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夜は短し歩けよ乙女
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夜は短し歩けよ乙女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全430件 261~280 14/22ページ
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竜と魔法の世界とか突飛な設定でもなく ごくごく普通の日常の延長線上にあるちょっとおかしなでも 面白みのある謎世界のお話ですね。黒髪の乙女も何やら一風変わった 感じがして明石さんとは一味違う面白さに溢れています。 主人公は四畳半の私より積極的で昔の自分をふと思い出します。 なかなか面白い一冊でした。 | ||||
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奇想天外な物や人が多く出てきますがこれらを頭の中で、こんな色でこんな場所でこんな動きなんだろうなって想像することが楽しいです。 あまりに奇想天外すぎて、ただ読んでるだけだと「意味不明」になりそうです。 映画のワンシーンのように、主人公が今いる状況がどんな事になっているのかを映像として捉えたいです。 ストーリーに感情移入するというよりは2人の物語を第三者視点で眺めるという、まさに物語風味な作品だと思います。 | ||||
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最近真面目な本ばかり読んでいたので、なごまされるというかこころがとぎほぐされていくような感じでした。確かに多くのひとが指摘しているように彼の文章は多く読みすぎると飽きてくるかもしれません。しかしまだ一冊目ということもあってユーモラスな表現に感嘆しました。ストーリー、設定も悪くはないですがやはりこの本を面白くしているのは主人公の内面の語りの饒舌さ、また黒髪の乙女のナイーブな台詞だと思います。 現役大学生が読んでおもしろい本です。おすすめ! | ||||
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なんだか可笑しくて、そしてきゅんとなってしまう作品でした!大学生のときに色々とバカらしいことに巻き込まれる主人公を、つい応援したくなりました^^そして「黒髪の乙女」のキャラが最高!!最後のシーンは胸キュンでした!ぜひ大学生のうちに読んで欲しい作品です。きっともっと京都が好きになる! | ||||
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作品の幻想的な雰囲気とそれを見事に表現している文章がとても気に入りました。 物語が二人の人物の視点で交互に語られるので、作品の世界が立体的に見えてきます。 「どうしてこうなったのか?」など細かいことは気にせず、登場人物の魅力や作品の雰囲気を楽しむ作品だと思います。 特にヒロイン「黒髪の乙女」の天然・純粋・無垢なキャラがたまらなかったです。かわいいというよりもかわいらしいという感じでした。 | ||||
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真面目な文章と豊富な語彙でふざけた事を描写してます。 男子大学生が、好きな女子大学生にどうやって近付くか、思いを打ち明けるか、ひたすら思い悩み、そのうえで行動する話。 私はとても文章を楽しみましたが、好き嫌いは確かに分かれそうです。 今時いない純情で優しい青年達を存在させる為だけあって、物語世界もかなりふざけているし、 正直、文章がとても素敵な割には、その文章で描写する物語はこんなものかよと思いはするし。 (読んでる途中で飽きもしたし…) ただ、この作者の他の本も買おうと思ったのは事実。 いしいしんじとか吉田篤弘とか万城目とか 「現代社会の闇と光とか啓蒙したりしない優しい傾向の物語」ばかりこの所読んでましたが、 かなり森見さんのこの作風好きかも…。 | ||||
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大袈裟でなく、これまで読んだ中で最高の物語です。前半は読みながら一人で恥ずかしい位に大笑いして、後半はニヤニヤ、そして、ニッコリしている自分がいました。ページが残り少なくなるにつれ、少し寂しい気持ちになって…永遠と物語が続いてくれればなぁ。そんな思いになりました。夢のある物語。中村佑介の表紙イラストも素敵です。 | ||||
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基本的に得意な文体ではないのだけれど、でもやはり惹かれるのは この文体。ストーリーは、どうせあることないことの奇想天外なので、 この小説の場合あまり重きはない。 京都を舞台にした小説は数多くあるが、本書は、京都で大学生活を 送り、あの京都の、あの空気を知るものにとっては、観光都市とも 古都とも違う、若者にとっては少し垢抜けない少し理屈っぽいあの街で、 ややエネルギーを持て余していた日々が一瞬にして蘇り、懐かしい 地名を追うごとに当時の思い出が次々と頭をかけめぐる、 そんなたまらない魅力のある本だった。 | ||||
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文語調ぽい書き方ですが内容はドタバタした学園恋愛小説です。屁理屈ぽいユーモアがいかにも羽目を外した真面目な大学生という感じです。 第一章は品の無い「ローマの休日」というか「祇園の一夜」といった印象をうけました。かなり突拍子の無い筋書きで、慣れない語調も相まって、この章でめげてしまう人も多いのではないでしょうか。 第二、第三章はもう少し現実的な雰囲気で読みやすく好感が持てます。第二、三章は私自身の学生時代と重なる印象があり面白く読めました。 第四章は著者自身を物語っているようで、前章までの勢いと語調を弱めて大団円に向けてソフトランディングと言ったところでしょうか。 最後まで読んで、風変りで面白いという印象を持ちました。些細な事ですが小説中の「超つまんねえ」という言葉と携帯電話の登場が小説の世界観に似つかわしくないと思いました。 本作品は、「太陽の塔」「四畳半神話大系」に続く3作目で、3作ともすべて舞台が同じですから勝手に「京大三部作」と思っています。同じ舞台や登場人物で辟易してくるかもしれませんが、それぞれ特徴があります。本作品は文体に奇を衒って表現している世界観が、「四畳半・・・」はパラレルワールドを扱ったSF調になっている点が、「太陽の塔」はストーカーという主人公が斬新である点が特徴でそれぞれの面白味があります。今後も期待したい作家です。 | ||||
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「太陽の塔」でファンタジーノベル大賞を受賞した”妄想文学”の旗手森見登美彦氏の小説です。 本屋大賞2位も受賞し、既に数々の書評が出ていますが、やはり面白いですね。 内容は乙女に恋する学生の”ほぼ”ストーカー行為をめぐるラブコメなのですが登場人物の個性と、 氏の(好き嫌いは出ますが)軽妙・珍妙な文章のテンポ、そして京都の町の情景がお祭りで夜店を歩いているような、 適度な高揚感をかきたてます。 祭りの後は結局ハッピーエンドなのですが、何故か陳腐にならず不思議な暖かさに包まれるのは森見氏の才能の成せる技としか 言い様がありません。また乙女の人生訓「美しく調和の取れた人生」という言葉がとても印象的で共感を覚えました。 まるでおとぎ話のようなスマッシュヒットでした。 | ||||
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森見さんの作品は文体に惹かれて何冊か読みましたが、その中では一番楽しめました。ハマりきれないのはファンタジーと現実が地続きの世界観によるところが大きいかも。トンネルを抜けたらそこは火炎地獄でしたとか、普通に読んでたら「は?」と戸惑ってしまう。突然空中浮遊する男や果て無き異空間などが登場してもさらりと流して物語に没入できる人なら楽しめますが、何せ文体も含め独特なので波長が合わないと敷居が高い。 しかし視点の交代は面白かった。 語り手はストーキング癖のある腐れ大学生「先輩」と彼が恋する黒髪の乙女「私」。 夜の街や古本市や構内でニアミスしつつすれ違う姿はおかしいやら切ないやら。別行動中に出会う人物や摩訶不思議な現象がリンクしてたり、さらっと流された伏線が後に生きてきたりと仕掛けが細かい。先輩の時代錯誤な語り口と「私」の天然ボケボケな語り口はユーモラスな好対照を成していて、「異論はあるか、あればことごとく却下だ」など、いずれもくすっと笑ってしまう小粋な言い回しが癖になる。 特に楽しかったのはカオスの様相を呈す学園祭の話。 韋駄天コタツならびにゲリラ演劇と事務局の攻防戦に笑い、危機一髪の先輩に手に汗握り、ラストの抱擁で膝を打ちました。 | ||||
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冴えない大学生活を送っている「私(先輩)」と天然思考の持ち主「黒髪の乙女」が体験してきた不思議な4つの物語。 第1章:夜は短し歩けよ乙女 →夜の京都の歓楽街で起きた不思議な飲み会と不思議な人との出会い 第2章:深海魚たち →真夏の古本市で起きた古本の神様と李白老人の地獄鍋の物語 第3章:御都合主義者かく語りき →大学の学園祭でゲリラ的に上演された「偏屈王」に巻き込まれた二人の物語 第4章:魔風邪恋風邪 →京都で猛威をふるった風邪を退治する為に黒髪の乙女が出陣する どれも非現実的、個性的なキャラの登場で二人が見た夢の話を聞いているような感じです。登場する、自称天狗の樋口氏、大酒飲みで美人の羽貫さん、謎の老人の李白など個性的なキャラクターも不思議ワールドに一役買っています。 軽く何か小説を読みたいなという時にはお勧めです。 | ||||
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現代京都を舞台にしたファンタジーです。 文章にクセがあり独特な言い回しがまた面白かったです。 笑いながら最後まで読み進めました。 私はこの作品に出合えてとてもよかったです。 | ||||
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「太陽の塔」に続いて「夜は短し歩けよ乙女」を読みました。舞台は同じ京都、京大周辺。クラブのOBの結婚祝いのため、木屋町の西洋料理店を訪れた主人公は、ひと目惚れした後輩の彼女と同席していたものの、声をかけられずにいました。お祝いがお開きになり「和気藹々と二次会へ流れ去ろうとする人々の中にあって、私は彼女と私を結ぶ赤い糸が路上に落ちていないかどうか、鵜の目鷹の目で探していた」。(笑) 彼女は「もっとお酒が飲みたい」と、ひとりで歩いていってしまいます。その先で個性溢れる曲者たちと出会うことになるのです。主人公自身も「曲者」にちがいありませんが、彼女は折に触れて出会う先輩のことが気になって、どきどき思い出します。彼女は悪意や害意はなく、無邪気で素直な子です。しかしながら、だからといって罪がないわけではありません。乙女心が一体どっち向いて転がっていくのかをお楽しみください。 かなり怪しいキャラが登場しますが、主人公も含め、なぜか憎めない。演劇を見るような恋愛小説です。 | ||||
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森見登美彦作品は評価が高いけれども、何が良いのか分からず 何冊かの本を途中で読むのを挫折した。 しかし、本書はおもしろい。 うまく言えないけど 雰囲気が良い。文体が個性的。主人公がかわいい。 わくわくする。飽きない。ご都合主義のハッピーエンド。 これがモリミワールドというやつなのか… 他の作品も読んでみようと思う。 なむなむ! | ||||
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その文体とぶっとんだ内容に最初はとまどいましたが、読み進むにつれて森見中毒になってしまいました。そのたぐいまれなるイマジネーションは希有の物です。高橋留美子の「うる星やつら」、それも押井守がつくった映画やTVシリーズの不条理なのりがあります。それでいてほのぼのとして、読後感もよく久々のヒットでした。巻末に羽海野チカさんが解説(?)の見開きイラストを寄稿していますが、そのイメージにぴったりです。 | ||||
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独特な雰囲気。けれど、すらすらと読める作品。 最後まで面白い、可愛らしい話でした。 | ||||
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取り立てて語るべきストーリーはない ただただ他に類を見ない文体とそこに書き綴られた登場人物の個性を楽しむべきファンタジー。 漫画のように「おかしく」読めるのでラノベを卒業したい人にもいいかと思う。 乙女と主人公が交互に語り合う文体は 後にふたりがひとつになり、そのころを思い出しながら共著した と想像することができ、胸が温まる。 | ||||
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『四畳半神話大系』の登場人物も出てますし、舞台となる大学も同一だと思うので、つい比較をしてしまいます。 『四畳半』より、遙かに現実味のある内容、及び文章の書き方になっていると思います、幻覚的な部分を込みにしても。 夜の街や、大学生活などある程度の非現実に対して、許容のある世界を舞台に話が進むことも起因していると思う。 そして明らかに『四畳半』より幸福な完結を迎えた点も良かったと思う。 「おともだちパンチ」がフィーチャーされ具合に対して、あまり物語中での重要度が高くないのは不満だけれど。 | ||||
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先輩であるところの私は、黒髪の乙女とお近づきになるべく、京都の街で、大学構内の中で、偶然の出会いを装おうと奮闘する。しかし、黒髪の乙女である私は、先輩と時間と場所を共有しながらも、他の独特な面白い人たちと知り合い、大学一回生の生活を充実させていく。果たして先輩と私のニアミス続きの関係性が交わる、ご都合主義の展開は訪れるのか? 先輩が彼女にお近づきになろうと色々と迂遠な手立てを使って努力するのだけれど、実際に彼女と街中を歩き回るのは、「四畳半神話大系」に登場する樋口氏や羽貫嬢など、京都に住む偉大な先達だ。どこまでが先輩の妄想で、どこからが現実なのかよくわからないような楽しい世界の中で、黒髪の乙女は人間関係が築く青春を謳歌する。 この夢のような楽しい世界は、人生のどこかのタイミングで、夢のように消えてしまうのかな?李白翁や東堂氏の様に、いくつになっても同じ世界で行き続けられる人もいるけれど。 | ||||
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