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夜は短し歩けよ乙女
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夜は短し歩けよ乙女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全430件 281~300 15/22ページ
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”森見ワールド”といわれる作風が遺憾なく表現されている。 すこしネタバレになってしまうが、詭弁論部や桃色ブリーフ等、森見ワールドのキーワードも随所に出てくるので、ファンにとっては堪らない。 純文学に出てくるような言い回しをしながらも、思わずクスリと笑ってしまうような独特の面白さは、流石の一言に尽きる。 ファンタジーの要素はあるものの、等身大の大学生の片恋は非常に滑稽かつリアルで、読んでいて楽しい。 が。 現実的な場面から不意にファンタジーの要素が出てきたりするので、(例えば人が浮かぶ、空を飛ぶ、風邪の神様が出てくるなど)苦手な人は苦手だろう。 特に最終章などは現実とファンタジーがごっちゃになっていて、人によっては混乱するかもしれない。 言い尽くされた言い回しで語彙不足を露呈するようだが、 読む人を選ぶ作品であると言えるだろう。 | ||||
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独特の文体が実にオモチロオカシイ世界を活写している。「致死量に近い幸福」とか「左京区と上京区を合わせてもならぶものなき硬派」とか特に「先輩」の叙述が素敵。 | ||||
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変わった小説ですね。馴染めなかったとか入っていけなかったと書いている方が何人かいらっしゃいますが、大丈夫。そういう人は、たぶん正常です(笑)。 舞台は京都。古風で大げさな表現を散りばめた文体で、現実とも幻想ともつかない調子の物語がユーモラスに進行する。場面は大きく4つ。先斗町での不思議な宴会騒ぎ。下鴨納涼古本祭りと不気味な闇鍋。大学祭での奇妙な寸劇と騒動。京都を席捲する風邪とフィナーレ。 黒髪の後輩に心を惹かれ、悶々としながら深遠に外堀を埋める努力を続ける先輩。その先輩に、どこで遭っても、「奇遇ですねえ!」という女の子。個性的というより、奇妙と表現した方がふさわしい登場人物たち。不思議に満ちた雰囲気の中で、先輩と乙女の視点がテンポ良く切り替わる。 個人的には、事前の期待があまりに大きかっただけに、正直、そこまでではなかったかな、というのもある。しかし、ストーリーはよく練られているし、ユニークで、なかなか見事な作品である。どこかユーモラスで、読後感もさわやか。それから、表紙の絵は、このお話にぴったりである。 | ||||
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最近になってようやく本を読むようになり、 評価の高さからこの本を選んでみました。 文学作品はまだほとんど読んだことがないため、 その点でのおもしろさは残念ながらわかりません。 京都在住なので、知っている地名がたくさん登場し、 その場所を思い浮かべながら読んでいました。 ところが途中で突然現実離れした情景があらわれ、 想像力が追いつかず、「どういうこと?」と多少混乱しました。 普通の恋愛小説と思って読み始めると、途中でついていけなくなります。 そのため第一章はとりあえず読んでいるという感じで、あまり楽しめませんでした。 でもそれを超えると、だんだんその不思議な世界に惹きこまれて行きました。 登場人物は、みんな不思議で魅力的。 先輩が一番凡人というか普通。なのに黒髪の乙女を追いかけているうち どんどんその不思議に巻き込まれていきます。 その先輩の目線で、一緒に巻き込まれていければ楽しくなってきますが、 客観的にみていると読むこと自体しんどくなってしまうかも。 文体というより現実と非現実の絶妙な混ざり合いにどこまで順応できるかということだと思います。 私は結構ファンタジーといわれる作品は好きなほうですが、 この作品は入り込むのに時間がかかりました。 私が好きなのは第三章。ちょっとばかばかしい学生ノリがどこか微笑ましく、懐かしくなります。 一回はまってしまえば、また読みたいと思う作品になると思います。 | ||||
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根暗な女の子の文体だが、作者は男だというから驚き。 この文体には初めは違和感があったが、いつのまにかそれは消え、最後は所々でウピッと笑ってしまった。 しかし、こんな天然な女性も今の時代は珍しい。というかいないぞ。 でも、いたらいいなと内心は思う。 現実味がなく感じられるが、面白くスピーディーだから最後までイケる。 | ||||
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黒髪の乙女に密かに思いを寄せる主人公。 後ろ姿を見つめるに見つめて数ヶ月、黒髪の乙女の後ろ姿に関する世界的権威へとなりつつあった…。 特有の言い回し、登場人物のリンクなど独特の世界観を織りなしています。 「一期一会という言葉を知っているか。それが偶然のすれ違いになるか、それとも運命の出逢いになるか、すべては己にかかっている。」 | ||||
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京都で学生時代をすごした自分には、とても懐かしい地名と風景描写が多く、ものすごく楽しく読むことができた。 少々、漫画チックな物語だ。男性の心理描写としては、あたらずとも遠からじというか、共感が持てた。うじうじしてるからね。 作者の経歴をみて納得。農学部出身だったのね。 舞台も烏丸以東、四条以北(六地蔵が出てきたけど)、白川以西、北大路以南といった京大生が徘徊するあたり。 惜しむらくは、天狗樋口氏のアパートに「室外機」があったこと。冷房付の下宿とはイメージがそぐわないなぁ。世代の違いか、昨今の京都は暑いということか? 「あくのない町田康風、でもある。」という若旦那さんのレビューをみて大いにうなずく。 | ||||
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「四畳半神話大系」で森見氏の著作がかなり気になってしまったので、読みあさってみました。 なんというご都合主義!(笑) いや、これはいい意味で、ですよ。 「かいせつにかえて」という解説(?)を羽海野チカ氏がイラストで描いていて面食らった。 この小説を原作にして、羽海野チカ氏が絵を描いてマンガにしたら面白いかも。 もし出たら、買いですね。 | ||||
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この人の初めて読んだ作品がこれでした。 評判がすごく良いというので購入しました。 確かに癖のある文体でず。 そして各キャラが生き生きとしていました。 が、癖のある文体のために少しだけ理解できない部分や 女の子や古本市の少年にイラッときたりしました。 それでも世界観が好きだったのでそこそこ楽しめました。 これは少し試し読みしてから購入を検討された方が宜しいかと | ||||
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「諸君、異論はあるか!?あればことごとく却下だ!!」 「恥を知れ!!しかるのち死ね!!」 等など、森見登見彦作品の小気味良いフレーズが味わえる一冊。 主人公の「私」が「黒髪の乙女」がかつて持っていた絵本を取り戻すべく火鍋勝負に挑んだり、ゲリラ舞台のラストシーンで屋上から転落したりと、「必死に外堀を埋めている」様はおかしくもありますが、その一途さに胸を打たれます。 最初に森見作品を読むなら、これが良いと思います。文庫本になって気軽に変えるようになったのも○。 解説の羽海野チカイラストも良いです。漫画化されているみたいですが(羽海野チカではない)、そっちも読んでみたいです。 | ||||
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この小説の特徴は個性の強い登場人物と突飛な日常という点です。同じような小説が数多くある中で、私がこの小説を楽しめたのは主人公「先輩」とヒロイン「彼女」の語り口にあると思います。物語はこの2人の文語調チックな語り口で進むのですが、折々に思わずニヤけるフレーズがあり、どんどんと読み進めたくなります。 また、各章にてキーワードがあり、とんでもエピソードの中に上手く盛り込まれ、ただのキャラクター小説にとどまらない話の上手さがあります。 ほんわかした温かさ、にやりとするおもしろさ、「彼女」の行過ぎた純粋さが醸す魅力、恋に対する「先輩」の懊悩への情けない共感など色々な読後感を楽しめた小説です。 登場人物が賑やかな小説が苦手な人にもお勧めしたいです。興味があれば一読してみて下さい。 | ||||
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後輩の女性に密かに想いを寄せる大学生のお話。 好きだけど、ストレートには伝えられなくて、 なんとか気づいてもらおうと悶々としながらも どこか純粋なところがあって、ちょっとばかばかしいんだけど 懐かしい匂いがする一冊です。 読後は、少し暖かい気持ちにさせてくれます。 | ||||
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太宰にせよ芥川にせよ、古典文学はあくまで古典として読まれるから価値を持つのであって、現代作家が同じような作品を書いても成立しない。 しかし古典文学に対する憧れは止みがたいし、セックスと政治しか語らない現代文学には魅力を感じない。 そんな現代文学青年の悩みを森見登美彦は見事に飛び越えた……というかスリ抜けて見せた。 森見登美彦の作品はシリアスではないが、かつての文学のパロディでもない。 例えば「ゴスロリファッション」というジャンルの在り方が近いんじゃないかと思う。 現代の日本であんな服装をしなくてはならない理由は機能的にも歴史的にも全くない。 つまりゴスロリファッションは何の必然性も持たず、そういう意味でシリアスではない。 じゃあゴスロリファッション愛好家たちは、中世ヨーロッパの貴族(?)辺りの流行のパロディとして着ているのかというと、多分そういう意識でもないだろう。 シリアスでもパロディでもない、森見登美彦の立ち位置に魅力を感じる。 | ||||
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「彼女」を振り向かせたくてたまらない、所謂「草食系」男子大学生と 恋愛レベルにさえまだ達していないぽーっとした「彼女」との、 京都の四季を舞台にした恋愛?ファンタジーです。 ず〜っと上空をふわふわしていて、最後の最後にやっと ちょっと不時着できたような、不思議で心温まるストーリー。 イマドキこんな純粋かついい意味で子供っぽい大学生はいないよ、 と思いつつ、手放さずに先へ先へページを急いでしまうのは、 どこかでこんな純粋さを懐かしく、羨ましく思うからかも知れません。 この不思議さ、現実感のなさはしかし好き嫌いが分かれそうだと思われます。 文体も独特です。それこそ、どこにでも、しばしば現れる「不思議ちゃん」と 呼ばれるカテゴリーに入る人を、自分はまあ受け入れられるタイプなのか、 ただイライラしてしまうか…によって分かれるのではないでしょうか(笑) 私個人的には好きで、 四季や京都の情景とともに若者の心が丁寧に表されているなと思いました。 「彼女」は少し変な子ですが、ときには、ちょっとトロくて遅れていても彼女のような、 物事を丁寧に、やさしく見つめる目をもちたいものだ、と思います。 | ||||
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もはや、このAmazonでレビューすることもなさそうなのですが、ここに、僕個人の希望、というか願望をいくつか挙げさせてください。 まず一つですが、ぜひ、羽海野チカ先生にコミック化してほしかった。いや、この気持ちは、いまだに現在進行形です。文庫版のおまけページを見たとき、これほどこの作品に適した表現のできる漫画家がいるのかと、勝手に一人で熱くなっていました。 そして、もう一つ。僕は、本書をハードカバーの時に買った人間なのですが、その購入方法が、いわゆるジャケ買いです。普段、僕は前評判や他の方のレビューに細かく目を通し、万全を期したつもりで小説や漫画を購入します。しかしこの時ばかりは、「夜は短し歩けよ乙女」という好みな表現のタイトルと表紙絵に、若干オーバーな表現ではありますが、心奪われ、すぐに手にとりました。結果的にこの買い物は、僕のジャケ買いの歴史の中で最高の成果を挙げてくれたのですが。 こんな経緯から、僕の中でこの本の表紙は、あのハードカバーの表紙しかあり得なくなってしまいました。もう一つの僕の願望というのはつまり、文庫版の表紙の別タイプを作ってほしい、ということです。文庫版で揃えたいのですが、この文庫版の表紙では納得できない自分がいるのです。 上記した二つのことを言っておきたかったばかりに、レビューですらない、どこまでも浅薄で自分勝手な願望を書き連ねてしまいました。もしこのレビューを読んでくれた方がいましたら、ありがとうございます。そして、この本を買うにあたり全く参考にならないような文章を読ませてしまったこと、さらに、すでにコミック化された作品や文庫版の表紙を好いている方、本当に申し訳ありません。 それでも、読者の方々に一人でも、この考えに共感してくれる人がいてくれたら嬉しいです。そんな人がいれば、語り合いたいくらいです(笑)。 | ||||
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ちょっと不思議な小道具、大道具をちりばめ、奇想天外なストーリーが展開されますが、本当にあったとしても少しも不思議ではないようなリアリティがあります。ハチャメチャなのに情緒があります。ラストは、人によっては馬鹿にするひともいるかもしれませんが、私にはとても腑に落ちるものです。酒を飲みながら音楽を聴くような感じで読めます。読んだ後、しばらく次の本を読まずにこの気分を引きずりたいと思います。 | ||||
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文章や破天荒な展開の面白さの根底にあり、私がこの本で評価するもの、それは、1.アンチ東京(京都の夜が豪華絢爛たる世界)、2.やや〜かなりバンカラ、3.高齢者を魅力的に描いている、からです。 | ||||
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単純に面白いです。 小説なのに軽快なテンポと独特で不思議な世界観によって まるでコミックを読んでいるかのような感覚に陥ります。 著者の作品はほぼ全て読んでいますが、やはり主人公が語る 著者特有の古風で独特な言い回しが絶妙で、いい味を出しています。 終わり方もすっきりしていますね。 巻末の羽海野先生のイラスト解説もこの世界観をより味わい深い ものに引き立たせてくれてGoodです。 | ||||
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今さらながら、『夜は短し歩けよ乙女』を読みました。 作者は森見登美彦。 良い良いとの評判は聞いていましたが、いやーよかった。 恋愛小説であり、青春小説であり、成長小説でもあるこの本は、 その基調がユニークかつセンスのよいフレーズであふれていて、 読んでいて悔しくなるくらい僕のツボを押しまくります。 最高に良かったのが次のフレーズ。思わず吹き出しましたよ。 「なに、パンツ総番長としてのたしなみですよ」 いやー、この作者のセンス。最高です。 いろんな人に読んでほしいなあ。 | ||||
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独特な文体がダメなんでしょうが遊びみたいな感じで独特と言うより昔の文学小説のパロディって言った方がよくて森見氏の本を読んで、きべんろん部が出てくるとこまで読んで面白さが分からなかったら、それ以降読んでも面白さが分かららなくて、私を見つめるぐらいならば、炊飯器を眺めてるほうが心楽しい充実した時を過ごせましょうとか美しいファンタジーな言葉的なふりしたなにかがちりばめられていて半分どうでもいいのですがまあ許せます | ||||
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