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花堕ちる
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花堕ちるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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絶版みたいですが、非常にもったいない。 今、ブームの阿修羅像と、その阿修羅に似た顔をもつ男が登場する物語。 「興福寺にいけばあなたに会える‥‥」なんていうような台詞もあります。 耽美で幻想的で、エロティックで、かつスリリング。 登場人物も魅力的。 文章は、ひたすらに美文。 阿修羅好きの女性はハマれるかも。 連城さんは、女性を描くとき、男の妄想じゃなく、的確に女の視点で捉えているところがすごいと感じます。 この小説の世界と、浜崎あゆみの「fated」の歌詞がなんだか重なってしまいます。 | ||||
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失踪した妻を追い、妻が残した手がかりを拾いながら旅を続ける高津。 妻と一緒に行動しているのは15年前に死んだ筈の藤田なのか? 高津と行動を共にしている女と、男との関係は? 妻が犯している罪とは? そして妻の行動に隠された動機とは…?さまざまな謎を散りばめ、めくるめく文章と共に描きだされる男と女の物語。これぞ文学、これぞミステリーと言いたくなる満足感。 トリックが凄いとかプロット配置が巧みだとか言う以前に、小説として読み応えがあります。いちおうミステリとして分析すれば、本作の中盤に1つ、そしてもちろん終盤にも大きなどんでん返しがあります。しかしそれよりも、物語の綾ともいうべき高津の推理遍歴(どんでん返し)そのものがドラマとして組み込まれている点にこそ留意すべきでしょう。 | ||||
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結婚式初夜から3カ月夫の元から逃げ出し、さらに15年後、「探さないで」という書き置きを残して出ていった妻の真実を追い求める夫の話です。連城作品の上下巻でこういうタイトルだから、てっきり恋愛文学かと思っていたのですが、これがサスペンスかミステリーと言っても充分な内容です。さすがに通常の連城ミステリーのようなどんでん返しの連続、はありませんが、小さな妻の手がかりや、夫の記憶を細切れに出すことによって、転調をはかっている辺りはさすがです。「恋愛ミステリー」と言われるだけあって、ある男女が抱き・抱かれるシーンに30ページ使うなど、思い切った構成になっています。ベッドシーンといっても、(ベッドシーン絡みでの)時間の前後もあり、単なる性交技術と感情の反応だけではなく、“小説”しながらこれだけ紙幅を裂くのは並大抵ではないでしょう。 | ||||
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