたけれど無理でした(笑) なんで手紙(恋文)を文語体で書く? その後、何故にあそこまで口調が砕ける??(笑) ああいう恋文が届いたら私は全力で引きますよ(笑) とはいえ、森見さんの小説にはこういう「馬鹿らしい」要素が好きなのですが(笑) あのような「馬鹿らしくも愛おしい」お手紙を書く守田一郎氏に私も直に会ってみたいです!(笑) | ||||
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基本手紙のみで物語は進んでいきますが、決して飽きません。 たくさん散りばめられた小ネタや人物の行動に吹き出してしまうこと請け合いですので ※電車で読んではいけません※ 主人公や周りの人達が非常に好感の持てる人ばかりですし、 良い意味で馬鹿な人物しか出てこないので楽しく読めます。 物語としては劇的なことなく進みますが それが大学生のモラトリアムをいかにも表していていいのではないでしょうか。 どうでもいいですけど、天狗ハム食べたいです。 ライトノベル好きな大学生〜ラノベ懐かしい大人にオススメです | ||||
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