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震える牛
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震える牛の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全116件 101~116 6/6ページ
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電車の中の広告を見て読んでみました。 中野の居酒屋で起きた未解決殺人事件を継続操作する小説ですが、 「逆手持ち」「もつ煮」「ベンツ」などのキーワードを根気強く紐を解いていく主人公の執念にプライドを感じます。 でも、ただの刑事小説でなく、 大手ショッピングセンターの進出で、地元の商店が衰退していく様に焦点をあてた内容が「へぇ〜」と思ってしまいました。どこまでがフィクションかわかりませんが、精肉ってMIXされて格安で販売されることがあるのでしょうか?なんだか肉屋を見る目が変わりました^^; 興味のある方、是非読んでみてください! | ||||
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食品偽装の問題と大型ショッピングセンター進出による地方商店の疲弊、この裏側を細かく暴いていく社会派のミステリー小説です。 食品偽装に関しては驚くような暴露もあって、読者を恐怖させる筆力を感じます。 確かにベストセラー小説だと思います。 ただミステリーとして評価すると完全な駄作です。 まず、タイトルの「震える牛」で、これはもうBSEの問題が出てくるのは十分予測されます。 冒頭の殺人事件で獣医師と産廃業者が殺害されるとなると、もうミステリーとしての筋書きは読めてしまいます。 ミステリーとしての最大の欠点がラストのクライマックス。 犯人が思わず目の前の肥後守を逆手に握るシーン。 この肥後守は思わせぶりに小説の最初から出てくる小道具なので、ラストへの伏線になっていることは予想できていました。 先輩刑事から受け継いだ40年も使い込んだ肥後守。 小説として重要な小道具であるはずなのに、この作者が実際に肥後守を使ったことが無いのは悲しいことです。 肥後守を使っていた世代ならこのクライマックスを読んだ瞬間、口をあんぐりあけて呆れたと思います。 肥後守は逆手で握れる刃物じゃありません。 犯人が肥後守を知らなかったという解釈もアリですが、刃物を扱う専門家だったならブレードがロックできない折りたたみナイフを逆手に握ることはま ず無いでしょう。 せっかく盛り上がった小説ですがこのシーンですべて崩壊しています。 特に40年も使い込んだ肥後守であれば、ブレードもブラブラです。 正しく握って、親指で刃をしっかりロックしなければ危なくて使えません。 逆手に握ると掌の側か小指の握力で刃を固定することになります。 これで人を刺そうとすれば自分の指がなくなるだけです。 肥後守を使った事のある人なら知らないわけはありません。 筆者が肥後守を実際に使ったことが無いことはこれで十分に判ります。 このシーンが無ければそこそこ楽しめるミステリーだと思います。 | ||||
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タイトルと表紙で、誰だってBSE(いわゆる狂牛病)を想起します。 これが謎解きの大きな要因になってるんだから、これはないですよ。 もうちょっと伏線を張りましょうよ。 まあメインストーリーは、迷宮入り殺人事件の洗い直しですから、十分楽しめますが。 田川警部補と、迷宮入り事件専門課という設定は魅力的。でも最後にのまれちゃいかんなあ。 ストーリーは面白いと思ったものの、文章にぎくしゃくした感じがあって、なかなか読書の波に乗れなかった。 | ||||
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前半くらいはサスペンス劇場に出てきそうな話で文体もいちいち臭いと言うかハードボイルド受けを狙ってると言うかで、とにかく読むのが辛かった。 正直なところ読むのを止めようとすら思った。 けど、本屋に行くたびに平積みの目立つところに配置されており「オススメです!!」などの広告を見るたびに、私の感性がおかしいのかなぁ。。。なんて思いちゃんと読んでみることにしました。 話が進むに連れて、「過去に実際にあった事件をツギハギしてドラマ自立てにした作品」だと思いました。 ただ、中盤くらいから話のテンポも良くなりどんどん面白くなっていき読み終わった後には面白かったと素直に思えました。 前半と後半では著者が同じとは思えないくらいの差があるのも読み終わってみると良い味だったのかな何て思います。 | ||||
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誰が読んでもモデルがイオンなのはわかります。 ユニクロも。日経新聞も。 たしかにこの小説で書かれていることは実際にあります。ですが所詮 小説です。 そう簡単に人殺しはないでしょう。 もっと裏側はドロドロしています。 最後 悔しい思いをした主人公刑事。 ネットで暴露される続編でも書いてくれれば面白そう。 | ||||
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帯の宣伝文句につられて購入しました。 難しいことは分からないので、感じたことをそのまま書きます。 面白かったです。 でも、ラストの展開が嫌でした。 オックスマートとつながっていた警察関係者が誰なのか最後に分かるのですが、 主人公はその人物の前で真相を暴くことをあきらめます。 確かに大きな組織にいると、上の方で決定した作られた「真相」を受け入れなきゃならないってことが ありそうでリアルなんですが・・・ それでもフィクションなんだから、警察がちゃんと真実を世間に発表して大騒ぎになるという展開が 良かったなあと・・・ あとから自宅でマスコミに真相話したって、どこまで切り込んでいけるか疑問だし・・・ 安易な考えですが、やっぱりすっきりして読み終えたい。 すっきりしない後味は嫌です。 面白かったので☆は4つを考えたんですが、後味悪かったので3つにします。 | ||||
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これ真実ではないのか?食肉業界の闇、警察の裏、最近アメリカで話題に成っているピンクスライムを思い出し、当分の間、牛肉を食べたいと思わない。それにしても、捜査官の地道な努力で犯人に迫るストーリーは、迫力満点。読み終えた後、ドッと疲れが出た。 | ||||
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取り上げているテーマが面白そうだったので購入しましたが、タイトルと帯で想定した通りの筋立てで、ミステリとしては大味で、ほぼ予想通りでした。 まあそれは期待通りだったのでよいとしても、残念だったのは主要な登場人物像の作りこみが甘いと言う点です。(いなくても刑事モノとしても成り立つ気もした)女性記者がわざわざ巨大権力と闘う動機、あと犯人がわざわざ他の手段ではなく殺人に至るまでの合理性、どちらも稀だからこそきちんとした成り立ちを詳述するか、あるいは「設定」として一切語らずに読者に委ねるか、のどちらにも至らず中途半端で残念でした。 人物と文体だけだと☆二つですが、テーマが面白かったのと今後にも期待して☆3つにします。 これが「2012年ミステリーベスト1」なんてことはないように、本年もさらなるミステリ作品の切磋琢磨を一読者として切望いたします。 | ||||
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表紙の動物ガイコツのイラストはジョージア・オキーフの有名な作品の剽窃です。 (小学館いわく「オキーフはヒツジ、こっちは牛だから問題ない!」) 本のどこにもオキーフの絵からの借用ともなんとも書いていないので、 売れりゃ何でもパクっちまえという姿勢丸見え。 肝心の中身についても、つかみのテーマは今風で いかにもTV・新聞あたりの報道で満足しそうな 情報弱者に受けそうだが、情報の整理が下手というか ノンフィクションのレポートとしてもっと深く掘り下げて書いたほうが、 もっと読めた感じ。 これが現代版砂の器とは片腹痛いですね。 著者の才能はある程度あるとは思いますが、 コレはディレクションした編集者が無能なんだと思います。 | ||||
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砂の器云々は抜きにしてスリリングでおもしろい小説だと思う。BSE問題、偽造加工肉問題、ショッピングセンターの進出に伴う旧市街地商店街の衰退、テーマは新鮮で、社会性もあり、単に小説としてのおもしろさだけでなく、いろいろ考えさせる内容で良かった。ただ、出だし部分で、主人公の刑事が急性肝硬変?そんな病気があるのか?γーGTPが270で大学病院に3ヶ月の入院??あたりは、危うく駄目だししそうになった。荒削りな部分を差し引いて星4っです。 | ||||
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「平成版『砂の器』誕生!」「2012年ミステリーベスト1 早くも決定」と帯に書いてあれば、ミステリー好きならばうっかり買ってしまうだろう。 私もその口だが、実際読んでみて驚いてしまった。この作品のどこが『砂の器』なのか? ミステリーとして穴だらけの作品であるし、『砂の器』が提示した社会的問題から程遠い内容だからだ。 著者の直筆サインが書店店頭に飾ってあったが、そこには「嘘と真実とを読み分けてください」と書いてあった。 週刊誌のインタビューでも著者は、「(加工肉の場面は)事実が5、嘘が5くらいのエンタメに徹してます」と答えている。 ブログを見てみると、「これがネタ本です」と添加物の恐ろしさを訴えた『食品の裏側』を紹介なさっていた。 「嘘が5」の本なのであればますます、「これは本当にフィクションなのか?」という宣伝文句は禁じ手であろう。 作品の中で、実在の大手スーパーチェーン(SC)そっくりのSCが糾弾されていたが、よく考えてみると(よく考えなくても)このSCは、犯罪を犯したわけでも死人を出したわけでもない。法律にきちんとのっとって商品を作り、販売しているだけだ。 もしその法律が問題なのであれば、糾弾されるべきは、SCではないだろう。 ともあれ、こんな大袈裟な宣伝文句は、著者の将来をつぶし、版元への信頼を失わせてしまうだけではないだろうか。 | ||||
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実話なのかと思うぐらい現実味ある作品でした。 ノンフィクションだとしたらロバート・ホワイティングの『東京アンダーワールド』と同等の切り口だといえます。 それほど最後の最後まで、社会の裏の裏を描写しています。 本当に最後の最後まで「えっ、そこにも裏があるの!?」と残り数ページまで展開が読めなかったです。 登場人物の人格が無ムダなくかつ、的確に描かれるので物語に入り易いし、「『オックスマート』をウィキで探してしまうほど」とは言い過ぎですが、腐ったガソリンでも車が動く設定の『ゴールデンスラ○バー』なんかより10倍リアリティーがあります。 また「隠蔽のための新たな殺人」という安易な展開でなく、政治的圧力をかわしながら事実を浮き彫りにしていくところがとても巧みに描かれていてはやく真実を突き止めたくなります。そして、再度言いますがその真実を超えた展開にも圧倒されます。 そして読み終えたあと、現代社会の惨状を考え直さなければならないと深く感じます。 物質主義というヘドロにおぼれていく我々に問い掛けている作品であります。 超〜オススメ | ||||
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この本は面白い!文章はシンプル。修飾なし。しかし、話のネタと組み立てでラストまでグイグイ引っ張られる。砂の器はさすが言い過ぎかも知れないが、話題性、情報の貴重さも含めば読んでおいて損はない。 | ||||
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イオン商法大バッシング小説です。 中身はきわめて普通ですがデリケートすぎるテーマを書ききっていますのでで星マーク少しだけ盛りました。 間違いなく映画化もドラマ化も不可能なのが惜しいなあ。 | ||||
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タイトルは『震える牛』である。 表紙は牛の頭蓋骨である。 冒頭に、行き過ぎた放任自由資本主義の愚が説かれる。 21世紀は大きくなりすぎた企業權力との戦いとなるだろうとの予測が示される。 中野の居酒屋チェーン内で、売上金58万円が奪われ、2人の客が殺された上、所持金や携帯電話が奪われた。 殺されたひとりの客は暴力団のフロント企業である産廃業者。 もう一人の客は宮城県の畜産農家専門の獣医師であった。 外国人犯罪者の強盗殺人という線で捜査されたこの事件は2年経っても解決していなかった。 とここまで道具立てが揃えば、あとは民放の安手の2時間ミステリドラマになるか、 帯の惹句にあるように平成版『砂の器』になるかであるが…… 少なくとも、平成版『砂の器』にまでは昇華していなかった。 最後まで飽きずに読めたから安手の2時間ミステリドラマにもなっていなかった。 だが、深みはない。 もっともこの作品、民放局の上層部がドラマ化させることはありません。 | ||||
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平成の「砂の器」とはまた大きく出たものである。 一般の商品なら誇大広告として指弾されるに違いない。 読めばわかるが、あまりにも松本清張に失礼と いうものだ。タブーともいえる業界に斬り込んだことは 或る程度評価できるが、如何せん文章に品格がない。 作家というよりルポライターが書いたものと 思えばそれなりに読めなくもない。 ベストセラーを作ろうとする出版社と 何とかして売り上げを伸ばしたい書店の タッグマッチが見事に滑ってしまった好例。 そろそろこういう出来レースはやめませんか? | ||||
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