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獲物のQ
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獲物のQの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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昔々、このキンジー・ミルホーンのシリーズを「P」まで買って、最近、「A」から読み直していたら、買いもらしていたことに気が付いて「Q」を購入。「R」が見つかりません。 | ||||
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本シリーズの面白さは、もちろん小説の中心である事件とその謎解き、になるのだろう。でも私自身は、今回の作品で36歳になる×2、子供なし、恋人なし、一人暮らしでまわりの男性と来たらほぼぢいさんばっかりという魅力的な女探偵キンジーの生活ぶりが一番の魅力になっている。 普通こういう立場だと、結構恋愛話がちりばめられるんだけど、潔くも全くない(次作ではまさにロマンスが語られるようだけど)。それが逆にとてもリアルで、面白いと思う。 一方で、注文をつけるなら、謎解き部分だけ見るといささか人の関係が複雑で、正直言うと名前が混乱してしまう。ま、これは洋モノの小説にはついて回る事だけど。今回も誠に訳がわからなくなった。。。お恥ずかしい事に。 ただ、わりに素直な謎解きになっているのは、私は好きだな。ちょっとしたサスペンス&バイオレンスも。 強烈な話ではない。でも、これくらいの感じが、まさに「安心」なんだなぁ。 | ||||
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今回下宿先のじいさまは殆どでてきません。変わりに退職目前のガン治療中と酒とタバコと不摂生で循環器ボロボロの初老の刑事コンビがいい味だしてくれてます。 18年前の惨殺事件の再調査をキンジーはこのふたりと行うのですが、実際の事件をモチーフとしたという事件そのものの調査よりも、3人の関係が面白い。顔をあわせば言い合いになるのに、お互いの体が心配で仕方がないというやさしい人間関係がなんともいえず、いいんです。 勿論、「鳥にパンの耳をやる子供を母親がやさしい視線でみているのだけれど、横には「鳥に餌を与えないでください」という看板がある」 ってなキンジーのシビアな視線は健在。 ピーナツバターにピクルス挟んだサンドイッチが常食の親戚一同様関連の展開もございますが、それは本作品ではおまけくらいの位置付け。 とにかくこのじぃさまコンビがいい。 粋がってタバコすって酒飲んだあげくモーテルで心臓発作おこしたり、もう死ぬだろうからと家から写真から全部処分したらまだ生き延びられそうな体調になったり、調査の途中で具合が悪くなって病院でガン再燃の再検査くらったりと、全然渋くもダンディでもない。けれど、還暦前後という年代の等身大に近い描かれ方がいい味だしている。 | ||||
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よくニュースで耳にする「身元不明の遺体」、その被害者が男性なら"ジョン・ドゥ"、女性なら"ジェーン・ドゥ"とアメリカでは呼ばれるらしい。ここで描かれている殺人事件は1969年8月にサンタ・バーバラで実際に起こったもので、被害者は今もなおジェーン・ドゥのままである。この小説の中では、その未解決事件を18年ぶりに再捜査する二人の老刑事と、女性私立探偵キンジーの活躍により、ジェーン・ドゥは18年ぶりに確かな身元が判明することになったが、これをきっかけに現実のジェーン・ドゥに関しても再捜査を、という動きが出ており、読者に情報提供を呼びかけている。老刑事たちとキンジーには決して派手なアクションもなく、ストーリーの展開も現実的で不自然さがない。18年ぶりの未解決事件を追うわけなので当然ながら手掛かりも始めのうちは皆無に等しい。そんな中をひたすら地道に調査を行なう姿は、恐らく実際の捜査活動そのものなのだろう。バッサバッサと殺人事件があちこちで起こるわけでもないが、捜査を始めたキンジー達に忍び寄るような怖さが、誰にでも経験あるような"嫌な予感"的にうまく表現されていてぐいぐいと引き込まれる。私はこのシリーズをはじめて読んだが、「アリバイのA」から始まって本作が17番目なのだそうだ。QはQuarryのQ、どんな意味が含まれているかは読んでからのお楽しみだ。 | ||||
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