塗仏の宴 宴の支度/宴の始末

評判

塗仏の宴 宴の支度/宴の始末の評価:

4.14/5点 レビュー 88件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.14pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全119件 61〜80 4/6ページ
No.59
(5pt)

シリーズ最長の傑作ミステリ

著者の作品は長い。
しかし、その長さを意識させない面白さがある。
本作も、問題編ともいえる「宴の支度」は、まるで短編集のような出で立ちであり、その各編は中途半端なかたちで放り出されて終わる。

しかし、そこは著者の作品であり、‘長編’であるから、各編はどこかで密に繋がっているはずである。
それがどこかを探りながら、漫然と作品世界を漂うことになる。
その基本線は最初の「のっぺらぼう」に明示されているので、それが分かれば微妙な繋がりの影は、見えてくるはずである。

著者の他の作品でも同様だが、作中の特に前半部分では、いったい何が起こっていて、どういう状況にあるのかが理解し難い場合が多い。
しかし、本作はスタイルが短編仕立てになっているため、そのあたりは比較的分かり易いものになっている。
だから、なにが謎なのか、なにが不可思議なのかが早い段階で分かる分、特に登場人物の会話の中にある様々な糸口も分かり易い。
それはまた、作品世界に嵌りこみ易いということに繋がり、だからこそ作品の持つ魅力、面白さを堪能することができる、ということになる。

今のところ、本シリーズでは最長作品ということらしい。
長ければ良いというものではないが、本作はこの長さがぜひとも必要であり、その長さをだれることなく読み切ることができる。
傑作である。
塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス)より
4061820028
No.58
(3pt)

いかがなものか

「宴の支度」でそれぜれの人物のに思い入れを感じ、その彼ら行く末がどうなってしまうのか、どんな事情があるのか、感情移入しながらページを捲りました。ですが、「宴の始末」を読むと作者の意図は全く違う所にあったようです、トリックや、どんでん返しは他の作品に比べそれ程酷いわけではありません。ですが今までは強引でも無理矢理に納得させられる迫力がありました。それはやはり人物を大事にしていたからではないでしょうか。このシリーズで一番出来の悪い作品だと思います。
文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 塗仏の宴―宴の始末 (講談社文庫)より
4062738597
No.57
(2pt)

さらば京極夏彦

姑獲鳥、魍魎、狂骨、鉄鼠、
と読み進み、特に、魍魎、狂骨、では
頭脳を揺さぶられるような衝撃を受けました
しかし、蜘蛛、から
そのご都合主義がハナにつくようになり
(前からあったけれども)
今回の塗仏ではもう耐え切れませんでした
さんざん「ない」と言っておきながら
「ああ!こんなところに!」
ってなに?(苦笑)
いろんな妖怪の文献から話の素地をつくり
オカルトにならないぎりぎりのラインで
話を構築する力量はさすがだと思います
でももうつきあいきれないですね
(ストーリーに無関係だけど京極先生は蛍光灯の普及年をお調べになったほうがいいかも...蜘蛛での関口の「ベースギター」の件も時代錯誤だと思う)
分冊文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 分冊文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (上) (講談社文庫)より
4062753669
No.56
(2pt)

京極堂はどこへ向かうのか?

 分冊版ではずいぶん細かく刻まれている宴の支度・始末についてです。
 この作品で、京極堂シリーズは、これまでぎりぎり踏みとどまってきた本格ミステリーの枠組みから、自らドロップアウトしました。理由は結末に直結しますので言えませんが、犯人側の仕掛けた「あれ」は、OKなら何でもあり、という反則技。確かに、他作品で主役もつとめるあの人のあの能力も微妙だったのですが、今回のは・・・・・・。したがって、本格ファンとしてはこの評価です。まあ、もともと本格の枠組みにいないよ、と言われればそれまでですが。
 逆に、キャラクター小説としてこのシリーズを好きな方は、高評価のようですね。
 ただ、登場人物が多すぎて収拾がついていないし、全体に散漫な印象。あと、以前の作品で、たいへん深い余韻を残して生き残ったあの人が、今作であのように必然性のない登場・退場をしたのも、なんだか・・・・・。とにかく、長いし大仕掛けだし、それでいていろんな意味で憑きものがおちていない。
 あとの作品を見ても、京極氏にとっては、ターニングポイントとなったらしい1作。京極堂は、少なくともこの作品から、どこかへ向かうとは思えないのですけれど。
分冊文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 分冊文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (上) (講談社文庫)より
4062753669
No.55
(3pt)

大きく広げた風呂敷をしまうのは、かなり大変です。

前作、の5つの物語を一つのゴールへ収束させて解決に導かねばならない訳ですが、さすがに今回は話を広げすぎたため、かなり強引な終焉となった感じがします。旧日本軍の残党=悪の親玉はいかにも、漫画的で昭和初期の冒険活劇風ですが、京極堂にはもう少し、小さな事件をクールに解いてほしい。月光仮面や黄金バットではないのですから。
塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)より
4061820338
No.54
(5pt)

面白かった!

姑獲鳥から京極堂シリーズを読み続け、読後感はこの作品が一番良かった。長い、とにかく長いのだけど展開が広ければ広いほどどうやって収束をつけるのか、楽しくてたまらなかった。この作品では京極堂が少し人間臭い。そこが良かったのかもしれない。京極堂を中心にして周りの知人友人たちがいわゆる「唆す」場面でははからずも目が潤んでしまった。
一見、本編とは関係なさそうな薀蓄話も京極堂を知る上では欠かせない要素であったと私は思う。
作品はどれも長いし本は分厚いけれど、これ以上には削れないという著者のぎりぎりの選択だと思うし、挑戦状を突きつけられ、受けたる!みたいな意気込みで読んでいる。‥とはいえ自分が好きで読んでいるんだけど。
塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)より
4061820338
No.53
(3pt)

うーん

支度を読み終わり、さぁ始末をどうつける!?と期待して読んでいけども、始末が始まらない。結局、始末を始めるのは中盤以降という・・・。これは始末とは言えないんじゃないだろうか。まぁ始末と言えば始末なんだろうがスッキリしない。読後感も冴えない。だからこそなのか、徒然袋がかなり面白かった。始末を読み終えるまで我慢してたせいか、声を出して笑ってしまった。
塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)より
4061820338
No.52
(3pt)

これはちょっと……

京極堂シリーズはどれも読みどころがあって面白いのだが、この作品に関しては他の作品よりも数段落ちる出来栄えだと思う。まずシリーズ特有の薀蓄だが、これまでの作品では無関係に見えても実は関係があったたため、いつも非常に驚かされていたのだが、この作品に関しては無関係な薀蓄が多すぎる。重要なファクターである催眠術にしても、ちょっとご都合主義、というか今までの作品では例えご都合主義であってもそうとは感じさせない力があったが、この作品にはそれもない。京極堂シリーズの中では珍しく凡作という印象
塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)より
4061820338
No.51
(5pt)

はっきい言って

 こんなすごいものを書ける人がいるのか、と思わず思ってしまうほどのできばえ。たしかにあまりにも分厚く、さらにあまりにも多い登場人物、錯綜しまくるストーリー、なのにも関わらず、それを吹き飛ばすほどの面白さ。
 基本ミステリなのだが、この巻のラストのほうは活劇。怒涛の人、人、人。京極は男を見せるし、最後の謎解きのやり取りはいつにもましてスリリング。ボスっぽい男も出てくるし、それに相対する京極が哀愁漂うかっこよさを醸し出していて素晴らしい。
 関口にノータッチで終わるのにはびっくりだが、次回作は関口に焦点が当たるのだろうか。シリーズ終幕へ向かっていると思うのは僕だけか?
塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)より
4061820338
No.50
(5pt)

混乱するほど面白い

上巻から引き続き、さらに登場人物が増え、入り組んで、入り混じり、読んでいる方としたら「何がどうして、どうなっちゃうの???」と、とにかく目が離せない。(一瞬中断すると、誰と誰がどう繋がって、どうしてこうなったっていうのを忘れてしまうので、とにかく読み続けるしかない!)作中の登場人物と共に、自分も混乱しつつ誰を信じていいのか、自分の記憶も信じていいのか揺さぶられ続け、最終的に登場人物、読み手全ての者の混乱が極度に達したとき、いよいよクライマックスの宴へ...こんな厚い本の上下巻...と敬遠する必要はありません。あっという間に引き込まれて、あっという間に止まらなくなります。開いたが最後...ってやつです。
塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)より
4061820338
No.49
(5pt)

罪な本

わたしゃ~ね、この本のおかげで営業職失格ですよぉ。だってね営業車で会社出るでしょ、路駐するでしょ、本を開くでしょ、読み始めるでしょ、気づいたら夕方ですわいなぁ。いやぁ、参った参ったぁ。あー参るのはうちの社長かぁ、はっはっはっ。京極天才!おいらが何より凄いと思うのはハッキリ言ってこーんなに小難しい漢字を(恐らく)わざと使ったり、話が複雑難解なのにも関わらず明らかに「活劇」であると言う事実!おいらも失職目の前!でも後悔しないもーん。
塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)より
4061820338
No.48
(4pt)

登場、登場、また登場!!

通常、シリーズ物では出てくるのはほぼレギュラーメンバーのみで、そのまま最後までいってしまう。しかし、このシリーズではレギュラーメンバー以外のゲストメンバー(その話にだけ出てくる人)も最後に勢ぞろいしてしまう!!その効果あって、シリーズ全体がまるで一つの物語であるかのような、また、それまでのシリーズがすべて複線であったかのような錯覚をしてしまう。物語的には人がたくさん出すぎていて、メモを取りながらでないとわかり辛いのがマイナス一点だけれど、このシリーズをはじめから読んでいる人は、これを読まないと終われない。そんな作品です。
塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)より
4061820338
No.47
(4pt)

興奮して読む速度に加速がついていきます。

いわゆる下巻です。韮山。全ての事象がその場所を示す。牽制しあういくつもの怪しげな団体。逮捕された小説家の関口はどうなるのか。答えを求めるべく、記者・鳥口や探偵見習い・益田たちも何もわからないながらも韮山へ向かいます。『宴の支度』で何かの存在は感じれるものの見えなかったことが、見事に繋がります。何年もかけた大きなとてつもないからくりが今、一つになり宴が始まろうとしています。誰が誰に誰を、そして何の為に……。自分であるための確かな証拠、アイデンティティ。いつ形成され自己を確立するものなのでしょうか。人は母の胎内にいる時の記憶を持っていると言われます。覚えているものと覚えていないものから成り立つものの上に乗っている自己は非常にもろく崩れやすいのかもしれません。
塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)より
4061820338
No.46
(4pt)

オールスター

ファンにはたまらない「オールスターストーリー」の解決篇。 理屈なしに楽しめます。ラストを読んで、シャーロックホームズシリーズみたいだと思ったのはワタシだけでしょうか。 そのココロは「モリアティ教授登場!」 気になるひとはぜひ読んでみて。
塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)より
4061820338
No.45
(4pt)

探偵榎木津の言葉が光る!

消えた村を探しに行った関くんは、本当は何を見て何を聞いたのでしょうか?逮捕された彼はこのままでいいのでしょうか?すぐにでも助けたい気持ちになりますが、京極堂の始末は今回は少々勝手が違うようです。心の隙間は厄介で、どの人物の心も複雑に交錯して。。。あまりに沢山の登場人物に思わず相関図を書いてしまうほどですが、みごとに落ち着くところは流石です。榎さんファンならずともキラリと光る言葉はグッときます。
塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の始末 (講談社ノベルス)より
4061820338
No.44
(4pt)

百鬼夜行シリーズの短編集。結末は未完。

京極堂シリーズのキャラクターが巻き込まれる事件、5作品の短編集ながら、西尾維新風にいえば問題編といったところでしょうか?あまりなじみのない妖怪にまつわる5つの話に、カルト、洗脳、記憶、自我など問題を内包させています。各短編は解決せず、次作の「塗仏の宴 始末編」で答えが提示されます。
塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス)より
4061820028
No.43
(5pt)

宴の支度

当時京極堂の新作かと暢気に手に取ったものの驚愕。私的にが第一部ヤマ場を迎えた作品、シリーズを総括する序章といいますか。織作茜が関口が木場の身内が…これだけ入り組んでストーリーは錯綜しているにも拘わらず読んでいて時系列がごっちゃにならなかったことにも吃驚。
塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス)より
4061820028
No.42
(4pt)

分厚くていいv

まず、京極夏彦さんの著書の何が良いかと言うと、やはり本の分厚さ!(笑)
読み終わった後に達成感さえ湧きますv
難点としては、本が壊れやすい(破れやすい)ので、図書館で借りると、背表紙と本が分裂していること。
まぁ、買えばいいわけで・・・
内容は、今回も榎木津探偵がかっこよかったですv
彼は、サイコメタリストなのかな。
人の過去が見えるらしいです。
そんなもんが垂れ流しに見えてたら、ちょっとしんどそうです。
催眠術や薬物で人は操れるのか!?というゲーム、最初はバラバラに思えていたいろんな枝が、最終的に一つにまとまる手腕は、いつものことながら素晴らしい!
二回読むと、なおよくわかると思います。
関口センセ、壊れてないといいなぁ。
塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス)より
4061820028
No.41
(3pt)

道具立ての割には中身が乏しい

「京極堂」シリーズの第6作。「村が消滅した」というキャッチ・コピーとこれだけの大部である事から期待して読んだが、正直期待外れだった。この他、盛り沢山の趣向があるのだが、本質的に面白くないのである。以下ではネタを割っているので、知りたくない方は飛ばして下さい。
まず「村が消滅した」話は、読む前、村(人)が消滅したと早合点していて、それなら怪異譚や不可思議現象に繋がると予想していた。ところが、読んで見ると「村人が入れ替わった」という説明でガッカリした。そんな事ができるのは国家権力しかないではないか。
この他、前作の犯人を殺害の被害者にさせ、しかも犯人として関口を捕らえさせるというエピソードを挿入しているが、これは関口の精神構造に全面的に依存したもので、感心できない。
更に、新興宗教、気功道場、謎の少年等を登場させ、紙面を賑わせているが、それに関る不可思議な事件が全て「後催眠」で説明されるのはヒドイと思った。元々、本シリーズは本格ミステリを目指したものではないので、全て合理的に説明しろとは言わないが限度がある。「後催眠」で全てが説明できるなら、どんな不可能犯罪でも可能になってしまう。
分量の多さ、趣向の多様さに反比例するかのように中身の乏しい作品で残念である。
塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス)より
4061820028
No.40
(3pt)

ココロが不安定に・・・

 レギュラー人が次々と不可解な出来事(事件)に巻き込まれていくのですが、何とも後味の悪さと言うか気持ちの悪さに苛まれました。「はやく!はやく!京極道!憑き物を落として〜!」とコレほど思ったことはないかも・・・
 この巻のラストは驚愕!手元に『始末』の巻を用意して置くことをオススメします・・・
塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス)より
4061820028