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(短編集)
忌憶
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忌憶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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小林泰三さんの小説は全て読んでいます。 この雰囲気が好きです。 | ||||
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以前に単独で本になっていた、連作中の一編『奇憶』だけを読んでいて、書き下ろしの二編が加わったこちらの存在と混同して、本書を読んでいませんでした。 これは登場人物が関連した三話の連作ホラー短編集となっていて、話自体はそれぞれ独立しています。 その内容もSFホラー色の強い話、ホラー色の強い話、ミステリ色の強い話と、それぞれの短編で方向性が違っていて楽しかったです。 どれも作者らしい作品ですが、三話目が気に入ったら、作中でも名前が出ている――もしかしたら発想元?――映画『メメント』や、設定を生かした長編『記憶破断者』もオススメです。 一話目にも日本神話やクトゥルー、ブレードランナーなどの固有名詞が出てきますが、こちらはあくまでネタという感じの使われ方でした。 | ||||
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やはり小林泰三さんのホラー作品は大変面白いです。 引きずり込まれる感覚がします。 こちらは書店で手に入らなかったので、購入できて嬉しいです。 | ||||
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、『記憶が狂わされたり、壊されていく』サスペンスホラー連作集です(^-^*)/ 狂気的な関連として、クトゥルフっぽさが少しだけあった事が嬉しく、 腹話術で上手く怖さを構築する巧みさや、短期記憶障害という設定を見事に活かした怖さも素晴らしく、見事な名作サスペンスホラーでした! | ||||
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いやはや。やはり小林泰三さんの書く物語はおもしろいですね。 奇憶の主人公、藤森直人のダメ人間描写がすばらしいですね。こんな男いるなぁと思ってしまいますよ。それに平行世界などSF要素も混じりながら読者を包み込んでいく不安。歪んでいく日常を書かせたらこの人の右にでる人はいないんじゃないでしょうか?って思いますよ。 | ||||
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著者ならではの作品集(連作集)であり、著者の作品が好きな人は満足できると思います。収録3作品中、1作品は既発表の作品であり、ページ数にしてほぼ半分を占める点は少々残念です。この作品があっての本連作集なのでやむを得ないのですが。 | ||||
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今回久しぶりの書き下ろし短編集、しかも著者初の連作短編集ということで、本屋で見かけた のを即行で購入し、わくわくしながら読みました。 最初の短編「奇憶」はすでに他の単行本にて出版されていましたが、何度読んでも面白い。特に、藤森直人のぐだぐだな私生活が個人的には好きです。そこからどんどん深みにはまって最悪の結末へと向かっていく様は悪夢のようです。物心のつく前の記憶から平行世界の存在を疑い始めた直人は一体何をするのか、その目で結末を見届けてください。 第二短編「器憶」は題名の通り、物に宿る記憶(意識)の話で、腹話術師が登場します。こう書くとどこにでもあるホラーを連想しがちですが、そこは小林泰三、誰も思いつかない(思いつきたくも無い)恐ろしい仕掛けがあります。ひとつだけ言っておくと、これは思い込みのなせるわざです。途中からだんだん頭が混乱してきますが、最後まで読めば、その結末に思わずニヤリとしてしまうことでしょう。ちなみに「奇憶」にも登場した博美が登場します。 第三短編「キ憶」はこれまでの作品で言うなら「本」と「獣の記憶」を合わせたような話で、物語は「このノートは決して他人に見せてはならない」以下、あるノートの注意書きから始まります。主人公は前向性健忘症という、今覚えたこと、経験したことを数分後にはすべて忘れてしまうという症状に悩んでいて、記憶代わりにノートに書き込んでおかないとまともに生活もできない。この時点でも十分物語になるのだが、この主人公にはさらに恐るべき秘密が・・。 主人公は、これまた「奇憶」に登場した二吉。しかし、もはや同一人物とは到底思えません。これは何度も読んでみて、自分なりの推理を立ててみるのもいいですね。なんといっても、二吉が最後に下した決断にぞっとします。 全体として、連作といっても各作品にそれほど深いつながりはなく、時間と登場人物が重なっているくらいでしょうか。ただ、これらには共通して思い込みが成しうる恐怖がつづられているような気がします。 | ||||
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小林泰三の本は読破しているが、本作も期待に十分に応えてくれたと思う。 どこにでもある「幽霊」など抽象的恐怖を排除し、筆者自身が構築した世界での「恐怖」や「面白さ」で語るため、ひとつひとつにオリジナリティがあり、納得して楽しめます。 特に、三つ目のキオクが秀逸だったと思います。映画「メメント」に小林テイストを付け加えたような作品で、一気に読ませます。 「玩具修理者」や「人獣細工」などには若干、やや、ほんの少し及ばないかもしれないが、ファンならずとも十分楽しめます! | ||||
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