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震える牛



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【この小説が収録されている参考書籍】
震える牛
震える牛 (小学館文庫)

震える牛の評価: 3.89/5点 レビュー 116件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.89pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全116件 81~100 5/6ページ
No.36:
(5pt)

WOWOWで今週日曜日から放映されだしました。

WOWOWで今週日曜日から放映されだしました。 話題的には少し時間がずれているとは思いますが、この先も無くならない事件だと思います。食品製造販売に関わる人々は商売の根本に立ち返って心してもらいたいテーマでした。
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No.35:
(5pt)

安いお肉に気をつけて

毎日の食事がとっても大切になった。手作りが、一番
近所のお店と仲良くして安心を。
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No.34:
(3pt)

まあまあじゃない?

星の数が1,2の評価も多いようですが、そこまでは悪くないと思いました。食品の偽装というのは確かにありうる話だし、何と言ってもデフレ下で激安商品が出回っているのは事実ですしね。その点のリアルさは気味の悪さを醸し出していてよかったと思う。
しかし、ナゾ解きの一つひとつに必然性がイマイチ感じられなかったのが残念。本当にそれって疑問視すべきこと?その前提を疑う必要もあるんじゃない?と思ってしまう。
あと、前回の捜査が杜撰だったという設定だけど、だからって今回そんなに簡単に重要証人に出会って、重用証言が得られるか、と思わせてしまうのも残念だった。
あと、犯人像かな。本編の犯行態様を目論んだ犯人の内面について、もっと詳しく教えて欲しいなと個人的には思いました。
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No.33:
(5pt)

『平成版砂の器』の謳い文句に偽りなし。

『平成版砂の器』の謳い文句に偽りなし。

砂の器、白夜行、と続いた「悲しき自己の隠蔽作品」のさらに 「上」を行った。

内容はあえて書きません。是非、読んで下さい。これが読書です。

読書が嫌いだ、本なんて読めない。そんな人にすすめたい。

この本は平易な文章で書かれています。それでいて奥が深い。

読書道への入り口にピッタリではないですか。

Don't Think. Feel!

手に取って読み、そして読了後、あるいは 日常のあらゆる場面で深く考えてみるこ

とをお勧めします。 身直に、まさにそのことが「在る」からです。
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No.32:
(2pt)

う〜ん

迷宮入り事件のはずなのに少し聴き込みをしたらあっさり丁寧過ぎる目撃証言があったり、刃物を逆手に持つのが決めての手掛かりになったり(そこまで特殊な持ち方じゃないだろう)、相関関係が判明したら自動的に犯人が分かっちゃったり、ミステリーとして浅過ぎる。

メモ魔の主人公だが、手掛かりになるのは普通レベルのメモばかり。相棒刑事は唐突に登場してやたらと親しく、妻と娘はやたらと優しく、背景が何も無いので違和感感じました。

大型ショッピングセンターをやたらと悪者扱いして社会派風にしてますけど、食肉加工の描写だって素人が想像で書けるレベルで驚愕するような物ではないし…。

突っ込みどころ満点です。
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No.31:
(5pt)

社会的な問題提起をどう受け取るか?

2年前に起きた未解決の殺人事件。
その捜査に当たることになった田川は、徐々に真相に辿り着く。
その裏には現在日本の流通業が抱える問題も内在していた・・・

次第に明らかになっていく真実、
同時並行で進む記者鶴田の取材とのリンク等、
ミステリー小説の点と点が繋がり線なっていく心地よさを思う存分堪能できる良作。

鶴田の調査に拘る動機、小説自体の終わり方等、もちろん不満もあるが、
時間を忘れて最後まで一気に読了できる小説。
ミステリー小説ファンでなくても満足できる作品であろう。

同時に本作は社会的な問題提起もしている。
いち生活者としては、過度な低価格志向を反省すべきであるし、
もっと人との繋がりを重視した消費を思い出すべきであると思う。
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No.30:
(4pt)

後半ややダレるけど熱中度はかなりの高さ

この作品には主人公が二人おり、一人は四十半ばのベテラン刑事。そしてもうひとりは日本最大のショッピングモールの番頭的存在の役員。

膨大なメモを頼りに推理を構築し迷宮入りした難事件を解明していく初老のベテラン刑事がとにかく渋くてカッコいいです。断片でしかない様々な情報。それを一言漏らさず蛇腹のメモ帳に書き込み繋げていくその描写は、まさに読者とシンクロする感じでどんどん世界に引き込まれていきます。また相対する番頭役員も会社や創業一族を守る為に奔走する姿もまた目を離せない魅力があるのです。

ストーリー的にはベテラン刑事が追う未解決のままになっている2年前の強盗殺人事件と、大手ショッピングモールの不正や問題に切り込む女性記者の物語が徐々に近づいていく過程が非常にワクワクしました。

難点としては前述のように「メモ魔」などでキャラが立っている主人公の刑事に対して女性記者が弱く、大手ショッピングセンターを目の敵にする動機の描き方が不十分で感情移入や、事件の動機となったトラブルが小説的にあまりパッとしない(いや、実際に起こったら大変なんですが)というか、それまでの盛り上げ方からすればもっとセンセーショナルな事実を期待していたので正直「あれれ?」となってしまいました。2012年刊行の作品にしてはやはり題材が古いので盛り付け方が大事だったのではないかと思います。

他にも真犯人があまりに精神的に幼いというか、キャラ的にサスペンス劇場に出てきそうな薄っぺらなキャラである事や、ショッピングセンターに対する警察内部の協力者がかなり早い段階で読者に見え見えなど作品としての粗も目立ちます。せっかくグイグイと物語で引っ張ったのに全ての謎が明らかになる終盤の失速ぶりのすさまじさに加え、真犯人の追い込み方もいまいちというか乱暴で前半が良いだけにもったいなさでいっぱいです。

しかし、それを差し引いても序盤から一気に物語に引き込む、そのパワーは素晴らしく一気呵成に読んでしまいました。それはやはり主人公の魅力であり、膨大なメモから緻密に推理を組み立てる過程にあると思います。出来ればこのベテラン刑事を主人公にした続編を読みたいです。
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No.29:
(5pt)

映画化してほしい!

衝撃的で、、すごく面白かった。

分厚い本だが、一晩で一気に読んでしまった。

未解決事件を地道な調査でひも解いて行く刑事と、
巨大企業を追う若い記者。真相に迫っていく様子にハラハラドキドキ。

物語としての大作であると同時に、
テーマ「権力、金儲けの為に国民の健康をないがしろにする政治・警察・企業」
という現実に人も震える。(実際に食肉に混ぜ物をする事件は過去にあり)

低価格だけを追い求める。そんな消費態度について考えさせられる作品。
例えば、実際にTPPが可決されて安い外国製品が入ってきたとしても、
国内の消費者が質の良い国産品を選べば、国内の畜産農業は守れると思う。

安い食べ物って、本当に怖い・・・んですよ。
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No.28:
(4pt)

破壊されゆく地方の現実を描いたミステリー

昨年、単行本で読んだのだが、文庫本で再読しようと思い、手に取った。

二年前に起きた強盗殺人事件を追う捜査一課の田川と大手ショッピングセンターのエゴにメスを入れるジャーナリストの鶴田。二人の追い求めるものは…

破壊されゆく地方の現実を描いた非常に面白いミステリーである。フィクションのミステリーのはずが、現実に起きてる事ではないかと錯覚してしまう。

明らかに大手ショッピングセンターを経営するオックスマートは『タヌキかキツネがでるところに出店しろ』と言ったあの企業がモデルである。

地方の狐や狸が出そうな休耕田に大型店を作り、それに併せてか大きな道路も整備され、駅前の商店街はシャッター通りに変え、夜に飲み屋のネオンが灯るだけという異常な事態になっているのは現実の事である。

作品の中には、こうした大手企業のやり方で地方が疲弊して行く姿が描かれており、作者の地方に対する思いとメッセージが伝わって来るようだ。
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No.27:
(1pt)

誠に失礼ながら文章が拙いです

残念ですが、文章が拙い。読みにくい。物語の中で、人の動きや、思考の説明がスムーズに流れません。初めて読んだ作家さんですが、誠に失礼ながら、読み手に物語を伝える気持ちが希薄な気がしました。
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No.26:
(4pt)

怖い

地方都市がどこも同じような景色になっていっていることは、自分も旅行好きなので
よくわかります。地方都市が切り捨てられていくことのない、思いやりにあふれた国になればいいとおも。います
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No.25:
(1pt)

誇大広告にもほどがある

タイトル通りです・・・あまりにも酷いですね・・・
帯でハードルを上げに上げております。

読んでいるうちに怒りを覚えます、帯の文言に。
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No.24:
(4pt)

圧倒的リアル

この小説は非常に題材がうまい小説だと思う。
「震える牛」「チェーン店と商店街」「警察と圧力」などの数々の要素をあわせ、まるでノンフィクションかのようにリアルに書きあげている。

しかし、最終的には面白かったものの、ラストに行きつくまでの細部細部全てが面白いわけではなく、ところどころ読みながら疲れて行ってしまうな、という印象。
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No.23:
(4pt)

食の安全を

職業柄、興味深く読みました。北海道の食肉業者の事件をモチーフにしているのでしょうか。私は、子供を持つお母さん方がこの本を読んで、どのような反応があるのかが気になって薦めています。まあ、読みやすいのでいいのではないでしょうか。ルポとして考えるのも面白い読み方だと思います。子供を持つお母さん方、是非、読んでみてください。
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No.22:
(1pt)

出来の悪い憶測記事のような読後感

タイトルでネタばれという珍しい推理小説です。
出版社と作者の気が知れません。

読者はとっくに真相の中核部分に気付いているのに、
刑事たちは気付かないという珍妙な現象が生じます。
被害者二人の関係についても同様です。
読者には、二人の職業から両者の関係などすぐにわかってしまいます。
捜査陣が思い付かないなどということはあり得ないと思います。
余りに非現実的で、ひょっとしてパロディ小説なのではないかと思えるほどです。

食品の安全性をめぐる闇や大手スーパーの裏を暴くといった
社会性のある作品を目指したのだとすれば、
基礎知識や取材が浅く、関係人物も類型的で深みが全くありません。
駅売り夕刊紙や二流週刊誌の出来の悪い憶測記事のような読後感です。
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No.21:
(2pt)

もっと読みやすく

図書館で借りたので帯の文言も見ていないし、書評も一切読んでなかったので、平成版「砂の器」というキャッチフレーズで売り出されていたことは知らなかった。だから比較することもない(というか「砂の器」は未読)ので、その点での不満は全く無い。
だけど、読み始めてから、その読みづらさに辟易。
場面転換するたびに、この人は何者だったっけ?の連続で、状況が頭に入ってきづらかった。私自身の読解力が足り無いのかもしれないが、上手な作家さんは、ちょっとしたヒントをさりげなく文章に織り交ぜて、読者に思い出させる工夫をしているので、とても分かりやすいものだ。登場人物の名字を書けば分かるだろう?というのは作者のエゴだと思う。ちょっとだけ工夫してくれれば話の世界に入っていきやすいのに、本当にもったいないと思う。
作者のメッセージをプロローグとエピローグに込めたと思うのだが、エピローグに関しては物凄い違和感。だってエピローグになっていないではないか?こんな変な技巧は必要ない。
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No.20:
(4pt)

ジャーナリスティックな作品

充分に練られたストーリーだったと思う。しかし、題名によってBSE牛の問題が絡んでくることを容易に想像させるだけに、そのよく練られたストーリーが、かえって読む者に、もどかしさを与えてしまう。なかなか話の核心にたどり着けない、といったじれったさである。それに、登場するジャーナリストの存在についてだが、果たしてこの物語に出てくる必然性があるのかどうか、そこのところ疑問を感じないでもなかった。
ただし、こうした点は、ミステリー仕立ての小説ではあるものの、広く社会に問題提起をしようとする著者の確信的思いが反映された結果であろうから、私として良しとしたい。
これは、大型店舗の進出による中心市街地の衰退化や、食品偽装の問題、さらには我が国統治機構の傲慢さゆえの危険性など、多くのテーマを取り入れた社会派小説なのだ。だが、残念ながら、ということも付け加えておかなければならない。いかんせん、これらはすべて、もうすでに社会問題化している話ばかりなのである。
が、それでも、我が国の構造的な問題に斬り込もうとする著者の志は、評価したいと思う。
きっとこの小説は、地道な取材を続けたうえで書かれたのであろう。多くのエピソードに、ノンフィクションのようなリアルさを感じる。ミステリー小説としては、殺人に至る動機が少し弱い点など、納得できない部分もあるが、今後著者には、ジャーナリストとして培った取材力をもとに、まだ知られていない社会の暗部にメスを入れていって欲しいと願う。
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No.19:
(2pt)

「食肉偽装」ならぬ「小説偽装」ともいうべき作品

帯のコピーに釣られて読みました。
タイトルと装丁の不気味さも良く、期待を膨らませて読み始めましたが、読み終えた今となっては、残念な気持ちです。
作品中で食肉偽装が批判されていましたが、この本の販売手法(特に「帯のコピー」)はいわば「小説偽装」とも言えるような気がしました。

この本にもいくらか見所はあると思いますが、総合的には凡作だと思います。
登場人物の掘り下げが浅く、筆力も足りないため、作品から情念を感じることができませんでした。
先日読んだ「ジェノサイド」(著:高野和明)がこのあたりも含めて傑作だったので、本作品とのギャップに苦しみました。

本作品の著者には少なくとも現時点では筆力が不足しているので、純粋に小説で勝負するのは難しいでしょう。
著者が次回作を書くのであれば、既に知られている社会問題を組み合わせるのではなく、まだよく知られていない社会問題をテーマにするといいと思います。

ただ、企業や官僚の暗部については、現実世界で東電などが相当派手にやらかしてしまったので、小説であれフィクションであれ、読者にとってはほとんどささいなことに見えてしまうでしょうね。
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No.18:
(3pt)

粗いけど面白い

本の帯にある平成版「砂の器」というのは、まったくの言いすぎだけども、面白く読めますよ。過去にあったBSEや食品偽装を取り上げているので、この部分の描写はわかりやすい。ただ、謎解きの部分で、真犯人の動機、被害者との関わり、犯行そのものについては粗いところがあり、読者になるほどと思わせる説得力が必要なのでしょう。その意味で惜しい。
主人公のたたき上げの刑事の性格描写はよくできていて、女性記者を絡ませたり、全体にビジュアルを意識して書いたのかな、と思われます。そう思うと、この人は誰が演じるのだろうか、などと考えたりもします。
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No.17:
(3pt)

本格的警察ミステリーと思いきや…

田川信一は警視庁捜査一課継続捜査班勤務の刑事。上司の宮田課長から、2年前に東京・中野で発生したまま未解決となっている居酒屋強盗殺人事件の捜査を命じられる。被害者は産廃業者と獣医師。二人の間に接点は見当たらず、たまたま客として居合わせただけのようだ。田川は地道な捜査で、2年前にはつかみきれなかった目撃証言を集め、犯人がベンツで逃走したことをつかむ。居酒屋に強盗に入る男が高級車で逃走するものだろうか…?

 久しぶりに一気に読ませるミステリーに出あった----深まる謎にぐいぐい牽引され、巻を措く能わずという思いとともに読み進めました。
 警察組織内の一筋縄ではいかない人間関係の中で、慎重に立ちまわらざるをえない刑事たちの姿を描く職業小説。
 そして、地に落ちた日本経済が、さらなる二番底へと陥らないために醜くあがく様を描く経済小説。
 「マルモク(目撃者)」「マルガイ(被害者)」「ニンドウ(任意同行)」などの隠語を散りばめるところなども、真実味を高めた本格的警察ミステリー小説に仕上がっていると感じさせます。
 重層的な構造をもった社会派の物語の果てに、どんな真実が待ち受けるのかと心躍らせながら頁を繰ったのです。

 しかし、真犯人と田川が対峙する終盤、私の気持ちは一気にしぼんでしまいました。証拠の積み重ねが犯人を追いつめる知的展開を期待していたのですが、これは今なお批判が多い、自白を過度に重視する日本の警察の捜査手法に収斂していくのです。そのやり口は大変後味が悪く感じられました。

 物語の前半4分の3で感じたワクワク感が、最後の4分の1で消えて行ったのが残念でなりません。
震える牛Amazon書評・レビュー:震える牛より
4093863199

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