塗仏の宴 宴の支度/宴の始末

評判

塗仏の宴 宴の支度/宴の始末の評価:

4.14/5点 レビュー 88件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.14pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全93件 61〜80 4/5ページ
No.33
(4pt)

百鬼夜行シリーズの短編集。結末は未完。

京極堂シリーズのキャラクターが巻き込まれる事件、5作品の短編集ながら、西尾維新風にいえば問題編といったところでしょうか?あまりなじみのない妖怪にまつわる5つの話に、カルト、洗脳、記憶、自我など問題を内包させています。各短編は解決せず、次作の「塗仏の宴 始末編」で答えが提示されます。
塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス)より
4061820028
No.32
(5pt)

宴の支度

当時京極堂の新作かと暢気に手に取ったものの驚愕。私的にが第一部ヤマ場を迎えた作品、シリーズを総括する序章といいますか。織作茜が関口が木場の身内が…これだけ入り組んでストーリーは錯綜しているにも拘わらず読んでいて時系列がごっちゃにならなかったことにも吃驚。
塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス)より
4061820028
No.31
(4pt)

分厚くていいv

まず、京極夏彦さんの著書の何が良いかと言うと、やはり本の分厚さ!(笑)
読み終わった後に達成感さえ湧きますv
難点としては、本が壊れやすい(破れやすい)ので、図書館で借りると、背表紙と本が分裂していること。
まぁ、買えばいいわけで・・・
内容は、今回も榎木津探偵がかっこよかったですv
彼は、サイコメタリストなのかな。
人の過去が見えるらしいです。
そんなもんが垂れ流しに見えてたら、ちょっとしんどそうです。
催眠術や薬物で人は操れるのか!?というゲーム、最初はバラバラに思えていたいろんな枝が、最終的に一つにまとまる手腕は、いつものことながら素晴らしい!
二回読むと、なおよくわかると思います。
関口センセ、壊れてないといいなぁ。
塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス)より
4061820028
No.30
(5pt)

文明批評としても優れたミステリー

京極堂シリーズ第6作。新書上下巻合わせて1,200頁を超える大作である。登場人物も多く、複雑な作品であり、高い集中力を持続させなければ、途中で混乱する可能性が高い。よほど記憶力のよい人でなければ、忙しい毎日の中で少しずつ読み進むのに適した読み物とはいえず、ある程度集中的な読書が要求される。本書に取り組める幸せな境遇にある読者は、そう多くないのではないか、と思う。
作品の質は非常に高い。以前の作品同様、謎の解明が読者にできるつくりではないから、これもまた推理小説として読むべきではなく、壮大なミステリーとして楽しむ読み方がよいと考える。また本作品には、共同体、とりわけ家族のあり方について示唆に富む記述が随所にみられ、緩衝剤として機能していた「あいまいさ」が近代思想によって失われつつある現代の危うさを告発している点でも、注目に値する作品である。
塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス)より
4061820028
No.29
(5pt)

今まで続けてきて、

 とうとう新書サイズ一冊でまとめるのは不可能になったのか、宴の始末、仕度と、事実上上下間構成。
 仕度は本当に仕度で、たぶん、始末において解決されるべき事件の始まりを予感させるものばかり。じれったいといえばじれったいが、どうしても続きが気になってしまう。
 やっぱり、この長さをノンストップで読ませるのは京極夏彦の筆致があってこそ。特に、この仕度の最後は前の女郎蜘蛛を読んだ人にはかなりの衝撃がある。
塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス)より
4061820028
No.28
(4pt)

長い!じれったい!

じわじわじわじわ責められて「一体何だ!早く来い京極堂!」と叫びながら結局次巻に持ち越し、これでは蛇の生殺しだと身悶えた。関口しかり、とにかく今回は全員が踊らされる。私も一緒になって踊るぞ、といいたいくらいだ。でも、これで確信した。百鬼園先生の名前が関口の口から出た以上、正体が明確にわかる。なんでこの人はこんな読者を試すんだ?おもしろいか?おもしろそうだが。ストーリーとは別な所で妙な小細工が施されている。それがまた私達が京極っは面白い、と公言する由縁でもあるのだが。あぁもう!じれったい!色んなところでじれったい。次巻は次巻で色々大変なことになっているのだが、土台の固め方が尋常ではない。固い。我慢して長い文章を読んでいると色々楽しいのだ。是非ともご賞味くだされ。でもこの本だけではじれったいだけなので、星4つ。
塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス)より
4061820028
No.27
(4pt)

読み返すと時間がかかる本です。そこがいいのです。

これは是非とも先入観を持たずに読んでいただきたいです。しかし、ちょっと書いてしまいますと、本書はいわゆる上巻にあたるのですが、最初は短編集のようです。どのお話も背景の事情は一連のもののようですが、表面は繋がっていないように見えるからです。一体どうなってるのかどういう話しなのか、叫び出したい気持ちになります。もうちょっと詳しく書きますと、あなたは自分の記憶に自信がありますか? 人は特に意識していなくとも、記憶にべったりと依存して生きています。記録を読んだり見たりする以上に記憶に頼っているのです。当然といえば当然ですよね。さあ、読んで下さい。
塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス)より
4061820028
No.26
(4pt)

宴の始末を読んで

待ちに待った始末編です。今作品は塗仏の宴、上下2巻の下巻になります。あたりまえですが、今作品から読んでも読めないことはないですが、おすすめはしません。
支度編を読んでから手に取る方が多いと思うので楽しみにしている方ばかりだと思います。私は始末編がとても長く感じたのでいつ物語の真相があらわになってくるのかといそいそと読みました。宴というだけあって上巻の登場人物が乱れに乱れて行列をなす様はまさに”宴”そのものです。
ただ、期待が大きかったからでしょうか、憑き物おとしがあっさりしすぎていました。そう感じたのは始末編に入ってから、中禅寺が多くを語らずとも、関係者(読み手も含め)たちが真相を知り始めていたからだと思います。物語のからくりが大きすぎて逆にそのスケールを縮めてしまったというのが今作でしょうか。謎解きよりも、妖怪談義、そして、シリーズに共通して登場する人の心に住まう本物の妖怪を堪能できるのが宴の始末だと思います。他の方のレビューにもありましたが、今作から百鬼夜行シリーズを読み始めるのはやめたほうがいいです。
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597
No.25
(5pt)

後編。

その登場人物の多さに、時間が空いてしまうと、誰が誰だか分からなくなる気がしたので、前編に当たる「支度」を読み終わって一息着く間もなく読み始めました。
短編集のような「支度」がどのように纏められ、始末されるのか。催眠をテーマにした作品なので、誰がその術に落ちているのか、落ちていないのか、どきどきはらはらでした。
エノさんが腰の重い中禅寺を立ち上がらせるシーンは必見の価値があります。いつも名(迷)言を生み出すエノさんの言葉を何度も読みました。
後半の混乱大行進のシーンは圧巻です。
憑き物落し百鬼夜行シリーズ、間違っても本作を一番最初に読まないことをお勧めします。(出来ればウブメから順番にどうぞ。)
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597
No.24
(4pt)

ここはどこ?

「宴の支度」に誘われて、ここまでやってきました。
正直、この物語には、京極堂シリーズの集大成的なものを期待していたのですが、読み終わってみると、何だか放り出されてしまったような寂しさが残ります。
京極先生、今回は放置プレイですか?
謎は一応解決します。
けれど、本当に肝心なことは何も謎解かれていないように思えて仕方がありません。
前作までも、伏せられたままのカードが残されているような飢餓感は多少あったのですが、この作品においては、開かれたカードの下に、まだもう一枚本当の黒いカードが置かれています。
後半、点と線はどんどん加速しながら繋がっていきますが、その展開についていけず、集中力が途切れそうな部分もありました。
もうりょうやうぶめなどは、一点の核心に向けて読者を引っ張る勢いがあったのですが、これはその核心に辿り着いたかと思ったら、そこからまた拡散していくかのよう。
大団円であるはずの場面も、妙にサスペンス劇場のような陳腐さを感じてしまいました。
今回は京極堂が最後の一本締めをやらないで、すたすたと立ち去ってしまった感じでしょうか。
このシリーズのピークはもう過ぎたのか、いや、新たな展開を迎えようとしているのか、判断つきかねます。
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597
No.23
(4pt)

オールスター作品

この前後編2冊で、主要登場人物から過去作の登場人物まで、
捕まっちゃったり、死んじゃったりした人以外は、ほとんど
登場しました。
今まで読んできた読者は普通に楽しめるのではないでしょうか。
また、今までちょっとずつ出てきた京極堂の過去が明かされます。
そういう意味でも集大成です。
また、いつもの薀蓄もパワーアップして謎の古代文明へと言及します。
しかし、これだと影の黒幕という今までには無い、漫画チックな展開。
この人を敵として、まだ話ができそうなのでいい意味でも悪い意味でも、
かなり漫画っぽくなったな、というのが今作の印象です。
評判が悪かったので、私はこの後の作品を読んでいませんが、
作者自身もやりすぎと思ったのか、この影の黒幕には次作では、触れて
いないようです。
この作品から京極堂シリーズを読んではいけません。
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597
No.22
(4pt)

終わり方が・・・

今までの登場人物が総出演!・・・までは良かったんだけど・・どうでしょうね。京極堂の宿敵と言えるような人物の出現なども好きなんですが「始末」という割にはって感じでしょうか?まぁ次回作に期待します。
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597
No.21
(4pt)

構築された複雑さ

京極堂第7作。前作『塗仏の宴―宴の支度』を引き金として始末をつける。複雑なストーリーは1,000ページを超え、伏線に伏線がはられ正に結界だ。
ここまで京極作品を読んできて全体がすべて連関していて、順序立てて読まないと理解できないということが分かる。今回の作品のテーマはやはり家族の絆ということになるのだろう。最後は今後の展開に影を落とすこと必至の人物まで登場し、実に複雑だ。しかし、そこが面白い。駄作のない作家だ。
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597
No.20
(4pt)

ラストは最早ギャグ漫画

本作のラストシーンは突然ギャグ漫画に転じもうめちゃくちゃである。著者は山上たつひこの大傑作、喜劇新思想体系[野口英世の生涯]のラストシーンを意識して書いた筈である
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597
No.19
(5pt)

集大成!?

「塗仏の宴-宴の支度」の続編というか、
「塗仏の宴」の下巻にあたる本作品であります。
私だけかも知れませんが、
後半の200ページくらいまで何が起きているか(個々の事件の真相)解りませんでした。
ここまで辿り着くまで上巻にあたる「宴の支度」から長い長いページ数を重ねて引き込まれましたので
事件の全貌が理解できたときに何とも言い難い気持ちになれます。
登場人物が今までのシリーズで群を抜いて多いです(おそらく)。
しっかり個々を記憶しながら読んで下さい。
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597
No.18
(4pt)

今後に期待。

不気味さ怖さではシリーズ中群を抜いているかと思いますが、結末に到っては若干不満も有りこの評価。しかしその不満点をカバーしてしまうだけの一級のサスペンス小説となっていると思います。前作でのショッキングなラストを受けてスタートする本書では、榎木津氏や今までは完全脇役だったキャラの出番も多く、京極堂の重い腰を上げさせるのが意外な人物の一言だったり、最後の立ち回りにも意外な人が、と随所にシリーズを通読してきた人を満足させてくれる一冊。前作では風太郎の連作モノを、本書では久作の代表作と笠井氏のシリーズに登場する人物を思い起こしましたが、そこは流石に京極流に仕上げられています。
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597
No.17
(4pt)

これは百鬼夜行だ

 京極堂シリーズにはめずらしい短くまとめられたひとつひとつのストーリーズ。 わらわらと出てくる新旧登場人物大集合の様相はまさに百鬼夜行。しかし多くの登場人物がなぜ必要だったのか、最後の最後にうなづけました。 今までの事件では常に巻き込まれ陰陽師だった京極堂ですが、今回は京極堂こそが事件の只中にいて、その他一味が巻き込まれというめずらしい展開です。 今回も関口君は今まで以上に散々な目に合います。関口が選ばれたのは彼がひとえに京極堂にとって知人ではなく、大きな存在だからだと信じたい。 そして今回も榎木津は大暴れです。八方塞の状況を打開するのは榎さんしかいません。 今回は彼がただの馬鹿ではなかった事を思い知らされました。  がんじがらめになるとなおさら座敷から動かなくなる京極堂 対してがんじがらめになるとなおさら大暴れする榎木津  京極堂を問いただし説得するなんて榎木津にしかできません。  15年もかけてこんな事件が起こったと考えるとぞっとする話ですが、事件が解決しても謎が残ってしまいました。 どうも京極堂の過去はただ事ではないようです。 あの黒幕との因縁もまだまだ続きそうです。 これからのシリーズもまた楽しみになりました。
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597
No.16
(5pt)

とうとう!!

『姑獲鳥の夏』から『塗仏の宴―宴の始末―』までとうとう読み終わってしまった。私はこの7冊が全部出た後に京極堂シリーズを知り読み始めたので、全く勝手なことながらこの『塗仏の宴―宴の始末―』がシリーズの最終回のような心持ちで読んできた。だから、本作も残りわずかになると、「もう、これで終わりなんだ」と寂しくなってしまい、ストーリーとはまた別に、読み進めるのが切なくなってしまった。読み終えてしまった直後には、喪失感まで残ってしまった。一読目という特別は、もうなくしてしまったからだ。いったい次は何を読んだらいいのだろうと、考えてしまった。だが、その分興奮や感動も大きかった。今までになく大きな話だった。関係ないよう思われる話が、これでもか、と言わんばかりに出てきた。覚えの悪い私なんかは、人物の関係図をいちいち書いて整理しながら読んだほどだ。その、一見関係ないような数々の話の繋がり方は今までの作品はそれぞれ違っていて、私は『魍魎の匣』を読んだときに「全部が同じものとして繋がるだけじゃないのか!」と感心したのだが本作のような話の繋がりも、気持ちが良いものだった。また、今までの作品で、私があまりにも理解できず好きになれなかった榎木津も、今回ばかりはかっこよかった。中禅寺が憑き物を落しに向かう場面はワクワクしてしょうがなかった。今までの他の作品で関わってきた登場人物たちが、再び事件に絡んでくるところなんかは、シリーズものならではの楽しみだろう。話が出来すぎた感はあるが、「この世には不思議なことなど何もないのだよ」というように、全ては整合性を保っていて、更に私は嬉しくなってしまう。あえて難を言うなら、鳥口が中禅寺の心のうちを語るくだりなんかは、説明がましくて興ざめしてしまった。分かりやすくていいとはおもうが、出来れば違う形で読者に伝えてほしかった。この話は、所謂「探偵小説」じゃないから、結局最後まで読み終わった後でも分からないところが残っている。宴の始末はまだついていない。現に、私も「分からない―謎―」に、憑かれてしまったようだ。冷静に考えてみれば、まだまだ何かがおこりそうですね。
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597
No.15
(5pt)

話が大きい~

本当に。こんなにたくさんの登場人物をよくもまぁ収拾つけたもんです!すごい。最後の方の山場(まさに村へ行く道中)は、読みながら自分もその場にいるようにドキドキしてしまいました。いつもながら神の暴れっぷりも素敵です(笑)今回の犯人は今までの作品の犯人とは全く別な存在です。今後も絡んできそうな感じですね。楽しみです。
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597
No.14
(5pt)

さすがこの厚みにして上下巻

すごい。すごすぎるよ。プロットを作るのだけでもきっと大変だったろうなぁと思うほど、登場人物やストーリーの形成がものすごく緻密。人物相関図を書いて整理したくなってしまった。どれかどこでどうつながるのか、中盤以降にならないとまったくもって判らない。そのあたりの伏線の張り具合や、場面の変わり方、間の取り方の絶妙さはさすがだと思う。心の闇や隙間に入り込まれると、人というものはこんなにも脆いものなんだ、と思った。長年培われてきたものも、あっという間に崩れ去る。小説の中だからこそ、魅惑的を通り越して、蠱惑的だ。あの黒幕は再び登場することはあるのだろうか。
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597