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獲物のQ



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獲物のQの評価: 4.00/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

初老の登場人物がいい

今回下宿先のじいさまは殆どでてきません。変わりに退職目前のガン治療中と酒とタバコと不摂生で循環器ボロボロの初老の刑事コンビがいい味だしてくれてます。

18年前の惨殺事件の再調査をキンジーはこのふたりと行うのですが、実際の事件をモチーフとしたという事件そのものの調査よりも、3人の関係が面白い。顔をあわせば言い合いになるのに、お互いの体が心配で仕方がないというやさしい人間関係がなんともいえず、いいんです。

勿論、「鳥にパンの耳をやる子供を母親がやさしい視線でみているのだけれど、横には「鳥に餌を与えないでください」という看板がある」

ってなキンジーのシビアな視線は健在。

ピーナツバターにピクルス挟んだサンドイッチが常食の親戚一同様関連の展開もございますが、それは本作品ではおまけくらいの位置付け。

とにかくこのじぃさまコンビがいい。

粋がってタバコすって酒飲んだあげくモーテルで心臓発作おこしたり、もう死ぬだろうからと家から写真から全部処分したらまだ生き延びられそうな体調になったり、調査の途中で具合が悪くなって病院でガン再燃の再検査くらったりと、全然渋くもダンディでもない。けれど、還暦前後という年代の等身大に近い描かれ方がいい味だしている。
獲物のQ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:獲物のQ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150763674

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