塗仏の宴 宴の支度/宴の始末

評判

塗仏の宴 宴の支度/宴の始末の評価:

4.14/5点 レビュー 88件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.14pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全93件 81〜93 5/5ページ
No.13
(5pt)

京極驚愕の超新星爆発!

これは凄いぞ!京極は、精緻な細工物のような巧妙な作品を作ってきた。それによって賛嘆されてもきた。しかし、ここでは、自分から小世界での完成などというものを、爆砕させる。読み終わっても何も分からない。なぜ中禅寺は、「あれ」が「あの人」だと断言出来たんだ。あの老荘思想にかぶれた彼の嫌な元上司は、中国大陸で何を見てきたんだ。どうして、「あの人」は「あそこ」で「あんなこと」を言うんだ?読み終わっても、何も「始末」など付けられていないことが分かる。そんな「仕掛け」だ。「宴」は終わらない。始まろうとしているだけだ。
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597
No.12
(5pt)

最後まで飽きさせない巧さ

 京極夏彦自身は「支度」と「始末」は別のもの。と言うらしいが、確かに不可能ではないがそれにしては「支度」の終わり方が不自然すぎる。やはり両方とも読むのがいいだろう。ただ自分の場合は間が空いてしまったが。 下巻に入ってもすぐには本筋にはならない。また脱線して伏線が出てくるわけだ。まず、「支度」にはいなかった村上貫一という刑事。家庭崩壊中の中妻は怪しげな新興宗教に。加わって木場修太郎を捜している青木文蔵の視点と編集者である鳥口守彦の視点で基本的に展開される。苦労したのは登場人物が多いことだ。スローペースながら面白いので整理しながら読み進めるのに自分は苦労してしまった。読み終わってみるとそれもそのはずだと思う。だが、それだけの人を用意しての最後かというとどうも言えない。結末自体はミステリ的で好きである。よく考えてみれば、と何度思わされたことか。 スローペースであり、なかなか本筋にはつながらない。伏線でもあるからはずせない位置ではあるが。それでも飽きなかったのは京極夏彦の巧さなのだろうか。会話で人を魅了する力はあると再実感。村人五十人殺しの謎、成仙道なる怪しげな集団や、寿命が延びるとか言うみちの教え修身会、韓流気道会という武道集団。京極堂の「世の中には不思議なことなど何もないのだよ」を噛みしめつつ、じっくり味わって欲しい。長いが、読む甲斐はあると思う。
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597
No.11
(5pt)

前編。

とうとう2冊に分かれた京極本。覚悟はしていましたが、中を開いてみると、短編のようになっていて、思っていたより、読み進めることが出来ました。
この作品は、大変登場人物が多いです。そこで人間関係を整理する力を必要とします。
今回は今まで以上に過去の作品の登場人物が、重要な場面役割で出てきます。もう一度ウブメから読み直したくなりました。
関口君の壊れ具合は見ものです。大変心配になりました。
文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫)より
4062738384
No.10
(5pt)

ようこそ、いらっしゃいませ。

この宴の支度では、まだ謎かけの段階です。
忽然と消えた村と村人たち、不老不死の生き物、霊能者や宗教団体など、個々のエピソードも、いつもの京極ワールドに誘引する魅力がたっぷり。
さあさあ、一体何が始まるのやら、今回は前作までを上回るすごいことが起こっているのじゃないか、と期待させてあやかしの世界に入っていくわけですが…。
さて、宴の始末はいかに?
どうなんでしょう?
文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫)より
4062738384
No.9
(5pt)

短編集のような長編

京極堂第6作。この作品は今までと趣向が異なり、まるで6つの短編集ともとれる構成をしている。つまりは独立した6つのストーリーが展開するのだが登場する人物はいずれも過去の京極堂の作品の登場人物で、ただ一人新顔なのが多々良先生だ。やはり京極作品は最初から順番に読むことが重要なようだ。そうでないと今のストーリーを理解できなくなりそうだ。
いつもと趣向が違うためか息抜きしながら読める。大海を泳ぎ切る感触が今までに比べて無いが、それはそれで楽しい。京極堂の全キャラクター総出演と言った感じの作品だ。
文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫)より
4062738384
No.8
(4pt)

ずらりと並んだ宴の料理

 長い長い宴の始まり、卓上には色とりどりの料理がずらりとならべられてい
ます。過去に京極堂で供された定評有る料理も、あたらしい美味しそうな料理
も・・・。ところが「なんで?」と思わせるような、いかにも不味そうな料理
も並んでいます。設えは完璧、でも給仕の態度がいつもとはちょっと違う。
「大丈夫なのかな?」という一抹の不安も過りますが、きっとこれは「宴の始
末」でちゃんと味わわせてくれるるのだろうという期待をもたせてくれるもの
です。兎に角読み進んでみましょう。
 
 劇中では完璧な関西弁を喋る俗悪で下卑た人物が登場しますが、「宴の始末」
を通して読んでも、彼に関西弁を喋らせる必然性が全くありません。非常にネ
ガティブな印象を受ける性格を負わされた人物が、何の必然性もなく関西弁を
喋るというのは、どういう意図を持ってそうさせたのか作者に尋ねてみたいも
のです。関西の方には不愉快に思われる方もいらっしゃるでしょう。身体的・
精神的な障害を「障碍」と表記するほど細やかな心配りをみせる筆者だけに、
非常にこの部分は意図的なものを感じてしまい、冷水を浴びせかけられたよう
な気持ちになりました。故に★ひとつ減です。
文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫)より
4062738384
No.7
(5pt)

宴の準備は整いました…

京極堂シリーズの集大成と思わせるようなキャスティング。
各章で過去シリーズに登場した人物を中心にして話は進んでいきます。
現段階ではそれぞれのストーリーが微妙に重なるだけで全容は想像できません。
もちろん後編(宴の後始末)があるので「?」を沢山残して終わりますが、
最後には「!!」もありました。
早く続きが読みたいです。
もちろん、前作までのシリーズを全て読まないと楽しさは激減しますので要注意。
文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫)より
4062738384
No.6
(5pt)

いいね!

今までの登場人物が続々出現!いいですね!彼らのその後のストーリーがあるってのは!いや、いいもんです。
文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫)より
4062738384
No.5
(5pt)

サスペンス色が増してます。

前作でシリーズの完成形に到った感がありましたが今作は今までとは違った意味で非常に怖い作品であり新たなるスタートともなっているのではないでしょうか。構成も従来とは趣が違い本書は連作形式、次作は従来通りの構成となっております。本書は6章から成っており各章お馴染み・懐かしいメンバーを軸に互いが微妙な共通項・関係を持ちながら徐々に進行します。(分量はありますが読み易いので即読了に到ると思います。)中でも衝撃的だったのは最終話。サスペンスが最高潮になるラストは鳥肌モノ。「始末」は更に恐怖・不気味さが全体を覆います。
文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫)より
4062738384
No.4
(5pt)

まあ不思議は確かに、ない。

coachのかばん。JALカード。ユザワヤ友の会会員証。ゾリンゲンのポケットナイフ(貰い物)。カシオのPDA(lowest-end)。ヨメの年金手帳(なぜか二冊)。ここ3年分くらいの給与明細(せめて開封しろよ)。携帯カメラなんていらん電話。財布。一月分の私的福利厚生費全額。さあもうおわかりでしょうか。上記は本日私が東葉高速鉄道の網棚に置いてきた物の一覧です。あのね。素面だったんですよBelieve it or not。見ると不幸が訪れると言われている妖怪の描写を読んでいると、乗り換えの西船橋駅でドアが閉まりかけてる。あわてて飛び降りる。もちろん架線橋渡ってホームを移動する間も目は文庫本に釘付け。それから総武線は東船橋まで行ってからかばんがないことに気づく。京極某は至急私にカネ返せ。あなたのせいだ。いや、お金よりも重要なことが。私に憑いた京極某は、私の愚息と同名の、能弁な古本屋と雖もそう簡単には祓えまい。
文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫)より
4062738384
No.3
(5pt)

怖かったし恐かった

 彼の小説は2作目だが、なかなか面白い。1000ページ近くあるものでもあっという間に読んでしまった感じだった。それでかつ、1つ1つの話は覚えている。 最初と最後は怖かった。結構怖い。茜の一人称から死に様へいくところの淡々とした心理描写は読みたくない。現実味を帯びすぎて怖かったような気がする。その最後の「しょうけら」は最初の「おとろし」の直前にあたる。そこまで4編と過去を並べ、脱線して今に持ってくる形は、京極堂の蘊蓄じゃないか。そう言う意味でこの連作集は特殊で、最初の一編を除くと過去から現在にきているという。途中関口巽の牢獄内での様子が書かれているが、それも読みたくない。恐いのと怖いのの両方を一気に味わってしまった感じだった。最初の「おとろし」。村人全員失踪、大量殺戮・・・本当か嘘かも分からないが、新聞記事にもなっている。どう見ても恐すぎる。最終的にこれにつなげるために脱線もしてしまうし、支度ではまだつながってはいないが。 これは「宴の支度」であり、始末に続いていくのだろう。まだ読んではいないが、この「支度」も、それはそれで話は成り立っている。だがまあ、「京極堂を誘い出す計はなる」と帯にもあるように、「始末」も読んで新たに楽しめるのだと思う。しかしハイペースで読んだので疲れた。京極堂や多々良先生の蘊蓄も面白いので、その点はゆっくり読んでもいいと思う。寧ろそうお薦めする。複雑だから京極夏彦を最初に味わうなら、お薦めは出来ないと思う。面白いし、何よりホラー性のある怖さと、ミステリー性!のある恐さがかみ合っている様は最高だ。
文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫)より
4062738384
No.2
(5pt)

妖怪大戦争・・・榎木津礼二郎の大冒険

京極堂一味が、シリーズ最大の窮地に立たされます。毒の煙霧の立ち籠める、地下迷宮に迷いこんだような、前半の窒息感。それだけに後半、いよいよ反撃に転じた時の解放感は圧倒的です。中禅寺秋彦は、最大の敵と立ち向かいます。すべては、彼を呼び出すための罠でした。その危険を悟った、男、榎木津礼二郎が、ついに、本気になります。ちぎっては投げ、ちぎっては投げの大活躍を繰り広げます。榎木津の中禅寺への友情が、あなたの胸を熱くします。もちろん京極堂一味は、それぞれの持ち場で、全力の戦いをしていきます。お楽しみ下さい。
文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫)より
4062738384
No.1
(5pt)

文庫

 待ちに待った、京極堂シリーズ文庫版の最新刊。 これの「下巻」にあたる、「塗仏の宴 宴の始末」は10月15日に発売。 ノベルス版は読まず、文庫化するのを待つ人は多いので、これを待ち遠しく思う人は多いのではないでしょうか。
文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の支度 (講談社文庫)より
4062738384