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棟居刑事の黙示録



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棟居刑事の黙示録の評価: 4.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

大切なものを失う予感

巧妙に組み立てられた社会派推理だ。

犯人は?動機は?犯行方法は?警察の証拠固めは?

といった、推理内容と平行して、一人の初老の男の生き様が描かれる。

男はかつては凄腕の暴力団組長だった。

そのため、とにかく強い。その身のこなしの鮮やかさに目を見張る。

その強い男が、ある女子中学生と親しくなり、彼女を守る。

男にとって、彼女の存在が生き甲斐となり、命懸けで守ろうとする。

しかし、多感な女子中学生と、初老の男との、心理的な別れの日は近い。

男は生き甲斐を失う日に備えて、何をなすのか?

多くの、会社人間の喪失感を描いてきた著者が、初老の男の喪失感の予感を描く。

物語はスリリングだ。

加えて、初老の男の生き様が描かれるのが面白い。
棟居刑事の黙示録 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:棟居刑事の黙示録 (中公文庫)より
4122064678

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