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(短編集)
忌憶
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忌憶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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☆3.5くらいかな?短編、中編、長編と読んできましたが、やはり小林泰三は短編で光りますね。短いのに中身がギュッと詰まってます。 タイトル通り、本作は「記憶」に関する短編の連作集。三本からなる小説ですが、個々の設定・世界観は繋がっています。三話目以外はSF色が大変強いのも特徴。 トントン読ませる力は健在ですが、どのお話もまとめ方がいまいちだったのでその分☆を抜いてます。せっかく面白いのに伏線を放り投げてうやむやのまま終わってしまうのが本当に惜しかった。 しかし登場人物のキャラ造形に関しては相変わらず素晴らしい。特にダメ人間書かせるとこの作家は上手いです。一話目の主人公については「あぁ…こういう人いるいる」と思った方多いんじゃないでしょうか(笑) そして三話目の主人公は「記憶破断者」の主人公と同じですね。最近読んだのでタイムリーでした。しかし設定は微妙に違っているようなので「記憶破断者」とは別の世界線と思って読んだ方がいいかな…。 唯一二話目は綺麗にまとまっているので、単純なストーリーとしては本作一番のお気に入り。 | ||||
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正直に言って、期待ハズレだったと読後思いました。 本作のメインである奇憶に関しては、小林先生らしいマニアックな空間を持って一気に取り込まれました。しかし、やはり後から書いたせいもあってか、残りの二作品については釈然としない部分が多く、連作であるにも関わらずメイン作品をまったく伏線に用いていない点がとても惜しいと感じます。 特に三作目のキ憶については、メメントと言う映画自体設定が破綻しているので、それを受け継ぐとどうしても、著者の都合通りの展開を無理やり引っ張ってきた感じが残りますし、ミステリファンであったら憤る結末ではないかなと。 個人的に小林先生のファンなら読んでも楽しめると思いますが、小林先生の作品を読んでない人がこの作品を読んだ場合、もう小林先生の作品を手に取る事がないように思います。 | ||||
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